破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

『ナイス・ガイズ!』とシェーン・ブラックの映画

本日公開の映画『ナイスガイズ』は負け犬バディムービーだ。

niceguys-movie.com

主人公は二人いて、タフな奴と負け犬。そんな二人がデコボココンビを組んで業界の巨悪に挑む。タフな奴は常に負け犬に振り回されるけど、クライマックスを決めるのは負け犬のほう。
監督脚本のシェーン・ブラックはそんな映画の脚本ばっかり書いている。彼のバディムービーを紹介。


リーサル・ウェポン

メル・ギブソン演じる主人公は自殺願望のある男。それに対してダニー・グローヴァーは理想的なアメリカの父親像そのもの。相棒が振り回されるという話。クライマックスの舞台がマイホームの立派な庭、というのもシェーン・ブラックらしい展開。

ラストボーイスカウト

これは両方とも負け犬だけど、黒人相棒が白人相棒に振り回されるという構図は同じ。

ロング・キス・グッドナイト

今まで白人男性だったキャラを女性に置き換えた。黒人相棒の振り回されっぷりはギャグの域にまで達している。俺が超好きな映画。

キスキス,バンバン

同名タイトルのイギリス映画と間違えないように。こっちはアメリカ映画で隠れた名作。ロバート・ダウニー・Jr演じる情けなくてしょうがない男が、ハリウッドの陰謀に挑む。相棒は女性下着を身に着けたヴァルキルマー。ロバート・ダウニー・Jrはこの主人公役をジョニー・ノックスビルから奪った経緯がある。そのため年取っているダウニーが、若いミシェル・モナハンと幼馴染という不自然な設定。

ナイスガイズ

これが本日公開の新作。ラッセル・クロウ演じるハードボイルド男(ケンカが超強くて、困っている女をすぐ助ける)と、ライアン・ゴズリング演じるダメ男(何もかも弱くて情けない、女子中学生の娘のほうが捜査に役立つ)の珍コンビがポルノ業界の謎を解く。めっちゃ面白いのでおススメです。


余談:シェーン・ブラックの映画には「車から振り落とされて、そのまま道路で大の字になって寝る」というシーンがよくある。俺はシェーン・ブラックが大好きなので、アメリカのルート66に行ったときにそんな写真を撮ったことがある。(場所はルート66の廃線)
http://hakaiya.com/contents/usa/img/048usa.jpg

トランプっぽいリベラル大統領『ヒップホップ・プレジデント』

ヒップホップ・プレジデント [DVD]

アメリカ大統領選挙を描いた映画『ヒップホップ・プレジデント』を再見した。この映画が作られたのは2003年なんだけど、日本で話題になったのは2008年。映画評論家でアメリカ政治評論家の町山智浩氏がオバマの大統領選挙に合わせて紹介したからだ。


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実際は50年どころか、候補者どころか、5年後に黒人大統領が誕生した。


映画のストーリーとはいうと、民主党の大統領候補たちが死亡する事故が発生。その結果、貧乏な市会議員である主人公が民主党初の黒人大統領候補になる。泡沫候補だった主人公だけど選挙戦を通じて旋風が巻き起こる。


自分が大統領候補になったことを全く信じない主人公の爆笑シーン↓
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俺も2008年のオバマ選挙の時に観ていたので、当時は
「この映画が現実になった!」
と驚いた。でも2017年に見返すと、主人公の選挙戦がオバマじゃなくてトランプにそっくりだったのでまた驚いた。今回はそんな画像を集めてみた。

ちなみに黒人男性の主人公はリベラルな民主党オバマ、ヒラリー)から出馬、ライバルは保守の共和党(トランプ)だ。
主人公はリベラルな政策を打ち出すけど、選挙戦はトランプそのものだ。

攻撃的な言葉で演説

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主人公は演説で汚い言葉を多用してオオウケ。女性から
「汚い言葉は使用禁止よ」
と注意されても
「男は汚い言葉を使うんだよ!」
と反論する。

イスラム過激派の捏造ニュースを流す

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ビンラディン共和党のブライアンを支持している!という偽ニュースを流すシーン)

トランプの選挙戦で卑怯だったのはヒラリーやオバマイスラム過激派と繋がっているように印象操作したこと*1。ところが『ヒップホップ・プレジデント』では主人公(民主党)は共和党対立候補に嫌がらせするために、オサマ・ビン・ラディン対立候補を支持しているという捏造ニュースを流す。

格闘技やアメフトをバカにしない

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対立候補はエリート路線を貫いている。主人公はそれに対抗するためプロレスのリングや各種スポーツの会場に登場して庶民の味方をアピールする。

現実ではメリル・ストリープの反トランプ演説格闘技やアメフトやを見下していて話題になった。メリル・ストリープの演説はトランプの選挙戦とは無関係だけどね。

不謹慎発言の隠し撮りで大打撃をうける

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主人公は銃に関する軽口を隠し撮りされ、それがメディアに流されて大打撃となる。トランプも性的な卑猥発言を暴露されて大ピンチになった。ちなみにトランプはバスの中の下ネタトークを暴露されたんだけど、主人公もバスの中でひたすら下ネタ言っていた。

記者に個人攻撃

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主人公もトランプも嫌な記者には個人攻撃する。

政治未経験を攻撃される

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主人公もトランプも政治未経験を理由に猛攻撃を受けていた。そして劇中の対立候補ヒラリー・クリントンも政治経験の豊富さを訴え続けていた。

メディアからボコボコにされる

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ここからはネタバレ!!


問題発言で支持を集める

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主人公もトランプも正直な問題発言で支持を集める。未見の人には信じられないだろうけど、両方のセリフとも劇中ではリベラルな民主党員たちが絶賛する。
この映画は性的なジョークが多いんだけど、まあHIP-HOPな映画なので…。

絶対に暗殺を防げる方法

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主人公は大統領への出馬をためらう。何故かと言うと黒人が大統領になったら間違いなく暗殺されるから。オバマも「もっとも暗殺される可能性が高い大統領」と呼ばれていた。そしてトランプも暗殺の可能性が高いと言われている。実際に暗殺の呼びかけもあったね。

で、主人公はどうやって暗殺を防ぐかというと副大統領に激ヤバの人間を使命するのだ。そうすれば誰も大統領を暗殺しなくなる。

トランプもトランプ異常にヤバい、誤字失礼、トランプ以上にヤバいペンスを副大統領にしたので
「トランプが憎くても暗殺はダメだ!もっと酷くなる!」
というジョークをよく見かける。
「暗殺する時は二人同時に!」
ってジョークもあるけど。




他にも主人公はトランプ同様に身内重視の体制を取るし*2、トランプ同様に討論会では口喧嘩に持ち込もうとする。とにかくトランプの選挙戦と同じ展開だった。この映画の政治思想は反共和党なんだけど、そんな映画がトランプ的な選挙を描いていたというのが面白い。

そして俺が再見して気になったのは「エリート層への不信感」が全編に溢れていること。劇中出て来る庶民たちはエリート層の政策に不満を感じていて、彼らの怒りの爆発が主人公を大統領にする。トランプにも同じ現象が起きたんだよね。
町山智浩氏はトランプ勝因の一つを「オバマ大統領を支持していた人たちが、トランプ支持に回った」と分析していたけど、この映画を観るとその感覚がよくわかる。


主人公とトランプが決定的に違うのは寛容主義。劇中の対立候補のキャッチコピーは
アメリカに祝福あれ!」
なんだけど、それに対して主人公が
アメリカ以外にも祝福あっていいじゃん!ジャマイカとか!」
と言い返すのがクライマックスだ。


ちなみに映画そのものは黒人観客をメインターゲットにしているので、ひたすらブラックカルチャーネタを連発するコメディ映画。俺は日本語吹替&英語字幕で再見してようやく色々と理解ができた。

おまけ

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「この映画にはヒラリー・クリントンは出演していません」という、どうでもいいクレジット。

TOP 20 MOVIES of 2016 in JAPAN

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Rank Title Points Country
1 Godzilla Resurgence(Shin Godzilla) 4568.5 Japan
2 In This Corner of the World 4170 Japan
3 Rogue One: A Star Wars Story 2933 United States
4 Sing Street 2405.5 Ireland
5 Zootopia 2321.5 United States
6 Captain America: Civil War 2193 United States
7 The Martian 1601.5 United States
8 Your Name 1479 Japan
9 Deadpool 1430.5 United States
10 Himeanole 1272.5 Japan
11 Sully 1180 United States
12 Carol 1081.5 United States
13 Fantastic Beasts and Where to Find Them 1029.5 United Kingdom,United States
14 Room 962 Ireland
15 Rage 957 Japan
16 The Revenant 891 United States
17 I Am a Hero 876 Japan
18 The Hateful Eight 874 United States
19 Sicario 847.5 United States
20 Ex Machina 796.5 United Kingdom

Data From...
togetter.com

2016年最高の映画と、オススメの映画、その画像

150人の選者が2016年最高の映画と最低の映画を決める『映画秘宝』が発売中です。俺のベストとワーストも載っています。結果は既にニュースになっているので、ここにも書いてしまいますがシン・ゴジラ』がベスト・ワーストの両方に入っています
映画秘宝 2017年 03 月号 [雑誌]
毎年、映画秘宝のこの号は売り切れてプレミアがついてしまうので、書店で見かけたらサルベージするといいかも。



もう一つ、楽天市場の「それどこ」でオススメ映画を紹介する記事を書きました。
srdk.rakuten.jp

今回は俺が挙げたオススメ映画の画像をここで紹介します。

ロボコン

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「それどこ」の記事で一番ネット上の反応が激しかった映画。「それどこ」のコラム書くときに「そういえばあのオタク学生って誰が演じていたっけ?」と思って調べたら小栗旬でビックリしました。

ロボコン

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ロボコンのエンドクレジット。ひたすら高専の名前が出て来る。

ギャラクシー・クエスト

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劇中のコミコン(アメリカのコミケ)で、オタクや出演者たちがバカにされるシーン。今ではオタクへの愛が詰まった映画は珍しくないけど、『ギャラクシー・クエスト』の公開時は新鮮だった。

ゴーン・ガール

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夫が部屋を片付けずにプレステの戦争ゲーム『バトルフィールド3』で遊んでいたら、妻に怒られる。そこで夫が反論するシーン。この映画で一番好きなシーン。
このゲーム画像は、『バトルフィールド3』の中でも名シーンなのが笑える。

50回目のファーストキス

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字幕は隠しておいたけど、『シックス・センス』のネタバレをするシーン

ホットショット2

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『ホットショット2』のエンドクレジットは、最後にエンドクレジットでクイズが始まる。俺は過去にエンドクレジットに関するコラムを何度か書いてきているけど、今まで一番衝撃だったのは『ホットショット2』のエンドクレジット。詳細は「それどこ」を読んでください



ちなみにそれどことは

楽天市場が運営するお買いもの情報メディアです。

「それ どこで買ったの?」
「それ どこがおもしろいの?」
「それ どこがスゴイの?」
と、思わず言いたくなる「それどこ」なコンテンツをお届けします!

というサイトです。

2016年のネットは「それどこ」の面白企画が何度も話題になっていたので
「俺が映画を紹介するだけの文章じゃ話題にならんだろ」
と思っていました。でも割りと好評だったので大変嬉しいです。

2016年の映画ベスト100(Twitter投票を集計しました)

2016年最高の映画

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Twitterユーザーが選んだ2016年最高の映画は『シン・ゴジラ』になりました。



まずTwitterユーザーの2016年映画ベストテンをまとめました。
togetter.com

そしてこれをポイント制で集計してみました。有効投票者は1111人です。本当は2000人以上いたんだけど、集計の途中で力尽きました…。

2016年の映画ベストテン

順位 タイトル 得点 投票人数
1 位 シン・ゴジラ 4568.5 670
2 位 この世界の片隅に 4170 571
3 位 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 2933 439
4 位 シング・ストリート未来へのうた 2405.5 339
5 位 ズートピア 2321.5 407
6 位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 2193 368
7 位 オデッセイ 1601.5 334
8 位 君の名は。 1479 278
9 位 デッドプール 1430.5 282
10 位 ヒメアノ~ル 1272.5 228

ベストテンの解説

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邦画が豊作

いやー、まさかベストテンに邦画が四本も入るとは!「2016年は邦画が豊作」を実証したとも言えるでしょう。ちなみに2014年も2015年もベストテンに邦画は皆無でした。

バズる映画が有利

シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』『君の名は。』は公開中にバズったことでも有名です(SNS上の上で口コミが広がること)。SNS上の口コミがここまで影響与えるとなると、俺達の口コミは力を持っているぞ!と言いたいところですが、もう一つバズった映画『HiGH&LOW THE MOVIE』は109位と圏外でした。

TOP3をちょっとだけ解説

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ』の劇中で日本が崩壊していく様、そして日本人たちが抗う姿は東日本大震災を連想させました。震災のときに日常が崩壊した感覚をゴジラを使って観客に追体験させる。『ゴジラ(1954)』と同様に、怪獣映画の枠を越えた映画でした。

この世界の片隅に

最近2016-12-18という企画がありましたが、あらゆる戦争映画を押しのけて『この世界の片隅に』が一位を獲得していました。さらに28年振りにアニメがキネ旬ベストワンになるという快挙も達成。今後21世紀の各種映画ランキングを荒らし続けるであろう傑作映画『この世界の片隅に』の誕生です。

ローグ・ワン

皆さんわかっていると思いますが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のラストは『スター・ウォーズ』第一作である『新たなる希望(A NEW HOPE)』のオープニングです。つまり『ローグ・ワン』は希望を絆ぐ映画、といえば聞こえはいいですが…何が起きるかは未見の人のために黙っておきます。

マイナー系

大量な選者によるベストテンなので、ヒット作にはどうしても組織票的な力が発生してしまいます。そんな中、興行収入ベスト100にすら入ってない『シング・ストリート 未来へのうた』の4位は奇跡レベル。また今回の集計で一番驚いたのは『ヒメアノ~ル』が10位と大健闘したことです。

その他

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『デッドプール』が入っていてマーベル系は相変わらず強いです。2015年でも『スター・ウォーズ』は2位だったので、スター・ウォーズのブランド力も強い。そして最強のブランド力を発揮しているのが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『ローグワン』を作った上に『ズートピア(5位)』も出してきたディズニー社です。

11位から100位まで

順位 タイトル 得点 投票人数
11 位 ハドソン川の奇跡 1180 225
12 位 キャロル 1081.5 185
13 位 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 1029.5 197
14 位 ルーム 962 172
15 位 怒り 957 161
16 位 レヴェナント:蘇えりし者 891 169
17 位 アイアムアヒーロー 876 190
18 位 ヘイトフル・エイト 874 168
19 位 ボーダーライン 847.5 147
20 位 エクス・マキナ 796.5 160
21 位 映画「聲の形 693 122
22 位 サウルの息子 690 127
23 位 ザ・ウォーク 647.5 112
24 位 バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 619 122
25 位 ドント・ブリーズ 601.5 129
26 位 ちはやふる 上の句 574 110
27 位 ゴーストバスターズ 565.5 113
28 位 永い言い訳 550 101
29 位 スポットライト 世紀のスクープ 536 106
30 位 マジカル・ガール 534 100
31 位 リリーのすべて 522.5 94
32 位 PK ピーケイ 517.5 87
33 位 ブリッジ・オブ・スパイ 513.5 100
34 位 リップヴァンウィンクルの花嫁 483 85
35 位 クリーピー偽りの隣人 473.5 91
36 位 スター・トレック BEYOND 449.5 85
37 位 ブルックリン 447.5 89
38 位 X-MEN:アポカリプス 439.5 96
39 位 何者 411 84
40 位 葛城事件 401.5 69
41 位 淵に立つ 388 69
42 位 湯を沸かすほどの熱い愛 386.5 65
43 位 イット・フォローズ 384 78
44 位 海よりもまだ深く 353 69
45 位 ディストラクション・ベイビーズ 345 64
46 位 帰ってきたヒトラー 336 70
47 位 スーサイド・スクワッド 329 83
48 位 裸足の季節 313 62
49 位 FAKE 283 56
50 位 エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に 277 47
51 位 ロブスター 275 58
52 位 ファインディング・ドリー 257 55
53 位 死霊館エンフィールド事件 238.5 45
54 位 オーバー・フェンス 237 45
54 位 ちはやふる 下の句 237 50
56 位 パディントン 231.5 44
57 位 スティーブ・ジョブズ(2016) 228 52
58 位 グランド・イリュージョン 見破られたトリック 219 42
59 位 クリード チャンプを継ぐ男 197 34
60 位 ロスト・バケーション 194 44
61 位 溺れるナイフ 188 40
62 位 ジャングル・ブック 186 34
63 位 マネー・ショート 華麗なる大逆転 180.5 45
64 位 日本で一番悪い奴ら 174 39
65 位 ちはやふる 上の句/下の句 168 34
66 位 グランドフィナーレ 166 27
67 位 COP CAR/コップ・カー 157 38
68 位 無垢の祈り 156.5 22
69 位 貞子vs伽椰子 142.5 37
70 位 レッドタートル ある島の物語 133 27
71 位 セトウツミ 130 28
72 位 ディーパンの闘い 129.5 22
73 位 10 クローバーフィールド・レーン 121.5 31
74 位 ソング・オブ・ザ・シー海のうた 114 24
75 位 高慢と偏見とゾンビ 111 23
76 位 ジェイソン・ボーン 110.5 27
77 位 クリムゾン・ピーク 109.5 24
78 位 エンド・オブ・キングダム 108.5 29
79 位 ブルーに生まれついて 103 18
80 位 ソーセージ・パーティー 101 23
81 位 GANTZ:O 97 26
82 位 ダゲレオタイプの女 94.5 16
83 位 ザ・ギフト 93 23
84 位 手紙は憶えている 92 21
85 位 ヴィクトリア 91.5 22
85 位 聖の青春 91.5 18
87 位 キング・オブ・エジプト 87.5 18
88 位 エヴォリューション 87 17
89 位 イレブン・ミニッツ 86 16
90 位 SCOOP! 84 18
90 位 アスファルト 84 16
92 位 オマールの壁 83.5 16
93 位 インフェルノ 82.5 19
94 位 ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 80 14
95 位 さざなみ 79.5 15
96 位 エージェント・ウルトラ 78.5 16
97 位 グッバイ、サマー 76.5 16
98 位 ビューティーインサイド 76 17
99 位 モヒカン故郷に帰る 75 16
100 位 インサイダーズ/内部者たち 74.5 14

マンガの実写化で成功

マンガの実写化は鬼門!という状況を通り越して、マンガの実写化はファンにとって恐怖新聞みたいな状況でしたが、2016年はマンガ実写化映画が批評的に成功しました。

いや失敗作も色々あったんだよ。「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」で解説するけど。

DC映画

あれだけ悪評を浴びたDC映画も何だかんだで得票は高かったです。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が24位、『スーサイド・スクワッド』も47位。アメコミブームはまだまだ盛り上がりそう。

非英語映画

非英語の外国映画ではハンガリーサウルの息子』の22位が最高順位。他にスペインの『マジカル・ガール』の30位、インドの『PK ピーケイ』の32位が健闘。韓国映画は『ビューティーインサイド』の98位と『インサイダーズ/内部者たち』がかろうじて100位に残りました。10年前は「邦画は全然ダメ、韓国映画観よう」って風潮だったのに、ここまで逆転するとは。

バズる映画はとても有利

俺は『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』『君の名は。』が大好きな映画だけど、バズった映画を批判できない風潮には心底うんざりしています。特に
「『君の名は。』をベストテンに入れないなんて…」
とネット上でイヤミを言う人が多かったです。2016年に日本で公開された商業映画は1000本近くあるんだよ…。

この結果に納得の行かない人

内緒だけど、今回のベスト100は俺が嫌いな映画が多数ランクインしていたりします。他にも今回の結果に納得の行かない人は、coco賞2016 - Twitter上の映画ファンが選ぶ2016年映画ランキングが現在投票受け付け中なので参加してみてください。
ちなみに俺の集計では投票数が10本未満の人は除外していますが(鑑賞本数が少ない人が参加するとヒット作が有利になるため)、COCO映画賞は5本からでも投票できるので窓口が広いです。

他のベストテン

映画評論家たちが投票でベスト映画を決める2020年 第94回キネマ旬報ベスト・テン|KINENOTEは発表済み。キネマ旬報ベストテンと双璧を成す映画秘宝ベストテンは今週末発表です。掲載されているかはまだわかりませんが、俺の映画ベストテンも映画秘宝に送ってあります。

あとスクリーンと映画芸術もこれから発表です。

これらの雑誌のベストテン号はどれも面白いので、みなさん是非読んでみてください。俺は子どもの頃から毎年むさぼり読んでいます。

集計ルール

  • 持ち点は一人55点で、一位が10点、二位が9点、…、十位が1点と割り振る。
  • 「順不同」の場合は5.5点。

2016年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞 投票開始!

「ゲス不倫」が流行語大賞となった2016年、映画界でこんな事件が起きました。ファンキー加藤が主演する映画『サブイボマスク』の公開直前にファンキー加藤の不倫&托卵出産が発覚、ゲス不倫ブームもあって世間の彼への怒りが爆発しました。投稿形式のレビューサイトではサブイボマスク』に最低点をつける人が続出、公開前で誰も観ていないのに『サブイボマスク』の評価は最低となりました。

サブイボマスク [DVD]


私は『サブイボマスク』を映画館で観ましたが、意外と面白かったです。観てない映画をネタにするのは全く構いませんが、レビューサイトの評点を操作するような行為は慎むべきです。そのような怒りの発散は『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』ですべきです。


というわけで2016年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞開幕です!


皆様の投票をお待ちしております。「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞(誰映画)」とは、その年に公開された映画から存在に疑問を感じるような映画に投票するイベントです。


2016年はトンデモ日本映画が少なかったので、例年よりは盛り下がると思いますが、それはそれで良いことだと思います。もしかしたら『ドラゴンボール・エボリューション』以来の外国映画ベストテン入りが実現するかも?*1


過去の誰映画大賞

誰映画の過去の結果はコチラです。


年次 大賞作品
2015年 ギャラクシー街道
2014年 ルパン三世
2013年 ハダカの美奈子
2012年 新しい靴を買わなくちゃ
2011年 こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
2010年 矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ
2009年 DRAGONBALL EVOLUTION
2008年 銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~
2007年 恋空

ギャラクシー街道 DVD スタンダード・エディション
ルパン三世 DVDスタンダード・エディション
ハダカの美奈子(R-18)
『新しい靴を買わなくちゃ』DVD[通常版]
こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ! [レンタル落ち]
矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~メモリアル・エディション [DVD]
Dragonball: Evolution / [Blu-ray] [Import]
銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜 並 [DVD]
恋 空 スタンダード・エディション [DVD]


ちなみに2014年の誰映画で『アナと雪の女王』が15位だったとき、アナ雪好きの人たちがメッチャ怒って色々と俺が謝った記憶がありますが、2016年はそれ以上の惨劇が起きそうな…。

*1:過去にベストテン入りした外国映画は日米・日韓合作など

最高に気持ちいい邦画

珍しく宣伝記事。今週発売の東京グラフティ「最高に気持ちいい邦画BEST75!!」に俺も参加しています。

http://grfft.com/uploads/contents/img_01_H1.jpg

「東京グラフティなんてオシャレな雑誌が選ぶ気持ちいい邦画って何だろう…」
と思っていたら、こんな邦画が選ばれていました↓

  • 仁義なき戦い
  • ゆきゆきて、神軍
  • 太陽を盗んだ男
  • GONIN

「それ映画秘宝じゃないの?確かにどれも気持ちいい邦画だけど、その気持ちよさって覚せい剤的な気持ちよさだろ!」
とツッコミ入れたくなるラインナップでした。いや、他のラインナップはちゃんとしていますよ。皆さんも是非確認してください。

ちなみに俺が選んだのはファンタジー邦画です。ファンタジー邦画ということで
「大林宣彦と相米慎二は外せないかなー」
と思っていたのですが、東京グラフティ編集部からは
「あなたが本当に好きな映画をお選びください」
という依頼でした。

大林宣彦は苦手なので外し、相米慎二もDVDにプレミアがついていたのでので外しました(簡単に入手できる映画にしたかった)。だから自分が本当に好きなファンタジー邦画を3本選びました。ちなみに他の人は大林宣彦や相米慎二を選んでいたので外して良かった。やっぱり大林宣彦と相米慎二は気持ちの良い邦画を作り続けてきたんだなぁ。