破壊屋ブログ

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『ドラえもん のび太の宝島』のクライマックスがわからない

雑談エントリ。
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映画の序盤

『ドラえもん のび太の宝島』観に行ったんだけど、序盤が特に良かった。

いつもの空き地で出木杉くんがスティーヴンソンの『宝島』について語っている。その世界観に魅せられたのび太は
「宝島はきっとある!」
と主張するが、出木杉くんに優しく
「今は無いよ」
と諭さた上に、ジャイアンとスネ夫にはバカにされる。怒ったのび太は
「宝島が無かったら鼻からカルボナーラを食べる」
と約束する。そしてドラえもんに頼んで海賊冒険キットを出してもらって冒険の旅に出る。

このいつも通りの出だし
「ドラえもんとして完璧なスタートだ!黄金パターンだ!」
と感動してしまった。

映画本編はSF

しかし映画本編は単なるSFだった。宝島の正体はノアの方舟的な巨大都市で、宝島の目的は宇宙を目指すことで、悪役は宝島を作った科学者で…。って感じ。
「またこの手のパターンの映画版ドラえもんか…」
とガックリきた。黄金パターンに喜ぶくせに、ちょっと工夫してくれたSF展開には既視感を感じる俺の考え方も変だが
脚本の出来は良いと思う。観客がドラえもんに求める「泣きたい、ハラハラしたい」を上手に詰め込んでいる。SF展開は残念だったけど「宝島」をコンセプトにしながらイマドキのドラえもんをやるにはこの方法しか無かったのもわかる。

ただ『ドラえもん のび太の宝島』のクライマックスがわからない。何てことはない。途中で抜け出してしまった。友人の子どもと観に行ったんだけど、クライマックスで子どもが怖がったので、トラウマにならないように劇場を出てしまった。

妄想

なので以下は『ドラえもん のび太の宝島』のクライマックスの妄想です。

ドラえもん達の奮闘むなしく宇宙に飛び立った宝島(方舟)だったが、方舟にはネズミがいた。発狂したドラえもんは「地球はかいばくだん」を起動させて宝島は宇宙の塵となり、みんな死んでしまった。地球に残って大爆発を眺めていたのび太はドラえもんの最後の秘密道具のことを思い出した。
「もしも我慢が出来なかった時これを開け。その時に君の必要な物が入っている」
箱を開けて道具を確認したのび太は決意をする。
のび太は自分の部屋に戻りタイムマシンで、数日前の空き地に行く。出木杉が宝島について語っていた。空き地から帰る過去のび太に、未来のび太はドラえもん最後のひみつ道具を渡す。それは「鼻からスパゲティを食べる機械」だった。過去のび太は冒険に出なかった。こうして何も起きない夏が始まる。のび太はいつもと同じ様にグウダラしている。違ったことといえば、夜空を見上げると宇宙へ飛び立つ宝島が見えたのだった。

本当の恐怖

ちなみに子どもは悪役のビビが怖かったらしい。
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で、映画終わったあとにオモチャを買うために文教堂行ったら、子どもはハーレクイン、エイリアン、プレデターのフィギュアを楽しそうに見ていた。さらにワンダーウーマン登場シーンが好きなのでYOUTUBEで見ているんだけど、その動画にはドゥームズデイが登場する。

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↑ドゥームズデイさん、古代クリプトン星の怪物。怖い。

いや、それらのほうが遥かに怖いだろ!
「怖くないの?」
と聞いても
「怖くない!」
と楽しんでいる。

H・R・ギーガーは
「人間が恐怖を感じるのは性器や骸骨だ」
というコンセプトでエイリアンをデザインした。子どもにとってはビビのほうが怖いデザインなんだろう。