破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

仕事のミスを隠し続ける映画『マネー・トレーダー』

告知記事なので、ですます調。

社会人視点で観る『最後のジェダイ

ネタバレにならないように解説しますが、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』は主人公たちが属する新共和国軍*1が帝国軍の残党(ファースト・オーダー)にボッコボコにされるという展開なんです。

と長い年月かけて共和国は帝国軍に完全勝利したのに、新シリーズは何でここまで立場が逆転してんだよ!とツッコミ入れざるを得ない。でも社会人視点で見ると新共和国軍の転落と帝国軍残党の躍進は必然です。だって

  • 新共和国軍→全員が報告・連絡・相談せずに仕事している
  • 帝国軍残党→失敗をちゃんと上司に報告するシーンがある

だから。そりゃ組織力に差が出るよ!ただ帝国軍は失敗を報告するとフォースでパワハラ(SW用語で言うところのフォース・チョーク)するのが良くないですね。

俺の職場では「仕事のミスを責めても問題は解決しないので責めない」という意識があります。仕事のミスを責めないことでミスを報告しやすい雰囲気を作っているんですね。

でも俺が新入社員のころはそんな意識が皆無でした。だから仕事でミスするとダマを決め込み「オオゴトになりませんように!」と常にウツウツとした気分でデスクに座っていました。

ようやく本題

ようやく本題ですが、マネ会で金融映画の記事を書きました。
hikakujoho.com


今回絶対に紹介したかった映画は『マネー・トレーダー 銀行崩壊』。FXコピペやコインチェックの阿鼻叫喚騒動が好きな人には絶対にオススメの映画です。
マネートレーダー/銀行崩壊 [DVD]


この映画が描いているのは、仕事でミスをしてそれを黙っている葛藤なんですね。俺も過去に同じような経験があるので、観ていてすごく感情移入してしまう。
めっちゃ地味な映画のように感じるかもしれませんが、名門ベアリングス銀行が潰れるほどの大ミスです。我々の考えるミスとは金額の桁が10個くらい違います。コインチェックの流失金額を遥かに越える実話です。




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主人公は日本円の取引で77億円の損害を出す。ここからさらに金額は膨れ上がっていく…。

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主人公は損を取り戻すために阪神大震災に全てを賭ける。イギリスのベアリングス銀行が潰れたのは阪神大震災が一因なんです。


マネ会の記事では、他にも庶民目線の金融映画について書きました。金融モノってどうしても主人公の設定をエリート層にせざるを得ないので庶民目線の映画は珍しいです。
『マネー・トレーダー 銀行崩壊』の主人公も階級社会のイギリスにおいては労働者階級の人間で、前半は事務員として働いています。でも主人公は一切階級差別には遭遇しない。イギリスの貴族層&エリート層は
「主人公のような人間こそが我々の銀行を変えてくれる」
労働者階級を大歓迎するんですね。そして崩壊に繋がっていく。この辺りもちょっと怖い描写です。

*1:正確には新共和国軍のレジスタンス

2017年の映画ベスト&ワースト

宣伝記事。

映画秘宝 2018年 03 月号 [雑誌]
映画秘宝ベスト&トホホが発表されました。2017年に活躍したヒロインを集めた素晴らしい表紙を見かけたら要チェック!『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の悪役アマネット(悪役だが正ヒロインよりも遥かに魅力的)を大きく描くあたり、映画秘宝は本当に信用できますね。映画はつまらなかったですが。

俺のコメントも破壊屋名義で載っています。今まで散々ネタ扱いしてきた女子中高生向けの恋愛映画を、今回は何とベストに入れました!女子中高生向けの恋愛映画は、日本映画では貴重な正統派コメディの体現者になりつつあります。

あと今回は映画秘宝で初めてカラーページデビューしました!(単に俺のコメントの背景にブレランがあるだけ、でもめっちゃ嬉しい)

日本のリベラルから見たエディー・マーフィー

前回のエディー・マーフィーのアジア人変装ネタの記事が凄まじい反響だったけど、その反応で驚いたことがある。一部のリベラルな方々が「エディー・マーフィーのギャグには社会的な意味がある」と主張していたことだ。確かにエディーのギャグにはそういうのもあるし、それ以前に俺が前回の記事でエディー・マーフィーの素晴らしい反差別ギャグを紹介した。でもエディーのギャグは酷いのだらけだよ。差別ネタも多い



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おちんちんがエディー・マーフィーになるというギャグ。この時のお相手のヒロインは何とジャネット・ジャクソン!あのスーパースターがよくこんなくだらないギャグに付き合うよ。ジャネット・ジャクソンに影響受けた安室奈美恵とか絶対にやらない*1

かなり昔の話だけどエディー・マーフィーが攻撃していたのは

  • 同性愛者
  • イタリア系移民
  • WASP
  • 黒人

だ。差別ギャグこそが真骨頂だったのだ。この動画はイタリア系をバカにしまくるエディー・マーフィー。トップコメントは「俺イタリア人だけど、全部その通り」。

他にも「妻が黒人」というのが人気ネタで、その派生バージョンで「妻が日本人」というのもある。ちなみに『ナッティ・プロフェッサー2』や『マッド・ファット・ワイフ』は黒人女性との性生活をとことんバカにしている映画だ。

ビバリーヒルズ・コップ

日本でも人気の『ビバリーヒルズ・コップ』だけど撮影直前で白人俳優が降板して急遽エディー・マーフィーが代役になった。脚本を変更する時間が無かったため、意外かもしれないが映画に人種要素は無い。その代わりエディー演じる主人公が黒人差別ギャグをかますシーンがある↓
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↓予約無しでホテルに泊まるために、「予約に俺の名前が無いだと!このホテルはニガーを拒絶するのか!」と脅すシーン。この「嘘つきまくって色んな所に潜入する」が大人気でシリーズで繰り返される定番ギャグになる。騙されるのはたいてい白人女性。
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同性愛者のフリをして「あのオトコに性病移しちゃったかもしれない」とオネエ言葉で嘘をつくシーン。当時は名シーンだったが今は問題だろう。
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社会的な意味とは程遠いギャグだ。ちなみに『ビバリーヒルズ・コップ1』の悪役はユダヤ系イギリス人で、『ビバリーヒルズ・コップ2』の悪役はドイツ系。『ビバリーヒルズ・コップ2』では主人公キャラ3人がユダヤ人を笑いものにするシーンがある。黒人VS白人じゃなくて、デトロイト出身とビバリーヒルズ出身が手を組んでアメリカ人が嫌いな奴らをこらしめる映画だ。

再びマッド・ファット・ワイフ

『マッド・ファット・ワイフ』も酷い。ネタバレだけど『マッド・ファット・ワイフ』のクライマックスを解説する。

  1. エディー・マーフィー演じる妻が、エディー・マーフィー演じる夫を殺そうとする。
  2. 「死が二人を分かつ時が来たわね!」
  3. そこでエディー・マーフィー演じるアジア人がクジラを殺す巨大な銛を持って登場
  4. アジア人が叫ぶ「クジラ女め!」
  5. アジア人は妻のアナルに太い銛を挿して「潮吹き穴に命中!」と叫ぶ
  6. 妻が逃げたのでハッピーエンド。

自分で書いていて呆れるほどくだらない。もし『マッド・ファット・ワイフ』と同じネタをダウンタウンがやったら、「エディー・マーフィーのギャグには社会的な意味がある」と主張していた人たちが逆に激怒するはずだ。

そもそもこの映画はエディー・マーフィーが特殊メイクで迷惑な黒人を演じたり、アジア人に変装して黒人を差別する映画だ。浜田のモノマネよりもハッキリとした差別を感じる。だからこそ面白い。反差別ギャグじゃなくて、差別ギャグだから面白い。

なぜ逆の主張が?

しかしネット上では『マッド・ファット・ワイフ』の記事を引用しながら「エディー・マーフィーのギャグには社会的な意味がある、このギャグを理解できない日本人がおかしい」と主張し、そして同意する人がたくさんいる。その原因はいったい何か?前回と同じ結論だけど、誰も『マッド・ファット・ワイフ』を観ていないからだ。別にそれは構わない。俺は「知らなかったでは済まない」と人々を叩く最近の風潮が嫌いだし。
それにここ10年のエディーの映画は「いったい誰が観るんだ?」状態を通り越して、「観るほうが変」状態。ああいう映画を観るのは変人(俺とか)に任せておけばいい。でも他にもう二つ原因があると思う。

まずネット上の記事を読む時に自分の政治思想が最優先すぎて、記事の内容自体をちゃんと読まなくなっている。これはフェイクニュースが流行る原因にもなっている。
もう一つの原因は、政治思想が違う相手を叩きまくるアメリカ型の分断社会が日本のSNSでも再現されつつあることだ。俺の考えるリベラルって言葉の意味通り「自由主義」だけど、実際には攻撃的で排他的なアカウントが多くてネトウヨにそっくりだ。彼らが対消滅してくれたら世の中は自由になると思う。

結論

↓エディー・マーフィーとは関係ないけど、2016年のコメディ映画『ザ・ブラザーズ・グリムズビー』から「ブッカケ・パーティ」の動画です。ブッカケられる男は何とマーク・ストロング!。超絶下品なので閲覧注意。「日本のお笑いはくだらない」と主張する方々、お笑いは全世界共通でくだらないのです!


なおダウンタウンの黒塗りについてはBBCの記事が、「差別するつもりがないからといって、侮辱的で道徳的にきわめて不快」という観点と「米国人の罪の意識を日本人に押し付け」という両方の観点を紹介していてとても良くまとまっています。
www.bbc.com

『マッド・ファット・ワイフ』以降のエディー

せっかくなので最後に変人向けに『マッド・ファット・ワイフ』以降のエディー・マーフィーを紹介する。

デイブは宇宙船

デイブは宇宙船 [DVD]
エディー・マーフィーが実は宇宙船だった!という意味不明の映画。宇宙人たちが地球でリベラルを学ぶという内容なんだけど、その結果女性に卑猥な言葉を投げかけるようになる。それってセクハラなんじゃ…。

エディ・マーフィの劇的1週間

エディ・マーフィの劇的1週間 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ウィル・スミスの『幸せのちから』便乗映画。エディー演じる投資家が自分の娘と会話すると投資のヒントが見えてくるというもの。劇的につまらない。

ペントハウス

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ペントハウスの従業員たちが力を合わせて、自分たちを搾取した金持ちから金を奪う。銃を持って戦おうとする白人と、銃を持ちたくないエディー・マーフィーの対比ギャグが面白い(黒人が銃を持っているとあっという間に撃ち殺されるから)。

ジャックはしゃべれま1,000

ジャックはしゃべれま1,000(せん) (字幕版)
エディー・マーフィーが1000語喋ると死ぬという設定。喋るとうざいエディー・マーフィーが喋れなくなるというコメディだけど、喋れなくても十分うざいのが面白い。「千語」という原題を「しゃべれま1,000」にしたのが良いアイデア

*1:That's カンニング! 史上最大の作戦?があったけど

エディー・マーフィーがアジア人になる映画『マッド・ファット・ワイフ』

顔面を塗ってアジア人のフリをして、黒人差別発言をするエディー・マーフィー。ただこれは「黒人だと養子の貰い手が少ないから俺が父親になってこの子を育ててやる」という意味も含まれる。
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晦日の『笑ってはいけない』で、顔を黒塗りしてエディー・マーフィーのコスプレをするギャグが議論になっているけど、俺もあのギャグは問題だと思っている。しかしあの議論には大事な観点が抜けていると言わざるをえない。

その観点とは…
顔面ペイントで他の人種のフリをするのってエディー・マーフィーの持ちネタじゃん!

どうしてこの観点が抜けているのかというと、それはもちろん関係無いからだ。そしてもう一つ大事な原因がある。それはみんなエディー・マーフィーのことをすっかり忘れているということだ。



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『星の王子 ニューヨークへ行く』のエンド・クレジット。劇中気づかなかった人もエンド・クレジットで「あの白人はエディー・マーフィーだったのか!」と気づくようになっている。

エディー・マーフィーの主演作が当たり前のように公開されていたのは昔の話。エディー・マーフィーが白人のフリをしていた『星の王子 ニューヨークへ行く』が30年前、特殊メイクでアカデミー賞を取った『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』が20年前か、そりゃみんな覚えてないね。そういえば2002年に『チャーリーと14人のキッズ』が公開されたときに、映画批評サイト管理人のM@stervisionさんが
「タイトルよりも観客が少なかった」
という批評を書いていた。同じ2002年のエディー・マーフィー主演のSF超大作『プルート・ナッシュ』は、歴史的失敗作なのに歴史的失敗作をまとめたサイトにも登場しないほど忘れ去られた失敗作だ。その後エディー・マーフィーは『シュレック』の声優と『ドリームガールズ』で復活すると思いきや、隠し子スキャンダルで致命的ダメージを負っていた。

マッド・ファット・ワイフ スペシャル・エディション [DVD]
どんどん落ちていったエディー・マーフィーが2007年に作った映画『マッド・ファット・ワイフ』。このポスターを見ればわかるように、エディー・マーフィーとエディー・マーフィーのラブコメである。これが駄作だらけのエディー・マーフィーの作品群の中でもトップを争う駄作だ。
黒人が主役のコメディ映画って女性への性的な罵詈雑言ギャグが酷かったりするんだけど、『マッド・ファット・ワイフ』はそれが臨界点を越えるレベルで笑えない。これはアメリカ公開時でも問題になった。ただよりによってエディー・マーフィーが演じるアジアの老人を演じるキャラクターが面白い。

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『マッド・ファット・ワイフ』で顔を肌色に塗ってアジア人に変装したエディー・マーフィーだ。このキャラクターは変な喋り方と変な動作をしていて(志村けんの変なおじさんにソックリである)、子どものペットを料理の食材にする。あとクジラをぶっ殺すのが好き。まあアジア人男性への偏見が結実しているキャラクターだが、怒る気はない。


他の人種のフリをする、というのは黒人であるエディー・マーフィーだからこそできるギャグだけど、これからの時代はそれも難しいと思う。
オマケ:サタデー・ナイト・ライブの動画。白人になったエディー・マーフィーが「黒人がいないので白人たちが嬉しがっているバス」や「白人だとローンの審査が通りやすい」といった状況を体感している。見事な反差別ギャグだ。
www.youtube.com

2017年の映画ベスト100(Twitter投票を集計しました)

Twitter上のハッシュタグ「#2017年映画ベスト10」を集計しました!有効投票数1374名が選んだ2017年最高の映画は『ラ・ラ・ランドでした!

ラ・ラ・ランド(字幕版)
この結果をロサンゼルスで
「私たちの人生って、もしかしたら…」
とla-la land(ロスで夢を見ること)している主人公たちに伝えてあげたいですね。

2017年の映画ベスト100

順位 タイトル 得点 投票人数
1 位 ラ・ラ・ランド 3353.0 516
2 位 ベイビー・ドライバー 3256.0 526
3 位 ダンケルク 2715.5 437
4 位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 2650.0 418
5 位 メッセージ 2479.5 394
6 位 ブレードランナー 2049 2147.0 343
7 位 ドリーム 1691.0 283
8 位 スター・ウォーズ/最後のジェダイ 1644.5 296
9 位 LOGAN/ローガン 1445.5 251
10 位 新感染 ファイナル・エクスプレス 1411.5 262
11 位 マンチェスター・バイ・ザ・シー 1360.5 223
12 位 マイティ・ソー バトルロイヤル 1347.5 238
13 位 パターソン 1295.0 213
14 位 ムーンライト 1197.0 207
15 位 お嬢さん 1106.5 180
16 位 スパイダーマン:ホームカミング 1076.0 213
17 位 マグニフィセント・セブン 1001.0 173
18 位 沈黙 -サイレンス- 997.5 185
19 位 ワンダーウーマン 993.5 207
20 位 哭声/コクソン 992.0 158
21 位 ハクソー・リッジ 924.0 169
22 位 KUBO/クボ 二本の弦の秘密 886.5 178
23 位 女神の見えざる手 852.5 151
24 位 gifted/ギフテッド 784.5 139
25 位 勝手にふるえてろ 776.0 135
26 位 T2 トレインスポッティング 748.0 130
27 位 ザ・コンサルタント 730.0 142
28 位 キングコング:髑髏島の巨神 714.0 140
29 位 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 706.5 144
30 位 ゲット・アウト 668.0 144
31 位 ノクターナル・アニマルズ 646.0 124
32 位 ジャスティス・リーグ 644.0 127
33 位 美女と野獣 638.0 119
34 位 20センチュリー・ウーマン 603.0 104
35 位 SING/シング 560.0 112
36 位 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 531.5 86
37 位 ナイスガイズ! 513.0 93
38 位 夜は短し歩けよ乙女 509.5 86
39 位 夜明け告げるルーのうた 480.0 77
40 位 アトミック・ブロンド 478.5 97
41 位 レゴバットマン ザ・ムービー 458.5 85
42 位 わたしは、ダニエル・ブレイク 450.0 80
43 位 ジョン・ウィック:チャプター2 433.5 84
44 位 モアナと伝説の海 428.5 82
45 位 スウィート17モンスター 408.0 85
46 位 スイス・アーミー・マン 405.5 80
47 位 帝一の國 399.5 82
48 位 あゝ、荒野/前篇・後篇 394.0 62
49 位 イップ・マン 継承 359.0 61
50 位 エル ELLE 358.0 64
51 位 たかが世界の終わり 356.5 72
52 位 散歩する侵略者 349.0 70
53 位 HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY 345.5 55
54 位 ハードコア 334.0 64
55 位 ネオン・デーモン 330.0 64
56 位 彼女がその名を知らない鳥たち 315.5 62
57 位 トリプルX:再起動 315.0 63
58 位 アシュラ 309.5 61
59 位 パーティで女の子に話しかけるには 301.0 60
60 位 ローガン・ラッキー 296.5 60
61 位 エンドレス・ポエトリー 279.0 47
62 位 ドクター・ストレンジ 276.5 73
63 位 ウィッチ 270.0 50
64 位 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 266.5 53
65 位 はじまりへの旅 266.0 51
66 位 ワイルド・スピード ICE BREAK 264.0 53
67 位 君の膵臓をたべたい 262.5 48
68 位 ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 255.5 42
69 位 ドラゴン×マッハ! 253.0 44
69 位 パトリオット・デイ 253.0 53
71 位 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 249.0 43
72 位 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 238.5 47
73 位 LION/ライオン ~25年目のただいま~ 237.5 49
74 位 希望のかなた 232.5 37
74 位 人生はシネマティック! 232.5 42
76 位 ありがとう、トニ・エルドマン 227.5 44
77 位 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 211.5 38
78 位 エイリアン:コヴェナント 209.5 46
79 位 怪物はささやく 198.5 33
80 位 ゴッホ 最期の手紙 193.5 40
80 位 タレンタイム~優しい歌 193.5 32
82 位 スプリット 188.0 45
83 位 カーズ/クロスロード 185.5 33
84 位 南瓜とマヨネーズ 182.5 37
85 位 愚行録 181.0 35
86 位 オリエント急行殺人事件 174.0 40
87 位 否定と肯定 171.5 31
88 位 パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 169.5 34
89 位 三度目の殺人 169.0 40
90 位 バーフバリ 王の凱旋 159.5 25
91 位 人生フルーツ 156.0 32
92 位 オクジャ 154.5 29
93 位 パーソナル・ショッパー 153.0 29
94 位 クーリンチェ少年殺人事件 152.5 22
95 位 美しい星 152.0 28
96 位 マリアンヌ 143.5 26
97 位 ビジランテ 143.0 31
98 位 彼らが本気で編むときは、 141.0 29
99 位 アウトレイジ 最終章 136.0 30
100 位 僕のワンダフル・ライフ 135.5 28

1位:ラ・ラ・ランド

もう集計する前から1位になることはわかっていました。ちなみに日本国内では『ラ・ラ・ランド』の3倍ヒットした『美女と野獣』は33位と奮わなかったです。あんだけ大勢の観客が観たのに…。

2位:ベイビー・ドライバー

ベイビー・ドライバー (字幕版)
2位に意外な作品が!ミュージック&カーアクション映画の『ベイビー・ドライバー』がまさかの高順位!低い製作費の割にはアメリカでは大ヒットしたため続編も決定しています。

3位:ダンケルク

ダンケルク(字幕版)
単なる戦争映画じゃなくて、時間圧縮現象*1を活用した構成がお見事でした。

私は
「映画はスマホタブレットでも観る時代」
「最高の映画館は場末の映画館」
だと思っているので
「最高の上映環境で映画を観ろ!」
という風潮は嫌いなのですが、それでも『ラ・ラ・ランド』と『ダンケルク』は
「最高の上映環境じゃないとなぁ」
と思ってしまいました。

4位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (字幕版)
未見の方はアベンジャーズ最新作の予告編をうっかり見かける前に観といたほうがいいですよ!

5位と6位:メッセージ、ブレードランナー2049

メッセージ (字幕版)
BLADE RUNNER 2049 (SOUNDTRACK) [2CD]
5位と6位は同じ監督!カナダ人のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はこれで大物監督の仲間入りですね。私は『灼熱の魂』の頃からこの監督に注目していた!とドヤりたいところですが、いまだに名前を覚えていません

7位:ドリーム

ドリーム (字幕版)
そういえば2017年は宣伝の炎上が目立つ年でしたね。でも宣伝で炎上したほうが話題になるのも事実です。

8位:スター・ウォーズ/最後のジェダイ

スター・ウォーズ/最後のジェダイ オリジナル・サウンドトラック
スター・ウォーズファンで賛否両論が巻き起こっている作品なので、この集計結果も標的になりそうです。

9位:LOGAN/ローガン

LOGAN/ローガン (吹替版)
延々と続編を作り続けるアメコミ映画としては珍しくキッチリと終焉を描いた点が新鮮でした。

10位:新感染 ファイナル・エクスプレス

新感染 ファイナル・エクスプレス [DVD]
10位にコリアンゾンビ映画が登場!非英語の外国映画がランクインするのは初めてです。

100位内の注目作品

マグニフィセント・セブン (吹替版)

パターソン

ジム・ジャームッシュの新作が13位と高い評価を受けている辺り、映画ファンたちのTwitterという感じがします。

マグニフィセント・セブン

アメリカでは普通の評価の映画ですが、日本での評判は結構良くて17位。やっぱり7人モノは日本人的にグッと来ますよね。

勝手にふるえてろ

日本映画ベストワンに輝いたのはなんと12月23日公開の『勝手にふるえてろ』です。公開期間の短さと上映規模の小ささから考えると驚くべきほど得点が集まりました。

あゝ、荒野

上映時間5時間オーバーのボクシング映画が高評価!5時間観た人が多いことに驚きです。私も観ました。素晴らしい映画ですが耐久レース感があります…。

ウィッチ

カナダのマイナーなホラー映画が63位と健闘。こんな小品が日本で公開されるのもサンダンス効果のおかげです(マイナーな映画でも映画バイヤーが集まるサンダンス映画祭で注目されれば全世界で公開される)。

オクジャ

Netflix映画がいくつかランクインしましたが、最高順位はポン・ジュノ監督の『オクジャ(92位)』です。今までの集計ルールは「その年に日本で劇場公開された商業映画」だったのですが、2017年からは「その年に日本で公開された商業映画」とします。2017年は映画の上映形態が新しくなった年ですね。

クーリンチェ少年殺人事件

1992年公開の歴史的名作である台湾映画ですが、2017年にリバイバル公開されてランクイン!旧作がベスト100に入るのはこの映画が最初で最後だと思います。あの『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クローム』ですら258位…。


傾向

お嬢さん(字幕版)

韓国映画復活!

この企画を始めて以来、韓国映画が弱かったのが気になってましたが、ここで復活!TOP20に3本入っています。

ちなみに個人的オススメは『アシュラ(58位)』です。

湯浅政明の躍進

夜は短し歩けよ乙女(38位)』『夜明け告げるルーのうた(40位)』と湯浅政明監督の活躍が目立ちました。打率が高い監督ですね。

各国の映画が活躍

作品名はそれぞれあげませんが、例年よりも映画の国籍がバラエティ豊かでした。Twitter映画ベストはアメリカ映画が圧倒的に有利だったのでこれは新鮮です。

100位外の注目作品

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-

ヘドローバ

渋谷アップリンクで12月に1週間だけ公開された『ヘドローバ』が136位!*2。驚異的な順位です。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ

作品の出来がピンキリな仮面ライダー映画版ですが、『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は102位と大健闘!なんとハリウッド版の『パワーレンジャー(109位)』よりも高順位です

アニメファン向けアニメ映画ベスト5

100位内には入りませんでしたがアニメファン向けのアニメが例年よりも健闘しましたので抜粋します。「アニメファン向け」って言葉はあまり適切じゃないですが…「客層が特定されているアニメ」とか「特典商法やっている劇場アニメ」とかのほうがいいかな。

  1. 116位:劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-
  2. 141位:劇場版「Fate / stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」
  3. 145位:劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~
  4. 149位:ガールズ&パンツァー 最終章 第1話
  5. 161位:KING OF PRISM -PRIDE the HERO-

ティーンムービーベスト5

ティーン向け映画もなかなか評価される場所が無いので、ここで抜粋します。何をもってして「ティーン向け映画」とするかは難しいですが。

  1. 67位:君の膵臓をたべたい
  2. 186位:チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~
  3. 188位:トリガール!
  4. 245位:先生! 、、、好きになってもいいですか?
  5. 277位:心が叫びたがってるんだ。
  6. 277位:氷菓

得点調整について

今回はシリーズ映画に対して得点調整をしました。以下の得点を加算しています。

得点調整はあまり好きじゃないのですが、得点が分散されるのも勿体無いですしね。

集計の苦労

2017年の集計は例年よりも大変でした…。↓これらに苦労させられました。今からCoco映画賞に投票する人は注意するように!
T2 トレインスポッティング (字幕版)

今回一番困った映画。全く同じタイトルの映画が2本公開されたのです!

  • 193位:光
  • 201位:光(大森立嗣監督)
  • 273位:光(河瀬直美監督)

という風になったんだけど、193位の『光』は本当なら、大森立嗣版か河瀬直美版のどっちかへの投票なんですよね…。

T2といえば何?

『T2』で投票する人多かったけど2017年は

が公開されたので、どっちかわかりにくい!

沈黙といえば何?

『沈黙』も二つ公開されたからね!沈黙シリーズのことじゃないよ。

二本とも日本が加害者なのは偶然なのか?

バーフバリ

バーフバリも二本あるので注意。

バトルロイヤルといえば何?

私がうっかり間違えて『バトルロイヤル』を『マイティ・ソー バトルロイヤル』に加算してしまったために、一部集計やり直した…。
ちなみに『マイティ・ソー バトルロイヤル』の集計にはこんな苦労も↓『ラグナロク』で投票する人が多かった!
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誤字が多かった映画ベスト3

王の帰還』はロード・オブ・ザ・リングですよ!でもバーフバリ劇中のセリフでも「王の帰還」とあったので間違える人続出。

否定的な言葉が前で、肯定的な言葉が後にあると確かに違和感あります。

  • 誤:この世界に私の居場所なんてない
  • 正:この世に私の居場所なんてない

セカイ系なのかホラーなのか…(クライムドラマです)

集計元です。
togetter.com

*1:私が適当に作った言葉です

*2:ただし有料配信有り

最高の恋愛映画ベスト100

Twitter上のハッシュタグ「恋愛映画ベストテン」を集計しました!有効投票数262名が953本の映画から選んだ最高の恋愛映画は…
エターナル・サンシャイン (字幕版)
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)(字幕版)

エターナル・サンシャイン』と『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』の二本です!

なぜ二本なのかというと『ビフォア三部作』の得点が50点あったんです。この得点を『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』に足せば『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』が1位になるんですね。だから両方を最高の恋愛映画としました。

恋愛映画ベスト100

順位 タイトル 得点 投票人数
1 位 エターナル・サンシャイン 238.0 43
2 位 ローマの休日 220.0 37
3 位 ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 205.0 30
4 位 キャロル 197.0 33
5 位 アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ 186.0 26
6 位 (500)日のサマー 179.5 33
7 位 ベティ・ブルー 167.5 29
8 位 アデル、ブルーは熱い色 150.5 28
9 位 ブルーバレンタイン 149.5 22
10 位 ブロークバック・マウンテン 140.0 24
11 位 トゥルー・ロマンス 138.5 22
12 位 ポンヌフの恋人 133.0 21
13 位 恋人たちの予感 132.0 17
14 位 愛のむきだし 130.0 20
15 位 ラ・ラ・ランド 129.5 22
16 位 わたしはロランス 128.5 17
17 位 アパートの鍵貸します 123.0 20
18 位 ラブ・アクチュアリー 117.0 21
18 位 アニー・ホール 117.0 20
20 位 Her 世界でひとつの彼女 115.0 20
21 位 タイタニック 108.5 18
22 位 ある日どこかで 106.0 14
23 位 きみに読む物語 100.0 17
24 位 男と女 99.5 18
25 位 シザーハンズ 98.5 19
26 位 ジョゼと虎と魚たち 98.0 15
27 位 パンチドランク・ラブ 95.0 18
28 位 フォロー・ミー 86.5 16
29 位 ビフォア・サンセット 83.0 12
30 位 50回目のファースト・キス 82.0 17
31 位 アメリ 80.5 17
32 位 ノッティングヒルの恋人 80.0 14
33 位 オアシス 78.5 13
34 位 バッファロー66 78.0 16
34 位 ゴーン・ガール 78.0 12
36 位 ウォーリー 76.5 15
37 位 永遠の僕たち 72.0 11
38 位 世界にひとつのプレイブック 67.5 14
39 位 浮雲 65.5 12
40 位 カサブランカ 65.0 10
41 位 花様年華 62.0 10
42 位 恋する惑星 60.5 10
42 位 ひまわり 60.5 12
44 位 ブエノスアイレス恋愛事情 57.0 9
45 位 アデルの恋の物語 53.0 8
46 位 ラブアゲイン 52.0 9
47 位 フィリップ、きみを愛してる! 51.5 8
48 位 街の灯 51.0 9
48 位 レオン 51.0 7
50 位 ムーンライト 50.0 12
50 位 ビフォア3部作 50.0 7
52 位 ホリデイ 49.5 9
53 位 シェルブールの雨傘 48.0 11
54 位 愛の嵐 47.5 6
55 位 ドライブ 47.0 9
55 位 ピアノ・レッスン 47.0 8
55 位 恋はデジャヴ 47.0 12
58 位 ルビースパークス 46.5 12
59 位 恋しくて 46.0 7
60 位 バタフライエフェクト 45.5 8
60 位 ぼくのエリ 200歳の少女 45.5 10
62 位 メリーに首ったけ 45.0 7
62 位 ムーンライズキングダム 45.0 8
64 位 ゴースト ニューヨークの幻 44.0 9
64 位 ファントムオブパラダイス 44.0 7
66 位 ワイルドアットハート 43.5 9
67 位 さらば、わが愛/覇王別姫 43.0 7
67 位 或る夜の出来事 43.0 6
67 位 耳をすませば 43.0 11
70 位 ペネロピ 42.0 7
70 位 Love Letter 42.0 5
72 位 ニューヨークの恋人 41.0 8
72 位 ザ・フライ 41.0 8
72 位 ウォームボディーズ 41.0 8
72 位 ベニスに死す 41.0 8
76 位 恋風 40.0 6
77 位 小さな恋のメロディ 39.5 10
77 位 汚れた血 39.5 7
77 位 プライドと偏見 39.5 7
80 位 めまい 39.0 7
80 位 パリ、テキサス 39.0 6
80 位 あの頃ペニーレインと 39.0 7
83 位 セレステジェシー 38.5 6
83 位 追憶(S・ポラック) 38.5 6
85 位 ロッキー 38.0 6
85 位 ハロルドとモード 38.0 7
85 位 昼下りの情事 38.0 4
88 位 時をかける少女(細田守) 37.5 10
89 位 ラースと、その彼女 37.0 9
89 位 バットマンリターンズ 37.0 6
91 位 テイク・ディス・ワルツ 35.5 7
92 位 マルホランド・ドライブ 35.0 8
93 位 プリティ・ウーマン 34.5 5
94 位 時をかける少女(大林宣彦) 33.5 6
94 位 恋のからさわぎ 33.5 7
96 位 ユー・ガット・メール 33.0 8
96 位 眺めのいい部屋 33.0 4
96 位 ロスト・イン・トランスレーション 33.0 7
99 位 旅情 32.5 6
100 位 GF*BF 32.0 5



ローマの休日 日本語字幕版 オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック FRT-096 [DVD]
キャロル [DVD]
アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ (字幕版)


わかりやすい恋愛映画よりもカルト的な人気を得た作品のほうが圧倒的に強かったです。そのせいで映画に詳しく無い人にとっては
ローマの休日は知っているけど、他の映画全くわからない!」
だと思います。ちょっとだけ解説。

エターナル・サンシャイン

主人公カップルがケンカしたら、彼女のほう(ケイト・ウィンスレット)が記憶除去装置で思い出全部消してしまった。当然ながら彼氏のほう(ジム・キャリー)は物凄いショックを受けて…というもの。アナログを駆使した特殊効果が見どころで、ハリウッド映画では珍しいゲリラロケも堪能出来ます。でも日本の恋愛映画だと製作費が無いからゲリラロケは当たり前なんですがね…。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』はアメリカ人男性とフランス人女性が延々と会話しているだけの映画ですがカルト的な人気があります。ロケ地ウィーンの撮影がとても素晴らしく、この映画のファンたちはわざわざウィーンに赴き今で言うところの「聖地巡礼」をしています。続編の『ビフォア・サンセット』も29位にランクインしています。
ちなみに『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』を真似した邦画(俳優たちの会話演技に任せる手法)は絶対に失敗します。

ローマの休日

説明不要ですよね。ちなみに日本人が大作恋愛映画を作ると高い確率で『ローマの休日』の影響を受けます。例えば2018年だとこんな映画が公開されます↓。これ『ローマの休日』じゃねえか!(でも設定は『カイロの紫のバラ』だ…)
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wwws.warnerbros.co.jp

ベストテンその他の作品

『キャロル』『アデル、ブルーは熱い色』『ブロークバック・マウンテン』と同性愛を描いた映画が3本もあるのも特徴的です。『(500)日のサマー』『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』は時間軸をズラした映画で、答え合わせ的な楽しさがあるので恋愛映画に興味ない人にもオススメできます。

(500)日のサマー (吹替版)
ベティ・ブルー/愛と激情の日々 HDリマスター版 スペシャル・プライス [DVD]
アデル、ブルーは熱い色(字幕版)
ブルーバレンタイン (字幕版)
ブロークバック・マウンテン (字幕版)


真・恋愛映画ベストテン

っつーか何でこう暗い恋愛映画ばっかり上位なんだよ!『ベティ・ブルー』『アデル、ブルーは熱い色』『ブルーバレンタイン』ってブルーばっかりじゃねえか!いいか!元スクリーン読者の俺にとって恋愛映画とは

この2種類だけだ!というのは冗談だけど、集計結果から「ラブコメ女王」と呼ばれた女優たちが出演している映画を抜き出しました。

順位タイトル得点
1 位恋人たちの予感132.0
2 位50回目のファースト・キス82.0
3 位ノッティングヒルの恋人80.0
4 位ホリデイ49.5
5 位ニューヨークの恋人41.0
6 位プリティ・ウーマン34.5
7 位ユー・ガット・メール33.0
8 位めぐり逢えたら31.5
9 位スプラッシュ25.5
10 位ブリジット・ジョーンズの日記23.0
ちなみに『50回目のファースト・キス』は俺の恋愛映画ベストワンで、2018年に長澤まさみでリメイク予定です。
恋人たちの予感 (字幕版)

2010年代の恋愛映画ベストテン

ジュリア・ロバーツとかメグ・ライアンとか古い!という人はこちらをどうぞ。

順位タイトル得点
1 位キャロル197.0
2 位アバウト・タイム ~愛おしい時間について~186.0
3 位ブルーバレンタイン149.5
4 位ラ・ラ・ランド129.5
5 位わたしはロランス128.5
6 位Her 世界でひとつの彼女115.0
7 位ゴーン・ガール78.0
8 位永遠の僕たち72.0
9 位世界にひとつのプレイブック67.5
10 位ラブアゲイン
ラ・ラ・ランド(字幕版)

日本の恋愛映画ベストテン

愛のむきだし』よりも『ジョゼと虎と魚たち』のほうが恋愛映画としてシックリ来ますね。

順位タイトル得点
1 位愛のむきだし130.0
2 位ジョゼと虎と魚たち98.0
3 位浮雲65.5
4 位耳をすませば43.0
5 位Love Letter42.0
6 位時をかける少女(細田守)37.5
7 位時をかける少女(大林宣彦)33.5
8 位さんかく30.0
9 位箱入り息子の恋30.0
10 位天使のはらわた赤い眩暈19.0
ジョゼと虎と魚たち Blu-ray スペシャル・エディション

恋愛映画じゃない恋愛映画

  • ホラー映画の『ザ・フライ』が72位。確かに愛の映画だった。ハエだけど。
  • デッドプール』は102位。確かに主人公は恋愛映画だと自称していたな。
  • 俺は未見なので何とも言えないのですが『魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語』が173位でした。

ザ・フライ (字幕版)

低調だった作品

君の名は。

集計で困った作品

何度も書いているけど、自分が好きな映画がオリジナルかリメイクかどうかは知っといてください…今回はこれらに困った↓
イルマーレ (字幕版)

イルマーレ

君の名は。』に似ている映画として有名ですが、韓国版とハリウッド版のどっちか書いてくれない人が多くて困ったので、諦めて「イルマーレ」は1本としました。

時をかける少女

時をかける少女』のバージョン違い知らない人はアニメ版しか観てないだろうな…ということで、不明の場合は細田守の得票としました。なので大林宣彦細田守版に負けた結果になっていますが、本当は逆転しているかも(まあ一応投票者の映画の趣味が若そうかどうかも調べましたが)。この集計方法を選んだ俺に文句つけたい大林宣彦ファンは、クリスマス休暇に一人で恋愛映画を集計していた俺のことを考えてください。ちなみに谷口正晃にも投票ありましたよ。角川春樹にはゼロ。

美女と野獣

美女と野獣(実写版)って書かれても、美女と野獣』の実写版は色々あってどれも評判高いんだよ!と困ってしまった。元々は民謡なのにディズニーのアニメがオリジナルだと誤解してしまう現象は、民謡の搾取として海外でたまに問題になったりしています。

ゴースト

『ゴースト』と書かれてもデミ・ムーアのオリジナルか、松嶋菜々子がリメイクした日韓合作映画のどっちか…って全く悩みませんでした。全部デミ・ムーア版の得票としました。それで問題ないはず。

他に『ロミオとジュリエット』『シンデレラ』『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』『ワン・デイ』とかに苦しめられました。『君の縄』に投票している人がいたけど、それも2種類あるからな!

集計元

togetter.com

2017年 誰映画 投票開始+鋼の錬金術師の陰謀+今年の映画あるある

ネット上の工作員たち

去年の俺は誰映画の告知文

「ファンキー加藤の新作映画、公開前で誰も観ていないのにレビュー点を下げる行為がネット上で流行った!そういう真似はやめろ!どうしてもやりたければ誰映画でやれ!」

と書きました。ところが今年は逆の現象が起きました。『鋼の錬金術師』が公開前なのに怪しい絶賛レビューが続々投稿されたんですね。集計企画やっている側としてはジャニーズ関係の組織票や工作員票は割りと深刻な問題です。


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Yahooの映画レビューでは公開前の11月18日の夜に絶賛レビューが40個投票された。その多くはHey! Say! JUMPの山田涼介の演技を評価する内容だ。彼は演技がめっちゃヘタなのに…


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投票者の情報を見ると『鋼の錬金術師』と山田涼介を褒めるためだけに作られたアカウントだとわかる。


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同じ山田涼介主演の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と『鋼の錬金術師』だけを褒めるアカウントも複数ある。文章の漢字をよく見ると中国語表記になっている。

2017年はロシアがアメリカの世論形成やトランプ政権に関与したと思われる「ロシア疑惑」が話題になりましたが、日本も中国からジャニーズ人気を捏造されているんですねぇ(発注元はどう考えてもジャニーズ側なので中国関係ないけど)。

というわけで今年もそういう動きとは無縁の『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』をやります!下記のリンク先から投票お願いします。

この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞


1月中旬に締め切り予定。今回は投票期間がだいぶ短くて申し訳ないです(投票数減らしたいので…)。

あと今回からは結果発表の解説はやめておきます。アレを書くのは超キツくて毎年数ヶ月かかっている上に、毎年皆さんを怒らせているので…。ただし「今年公開された映画あるある」はやります。とりあえず途中まで書いたのでちょっと公開。


2017年の映画あるある

2017年のブラック女優大賞は平祐奈

平祐奈、忙しすぎ!なんと9本の映画に出ています。

  • キセキ -あの日のソビト-
  • きょうのキラ君
  • サクラダリセット 前篇
  • サクラダリセット 後篇
  • 暗黒女子
  • ReLIFE リライフ
  • 忍びの国
  • 写真甲子園 0.5秒の夏
  • 未成年だけどコドモじゃない

さらに進化したオクラホマミキサー

似たようなキャスティングの恋愛映画が大量生産されるオクラホマミキサー現象(男優と女優をシャッフルして別の映画を作る現象)ですが、2017年はさらに進化しました。
中川大志と平祐奈は『ReLIFE リライフ』でカップル役を演じる一方で、『きょうのキラ君』では恋のライバル!さらに言うとこの二人は2016年の『四月は君の嘘』でも共演済み。もはや恋愛映画界のキャスティングはオクラホマミキサー現象というよりも、付き合ったり別れたりを繰り返すリア充サークルのカップルみたいになりました。
また平祐奈が酷使されていることからわかるように、主役を張れる新人俳優も不足気味。だから20代後半のアイドル俳優たちが高校生役を演じるのも当たり前になってきました。まあこれは芸能事務所がゴリ押しするアイドル俳優がどうしても20代後半になってしまうのがメインの理由ですが。
でもこの手の恋愛映画は結構面白いのもあって、今年は某中高生向け恋愛映画を映画秘宝のベストに送りました!

闇あるところに光あり

「光」を使ったタイトル多すぎ!閉塞感のある時代だからこそ「光」という言葉に想いを託すのかな?実際、2017年のマジメ系日本映画は「孤独や絶望を抱えながら生きている人々が触れ合う物語」がいつもより多かったです。

  • 光(大森立嗣監督)
  • 光(河瀨直美監督)
  • 光と禿
  • 光と血
  • 光をくれた人
  • 三つの光
  • あの日、兄貴が灯した光
  • ひかりのたび

というか『光』が二本も公開されたので映画業界の皆様、データの衝突は大丈夫でしたか?hakaiya.comではデータが衝突しちゃいました…。

僕の名は。

タイトルに「僕」がある映画も多くなりました。

  • ギフト 僕がきみに残せるもの
  • ショコラ ~君がいて、僕がいる~
  • ワンステップ ~君と僕のメロディ~
  • 僕とカミンスキーの旅
  • 僕と世界の方程式
  • 僕のワンダフル・ライフ
  • 僕らのごはんは明日で待ってる
  • さよなら、ぼくのモンスター
  • ぼくと駄菓子のいえ
  • ぼくと魔法の言葉たち
  • ボクの悪魔

アニメ化する日本映画

数年前から中高生向けの学園モノ映画を観ていると
「なんかアニメっぽい演出だなぁ」
と感じることがあったけど、2017年は

  • 銀魂
  • 鋼の錬金術師

の二本が特に「アニメ演出だなぁ」と感じました。『銀魂』はテレビアニメに寄せた結果で、『鋼の錬金術師』の曽利文彦監督はアニメ映画も得意だからですね。


前後編映画

前後編映画も定着してきましたが『3月のライオン』が失敗したので、実写映画の前後編は減っていくのでは?ナオト・インティライミは続編が作られただけでも驚きなのに、さらに前後編。本当に誰が観に行くの?アニメ『オーバーロード』『甲鉄城のカバネリ』は総集編なのに前後編に分けている…。

  • 3月のライオン
  • あゝ、荒野
  • サクラダリセット
  • トモダチゲーム 劇場版
  • ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2
  • 劇場版 Free!-Timeless Medley-
  • 劇場版 テバク ~運命の瞬間(とき)~
  • 劇場版 屍囚獄
  • 劇場版総集編 オーバーロード
  • 魔法使いの嫁 星待つひと
  • 劇場版 はいからさんが通る
  • 甲鉄城のカバネリ 総集編


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