よくあるハロウィン嫌いの勘違い意見をまとめました。
日本人がハロウィンなんて変だよ
日本のイベントって本来の意味が失われている輸入モノばっかりじゃん!クリスマスやバレンタインみたいなカタカナイベントだけじゃないよ。例を挙げてみる。起源はどれも中国だ。
イベント名 | 元々の意味 |
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七夕 | 女性の針仕事が上達するようにお祈りする。 |
節分 | 季節の分かれ目のイベントなので本来は年に4回。 |
端午の節句 (子どもの日) |
屈原(くつげん)という自殺した政治家を弔う。 |
ひな祭り | 酒と歌のフェスイベントである曲水の宴が平安時代に日本に伝わった際に、流し雛の概念が加わった。そこから変遷して今の形になった。 |
お月見 | 宋代の中国では身分に関わらず夜通し騒ぐイベント(ただし日本に伝わったのは宋代の前)。 |
お中元 | 道教の3つの祭日:上元・中元・下元の一つ。贖罪の日。 |
大晦日 | 本来は年神様を祀る日本起源のイベントだったが、輸入文化の仏教と混ざって今の形になった。 |
七五三 | これは日本起源だが、呉服屋の商売戦略で今の形になった。 |
だいたいイベントの輸入が許されないのなら、アメリカみたいに新しい国はイベントが出来ないことになる。
日本人ならハロウィンよりもお月見を楽しもう!
お月見は夜通し騒ぐイベントという時代もあったのだ。渋谷ハロウィンこそが本来のお月見に近い。
ハロウィンは31日にやれ!
記念日前の土日にイベントやるのは普通のことだぞ。七夕とか節分とか。体育の日なんて本来は「東京オリンピックの開催日である10月10日」だったはずなのに法律で無理矢理変えた。ひな祭りなんか本来は祝日で国民的イベントだったけど、明治政府がひな祭り祝日を廃止にした。そのため今はひな祭りの日は適当になりつつある。
ハロウィンは陰謀だ!
ハロウィンを推進する政治家や経済団体はいない。あなたたちが好きな陰謀論みたいな政治家や経済団体や広告代理店が実際に存在するイベントはYOSAKOI祭りだぞ。ハロウィンにすっかり注目を奪われて廃れてしまったが。そんなYOSAKOI祭りも本来は高知のお祭りだ。
本来のハロウィンはさぁ!
そういう人に「本来のハロウィンって何?」って聞いてきたけど
「キリスト教のお祭り」
「子どものお祭り」
「家族と一緒に過ごす時間」
とかトンチンカンな答えが返ってくる。クリスマスとごっちゃにしている人が多いし、そもそもクリスマスもお祭りじゃない。それに日本のクリスマスは本来キャバレーのイベントだった。
上記の表に挙げたとおり起源というのは諸説あるもんだし複数の起源が融合するものだ。特に七夕やハロウィンは多様性のあるイベントなので「本来の七夕」「本来のハロウィン」って言われても
「本来ってどの本来のこと?」
という点をハッキリさせてくれないと何とも言えない。
ハロウィンはリア充のイベントだ
俺はリア充じゃないけど長年ハロウィンやっているし、俺みたいな参加者多いぞ。むしろクリスマスやバレンタインと違って非リア充が参加しやすいイベントだ。
そのテクニックについては俺が「それどこ」に書いた。
srdk.rakuten.jp
最後に
「ハロウィンがムカつく」
「あのバカ騒ぎが嫌だ」
「コスプレするな」
「っつーか迷惑!」
という意見はとてもよくわかる。なんかムカつくイベントに適当すぎる文句言うのは俺もよくやる。でもハロウィンに関してはその適当っぷりが勘違いのレベルにまで達しているので今回のエントリ書きました。
今回のエントリは以前書いた
hakaiya.hateblo.jp
の手直しです。