上野署勤務のとある悪徳警察官のお話。
まずソイツは署内で金貸しをやっている。借金が自由にできない警察官にとっては遊ぶ金を貸してくれる悪徳警察官は重要な存在だ。悪徳警察官の目的は利子ではなく、署内の警察官を借金で支配し情報を入手するためだ。
もちろん借金に手を出す警察官は少ない。そんな真面目な人にはハニートラップを仕掛ける。悪徳警察官には中国人の闇組織と繋がりがあるのでハニトラ要員を調達できるのだ。
悪徳警察官はマル暴なんだけど暴力団とも繋がりがある。暴力団が経営する風俗店に警察のガサ入れ情報を漏らし、見返りに覚せい剤取引などの情報提供を得ている。だからそいつの警官としての実績は抜群だ。
かなりのバイオレンス派でもあるので邪魔者は暴力で叩きのめす。彼女の尋問は完全に拷問だ。酒も強く勤務中にグビグビ飲むこともある。
昔の彼女はそんな悪徳警察官ではなかった。正義感が強い美人警察官だった。しかし夫の自殺と流産という不幸に遭ってから…。
これが8/9にフジテレビで放送される『アウトバーン ~マル暴の女刑事~ 八神瑛子』の原作の設定だ。テレビドラマ版は大幅に設定を変えている模様で、公式サイトには「生活に困っている部下が放っておけないので金を貸す」と書いてある。何じゃそりゃ。原作だと金貸した警察官の妻や娘にも追い込みかけようとしているけどね。
設定のハードさに比べて意外とコメディタッチな描写が多い「八神瑛子」シリーズだけど、フジテレビ版はその笑える要素を大きくしている模様なので、そこは楽しみ。
ちなみに『アウトバーン』のストーリーは
- 美人女子大生殺人事件発生!
- 実は殺されたのはヤクザの娘だった。
- 知性派のエリートヤクザが「ヨッシャ、俺が犯人捕まえれば親分への仁義が通せる!」と考える。
- エリートヤクザが八神瑛子に捜査情報の流出と犯人の居場所のタレコミを大金で依頼する。
- 八神瑛子は酒飲みながら「ヨッシャ、その話乗った!」と受ける。
というもの。このストーリーはフジテレビ版も同じ。俺が以前作った人物相関図もどーぞ。