破壊屋ブログ

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反日認定と『焼肉ドラゴン』

万引き家族』が公開されたので
「この映画は万引きを肯定している!」
と勘違いしていた人たちも、色々と間違いに気づくだろう…。と思っていたけどそんなことは無かった。今だにネット上では「万引き肯定映画だ!」と騒いでいる連中がいる。
「映画観ろよ!」
とまでは言わないが、せめてネタバレサイトくらい読んでから議論に参加してくれ。

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そんな万引き家族』以上に酷いバッシングを受けている映画がある。今週公開された『焼肉ドラゴン』だ。



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大泉洋演じるニート在日韓国人が自分の学歴を鼻にかけるので
「キムチはキムチ!」
とブチ切れる井上真央ちゃん。このシーンは動画でも見れます。『焼肉ドラゴン』はこんな感じのドギツい人情コメディ映画です。特に井上真央の演技は最高!


ネット上では『焼肉ドラゴン』が反日認定されて、右寄りからバッシングを受けている。こんなツイートが大量リツイートされているのだ。

注:ツイート内には中盤のネタバレがあるので、真剣に読まなくていいです!


https://twitter.com/Yuu14Sunplas/status/1008488529398132736


https://twitter.com/Yuu14Sunplas/status/1009456212734197760



もちろんリプライ欄にはヘイトが満載。リプライ欄を読んでいると次に大震災が起きたときにデマを信じた日本人が在日外国人に危害を加える様子が目に浮かんでくるよ。

反日認定

反日認定」はネトウヨが使うジャッジメントで、俺も「破壊屋は反日!」ということで2ちゃんとかでフルボッコにされた経験がある。ネトウヨから反日認定というのは光栄だと感じるけどね。しかし『焼肉ドラゴン』を反日認定するのはおかしいぞ!

リンク先は『焼肉ドラゴン』の主人公の一人、龍吉の部分だけを抜き出したネタバレだ。

序盤のネタバレ

中盤のネタバレ

後半のネタバレ

ラストのネタバレ

これのどこが反日なの?国史上最大のタブーとも言われている済州島の虐殺事件を扱っているんだぞ?しかも日本の助成金で。むしろ右寄りの人たちが大喜びして映画館に駆けつけるべきだろ。『焼肉ドラゴン』はどんな政治思想の人でも楽しめる作品なんだよ。

でもネトウヨたちの言う「日本人が在日を虐めるシーンがあるから反日映画!」というのは、俺も心底賛成するぜ。真に美しい日本人なら在日虐めなんてしないはずだからな。在日虐めで反日認定なら良いことだ。

おまけ:ネトウヨにお薦めする鄭義信の映画

『焼肉ドラゴン』は俺が大好きな脚本家:鄭義信の初監督作品だ。鄭義信の脚本作品はネトウヨにこそオススメしたい。鄭義信在日社会をハードに描く作風なので、右でも左でも極端な政治思想の持ち主のほうがむしろ楽しめるはず。

月はどっちに出ている

月はどっちに出ている
俺のオールタイム邦画ベストにも入る大傑作。在日朝鮮人慰安婦問題とか全然気にしてません!という激ヤバなコメディシーンがある。公開当時、慰安婦問題で盛り上がっていたこともあり、このシーンはかなり注目された。

血と骨

血と骨 通常版 [DVD]
戦前から戦後にかけて在日朝鮮人社会を描く。ビートたけし演じる主人公は同胞の在日朝鮮人たちから金を巻き上げていく。

信さん

信さん・炭坑町のセレナーデ [DVD]
これは以前、破壊屋でも取り上げた。炭鉱労働者たちは誰も朝鮮人差別をしていないんだけど、朝鮮人労働者のリーさんがみんなを裏切ってスト破りをする。日本人労働者が「リーさん、何でや!」と絶叫するシーンはかなり辛い。


いずれも日本人には絶対に描けないシーンばかりだ…。