トム・クルーズ(右)の出世作『卒業白書』で出前を頼むシーン。もちろん出前ではありません。
『ザ・ファブル』と日本映画で暗躍する組織について - 破壊屋ブログを書いてネット上の反応調べたら
「ファブルに出てくる花屋って風俗だったの?」
という意見が複数あって驚いた。もしかして隠語をそのままの意味で受け取りながら映画や小説や漫画を読んでいる人って多いの?
ゴルゴ13
女性に花をプレゼントするために、ゴルゴ13が花屋に電話するシーンではありません。
機動警察パトレイバー
スーパー銭湯でジェットバスに浸かろうとするシーンではありません。
のたり松太郎
トルコアイスをたらふく食べてきたシーンではありません。
上記は全部性風俗のシーンです。アメリカでは自宅派遣型の買春がメジャーでした。日本でも買春は違法だけど「特殊なお風呂屋さん」という建前で運用しているんですね。特殊なお風呂屋さんは昭和の時代には「トルコ風呂」と呼ばれていました。
こんなエントリ書いている私も性風俗を意味する赤線の意味をずっと知らなかったです。『ゴルゴ13』の↓のシーンは「赤線業者」をイギリスの鉄道関係の業者だと思っていました。
(ちなみにクリスティーン・キーラーとは実在の高級娼婦で、冷戦時代にイギリスとソ連の大物要人たちの客となり大スキャンダルになりました)
それどころか学生時代の私は赤線を見ても気づいていませんでした。高校大学と私はずっと伝説的映画館の横浜日劇に通っていました。あの一帯は映画館が有名でしたが、それ以上に有名な赤線地帯でした。赤線は1階がバーカウンターで2階が風俗なんですね。建前上はスナックというわいけです。学生の私の目に入っていたのは1階だけなので、エロい恰好した外国人女性たちがズラーっと並んでいるのを見ても
「すごいスナックだらけだ…でも客が飲んでいるのを見たこと無いなー」
と数年間思ってました。あれが赤線だと知ったのは社会人になって先輩社員の会話から察した時です。