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破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

ローマの休日に恋する映画オタク 『スタア学園』


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『スタア学園』が連載開始されたのは1995年。『レザボア・ドッグス』と『パルプ・フィクション』で世界中にタランティーノ旋風が巻き起こっていた。

90年代ヤンマガで連載していたギャグ漫画の大傑作『超・学校法人スタア学園』。最終3巻をまだ買っていなかったので揃えようとしたら、どこにもない。amazonで調べたらプレミア価格がついており、最終巻の中古に6000円の値段をつけているお店もあった。でも定価で新品販売しているお店もあるし電子書籍版もあるので、本当の価値はちょっとわからない。

最近読み返したこともあるので、『スタア学園』の最初の3話のうちラブストーリーのところだけ紹介する。『桐島、部活やめるってよ』で映画秘宝を読む主人公高校生が話題になったけど、『スタア学園』はそれ以上だ。

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主人公コキジは映画オタクの中学生。学校ではクラス全員&先生からイジめられている悲惨な日々。
コキジはレンタルビデオ店で映画を借りることを楽しみにしていた。なぜなら…

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コキジはレンタルビデオの女性店員に恋をしていた。どうしても話すきっかけが欲しい。そこで思いついたのが『ローマの休日』を借りることだ。しかしコキジ、オマエが手に持っているのはその『ローマの休日』のVHSだ。

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女性店員はコキジ以上の映画マニアでコキジの趣味にも注目していたのだ。ここに出てくる3本の映画は俺も知らんかった。コキジは『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックがバイクで二人乗りしているシーンを嬉しそうに観る。しかしコキジの家業は倒産する。

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家にも学校にも居場所が無くなったコキジはカルト映画の3本立てを観に映画館に行く。そこで不良と座席トラブルに発展する。

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その不良は「ローマの休日」の恋人だったのだ!しかも彼女とバイクで二人乗りしている。ちなみに不良には映画の知識がない(クリント・イーストウッドすら知らない)。

大ショックを受けるコキジ。さらにこの後、両親が失踪し、家がなくなり、小学生にケンカに負ける。学校のイジメも激化する。そんな時に再びこの不良が現れて、いじめっ子たちを倒してくれるのが一巻のラスト。この展開はかなり興奮する。ところがスタア学園が登場する二巻以降は過激な下ネタを含むギャグ漫画と化す。作者のすぎむらしんいち本人が「一人リレーマンガ」と語っていたほどの大暴走だ。

映画オタクを主人公にした「映画オタクモノ」というのは一杯あると思うけど、マンガの中では『スタア学園』は最高傑作の部類に入ると思う。