普通の映画のクライマックスやラストシーンで唐突にミュージカルになる。私はこの現象をラストミュージカルと呼んでいます。昔から日本映画はこのラストミュージカルがめっちゃ多い。ネタバレになるからタイトルは書きませんが、画像は全部ここ2・3年の映画です。
一応言っておきますが、ラストミュージカルは昔からどの国の映画でも起きている現象です。2019年ではアメリカ映画の『ロマンティックじゃない?』がラストミュージカルでした。ただ日本映画は明らかに突出してラストミュージカルが多い。
「みんなで歌って踊ればハッピー」
という祭事型農耕民族のDNAが原因かもしれません。でも実写の日本映画に関しては、ラストミュージカルを観ていると
「スタッフとキャストたちが一心同体になるためにやっているかもしれない」
と思っています。ミュージカルシーンを撮影することでスタッフやキャストたちが息を合わせていく。普通は撮影合宿を通じて息を合わせていくけど、最近の日本映画は予算もスケジュールも厳しいのでミュージカルで息を合わせているのかもしれません。
あとエンドクジレットでのミュージカルが多いのは、思い出作りっぽさがあります。