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破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

リンプ・ビズキットの歴史

そのジャンルに凄く詳しいファンが、薄っぺらいジャンル知識しか持ってないファンをバカにする。どっちかに肩入れしたいときもあるし「どっちもどっちだろ!」と言いたい時もある。ネット上ではよくある光景だ。洋楽ロックというジャンルではリンプ・ビズキットがバカにされる現象の代表格だ。「俺、洋楽とかロックとか超好き!リンプ・ビズキット聴いているよ」と言うと、洋楽ファンやロックファンからはバカにされる。ちなみに俺はバカにされる側の人間だ。

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これがリンプ・ビズキット。このキャップ&パーカー&ハーフパンツの格好を俺もやったところ、年下のデート相手から「ダサすぎ」とハッキリと言われたことがある。

俺はそんなリンプ・ビズキットがとても大好きでずっとファンやっているので、今回はリンプ・ビズキットの歴史について書く。ももクロやTOKIOですら受け入れられる昨今のフェス事情から考えると、フェスに登場するだけでブーイングが飛んでくるリンプ・ビズキットは貴重な存在だろう。


映画の中のリンプ・ビズキット

オレンジレンジがブームだった当時、オレンジレンジを聞いている人は何となく「夏に海で騒ぐバカなガキ」という偏見があったけど、リンプ・ビズキットも白人のバカなガキが聴く音楽という偏見…というか事実がある。リンプ・ビズキットは映画の中でもそんな扱いで『リアル・スティール』では、人間のクズたちが集まる闘技場でリンプ・ビズキットの曲がガンガンかかる。青春映画の『17アゲイン』では、セックスのことばかり考えている白人のクズが登場するシーンでやっぱりリンプ・ビズキットの曲がガンガンかかる。ホラー映画でも「バカな白人のガキ」はリンプ・ビズキットのTシャツを着ている。そのくらいリンプ・ビズキットはわかりやすい存在なのだ。


『リアル・スティール』でリンプ・ビズキットの『ホワイ・トライ』が流れるシーン。


捏造デビューの1stアルバム

リンプ・ビズキットのデビューは伝説的だった。ボーカルのフレッド・ダーストがタトゥーショップで働いていると、大物バンドKORNのボーカルがやって来る。そこでフレッドは自分のバンドのデモテープを渡してデビューが決定した………というエピソードが有名だけど、これはレコード会社が捏造したエピソード。実際のところはフレッドがKORNの追っかけをやっていたというのが真相だ。

デビューが決まったリンプ・ビズキットはレコード会社から剛力彩芽のようなゴリ押しの恩恵を受けた。当時のMTVでは延々と『フェイス』というリンプ・ビズキットの代表曲が流れた。そんな効果もあってかリンプ・ビズキットはこのジャンルの音楽としては珍しく200万枚という驚異の売上でデビューした。


世界に影響を与え始めたの2ndアルバム

700万枚も売れたセカンドアルバムでリンプ・ビズキットのブームが炸裂した。先行シングル『ヌーキー』のPVはリンプ・ビズキットがゲリラライブをやってフレッドが警察に逮捕されるという仕込み臭さがプンプン匂うPVだけど、クライマックスのカモン大合唱は鳥肌がたつカッコよさ。

この頃になるとリンプ・ビズキットは日本の音楽シーンに強い影響を与えるようになっていて、当時のドラゴンアッシュのPVなんかはリンプを意識して撮られている。フレッドのファッションも真似する人が続出した。

だけど極端な商業主義に走っていたリンプ・ビズキットは音楽業界内から激しいバッシングを受けるようになった。日本では音楽雑誌のスヌーザーがバッシングした。スヌーザーがリンプ・ビズキットを評した「わかりやすい敵」というのはリンプファンの俺も納得してしまう名言だ。

このリンプ・ビズキットへのバッシングは今も続いていて、YOUTUBEでもリンプの動画は批判コメントが多い。


頂点に立った3rdアルバム

サードアルバムは日本でも大ヒットしたので知っている人も多いはず。特に映画『ミッション・インポッシブル2』の主題歌となった『テイク・ア・ルック・アラウンド』は超有名。サードアルバムの売り上げはなんと800万枚。日本でもアメリカでもミクスチャーブームの絶頂だった。俺もロックファンにバカにされているの知りながらも、このジャンルの音楽ばっかり聞いていた。

だけどリンプもミクスチャーブームも転落が始まるのだ。



迷走が始まった4thアルバム

まず曲を作っていたギタリストのウェスが「俺はレディオヘッドみたいなバンドを作りたいんだ」という世迷言をほざきだして脱退。ロックバンドにとってレディオヘッドが一つの完成形であることはわかるけど、ギターをガンガン鳴らすのがウリのオマエがレディオヘッドに憧れてどうする!と俺を激しくガッカリさせた。その後のウェスは色んなバンドに加入&脱退を繰り返す。このウェスの迷走は語り草レベルでなんとX Japanに加入していたこともある。

リンプ・ビズキットは新しいギタリストを入れることになったんだけど、そこでフレッドが突然「ギタリストは日本人じゃなきゃ嫌だ!」と言い出したので、日本人限定のギタリストのオーディションが行われた。これには理由があってリンプ・ビズキットが来日したときにその前座を大阪のミクスチャーバンド:宇頭巻が務めた。その宇頭巻のギタープレイにフレッドは偉く感動したので、宇頭巻のギタリストの引き抜きを図ったんだけど断られてしまった。そのためにフレッドはやたら日本人ギタリストにこだわることになった。残念ながら新ギタリストが日本人から選ばれることはなかった。

また当時はエミネムとMP3が大ブームだったので、フレッドはエミネムばりのヒップホップをリンプの新曲としてネット上でMP3で発表。あまりにも出来が悪くて多くのファンをガッカリさせた。

ギタリストが抜けたことで、リンプの4番目のアルバムは今までの音楽性を捨て歌モノに変換。結果売り上げは140万枚と大きく数字を落とす。アルバムの出来はイマイチだけど、先行シングルの『イート・ユー・アライブ』は超名曲だ。



商業主義を捨てた5thアルバム

商業主義に走るリンプ・ビズキットのスタイルが批判されるので「じゃあ商業主義を捨ててやるよ!」と5番目のアルバムはプロモ費用ゼロ!Webサイト上の告知だけで発売された。その結果売り上げは40万枚と全盛期に比べると桁違いの少なさ。でもギタリストのウェスが戻ってくれた。アルバムの出来はまあまあだけど、このアルバムの曲はライブで全然やってくれない。


クビの原因になった6thアルバム

「Limp Bizkit Forever」を合言葉に作られた6番目のアルバムはさらに売り上げが半分になって20万枚しか売れなかった。そしてこの売り上げの悪さが原因でついにレコード会社をクビになった。アルバムの出来自体は良かったのに先行シングルは曲もPVも酷かった。なんでアレを先行シングルにしたんだろう。

それでもリンプ・ビズキットは2014年に7thアルバムを出すべく現在も活動中。重要メンバーのDJリーサルをクビにしたけど。



音楽ファンにバカにされながらも大ブームを巻き起こす。でも売り上げが悪化してレコード会社をクビ、それでも解散せずに活動し続けててファンを楽しませてくれる。この点でリンプ・ビズキットとオレンジレンジは全く同じだ。再評価なんていらないぜ!と言わんばかりに彼らは今も新作を作り続けている。

俺が生まれて初めてライブに行ったのはリンプ・ビズキットだ。リンプ・ビズキットが今も活動しているのは、俺の音楽趣味を狂わせた責任を取ってくれているみたいで嬉しい。



追伸:本日4/4はメタルタイガーなのでよろしく!