破壊屋ブログ

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永遠のテロ 老害よ神風となれ!


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『マッド・マックス 怒りのデスロード』より。日本版では表現されてないけど兵士たちは「カマクレイジー・ウォー・ボーイズ」と呼ばれる。カマクレイジーとはカミカゼとクレイジーを合わせた造語だ。カマクレイジーたちは死んでヴァルハラに行くのが目的なので、死ぬことを恐れていない。支配者からは消耗品として扱われている。


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日本語字幕や吹替だとカマクレイジーを「使い捨て」と表現しているけど、英語の「Old Mans Battle Fodder」を直訳すると「老人が所有する戦闘用家畜」だ。


先週の週刊新潮にすごいコラムが載っていた。コラムのタイトルは

自爆テロをカミカゼと言うな

書いているのはヤン・デンマンという自称オランダ人のジャーナリスト。ただし中の人はまちがいなく日本人。コラムの内容は、パリで起きたテロが海外で「カミカゼ」と呼ばれたことへの抗議だ。神風特攻への評価を引用しながらその素晴らしさを讃えている。

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これ以降、引用は全て俺の要約である。

自爆テロは一般市民を標的にしているから、戦争の神風特攻とは違う

これは確かにその通りだ!この論点は俺も納得がいく。しかし他が酷い。

神風特攻は効果があった。その後の占領軍に恐怖を与えたのだから。

それ自爆テロの効果と同じだよ!

神風特攻隊員たちには権力を手に入れる欲は無かった。

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それはテロリストたちも同じだよ!

神風特攻隊員たちは祖国を憂いる貴い熱情があった。

テロリストにもISISを想う熱情があるよ!

テロリストは正規軍ではないので人権が守られることはない。

正規軍でも人権が守られない代表例は我らが日本軍だと思いますが。

回天(人間魚雷)の隊員たちは軍神になった

神って概念ならイスラム過激派の殉教者よりもタチが悪いよね。

(コラムの中盤)神風特攻は祖国と家族を想っていた。
(コラムの後半)映画やドラマの特攻は現代の価値観に基づいていて、少し問題がある

その「祖国と家族」ってヤツが現代の価値観だろ。


「そりゃ神風=自爆テロ扱いされても文句言えないよ!」という逆効果のあるコラムだ。ちなみにコラムには神風特攻が日本軍の命令であることは一切書いてない。自発的に神風になったことになっている。それに日本人たちは英霊になって靖国神社に行けると言われて特攻し、イスラム過激派たちは殉教者になって天国に行けると言われて自爆テロをする。ますます欧米の自爆テロに近いなぁ*1

そもそも神風という言葉を自爆攻撃の意味で利用したのが神風特攻隊だろ。海外に文句言える筋合いはない。*2


でもこのコラムで一番酷いのは特攻論ではない。まさに老害そのものなこんな意見を書いているのだ。↓

日本の若い世代は死ぬ意味を見つけられなくなる

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その死ぬ意味を見つけた人たちが今のテロリストだろうが!

週刊誌の読者の平均年齢は高齢化が進む一方で、このコラムを読んで「その通り!」と喜んでいるのも老人たちが多いはず。まず先にオマエラが死ぬ意味を見つけろよ!若い人が死ぬ意味見つけてどうすんじゃない。今からでも遅くはない。本当に神風特攻を讃えるならブラックバイトで社畜として殉じたり、医療費削減のために自殺だってできるのではないだろうか*3


というわけで週刊新潮は「海外マスコミは神風を誤った用法で使うな!」と主張しているんだけど、その日本でも過去に「乱暴なタクシー運転手」を意味する「神風タクシー」という言葉がある。
この神風タクシーという言葉を作ったのは週刊新潮なんだよね。

*1:ただしパリのテロでは犯人たちの一人が自爆する気が無いのに自爆に巻き込まれた疑惑がある

*2:フランスにおける「カミカゼ」という言葉の意味の変化はこのコラムが詳しい。 www.j-cast.com

*3:もしくは原発の廃炉作業でロボットの代わりに原子炉に突入するとか。これが本当のフクシマ・カマクレイジー(Fucucima kamakrazee)