ラッパーのスヌープ・ドッグが音楽以外で色々と露出しているのが日本でも伝わって来ているので、今回は海外ドラマ『名探偵モンク』のエピソードを紹介する。スヌープ・ドッグが依頼者としてゲスト出演する回なんだけど、クライマックスでスヌープ・ドッグが犯人暴きするの。
OP曲はスヌープ・ドッグ
『名探偵モンク』はOPでジャズ歌謡っぽい曲の「It's a Jungle Out There」が流れるんだけど、今回は何とその曲をスヌープ・ドッグが歌う。モンクを観続けている人にはかなり驚く演出だ。そしてオープニングでリムジンに乗ったラッパーが車爆弾で爆死する。
容疑者スヌープ・ドッグ
第一容疑者は別のラッパーのマーダラス（演じるのはスヌープ・ドッグ）だった。なぜなら、その犠牲者ラッパーを
「車爆弾で殺してやるぜ！」
と脅迫する曲を歌って大ヒットしたからだ。スヌープ・ドッグは容疑を晴らすために主人公の名探偵モンクに調査を依頼する。
ポリコレじゃない芸名たち
モンクはギャングスタ・ラッパーたちの迫力にビビりまくり、異常にへりくだった態度を取ってしまう。白いシャツの男性が主人公のモンク。
- マンスローター
- マーダラス
- キラ
- アサシン
↑殺人事件の無罪を証明したいギャングスタたちの芸名が全員、殺人に関する名前というギャグ。
被疑者スヌープ・ドッグ
スヌープ・ドッグに不利な証拠が次々に見つかるために、彼は勾留される。取調室でギャングスタ・ラップが大好きな白人警官が自分のラップのスキルを披露するが、スヌープ・ドッグは
「オマエは白人すぎる、まるでケビン・コスナーみたいに白人すぎる」
と嫌味を言う。
↑「僕はラップ、フォーク、メタルが出来るんだぜ！」と自慢する白人に頭を抱えるスヌープ・ドッグ。
迷探偵モンク
モンクはギャングスタ・ラッパーに対する偏見から
「スヌープ・ドッグが犯人だ」
と主人公らしからぬことを言い出すが、アシスタント女性から
「真犯人ならあなたを雇うはずがない、彼も殺人犯にされそうで怯えている、ギャングスタ・ラッパーに怯えるあなたと同じ」
と諭される。
朝ごはんでケンカ
モンクは犠牲者ラッパーの所属していたレーベルに行く。ラッパーの死去によってレーベルは大打撃を受けていた。そんな中、プロデューサーたちは朝メシを一緒に食べる約束を
- すっぽかした側
- すっぽかされた側
でケンカしていた。
↑モンクはラッパーたちの歌詞作りに参加するが、俗語が分からずに困惑する。
経緯はこうです
すっかり怖気づいたモンクだがそこは名探偵、最終的にトリックを暴いた。
- 真犯人は犠牲者ラッパーのプロデューサー
- 真犯人の目的は、同じレーベルの別プロデューサーを殺してレーベルを独占することだった
- 別プロデューサーを殺すためにリムジンに爆薬を仕掛ける
- 真犯人プロデューサーは別プロデューサーが死ぬと分かっていたので、朝メシの約束をすっぽかしていた。
- しかし夏時間のせいで爆薬の起爆時間を1時間誤って早く設定してしまった。
- それでリムジンを使った犠牲者ラッパーが代わりに死んでしまった。
「経緯はこうです（Here's what happened.）」はモンクの決めセリフなんだけど↑この複雑な経緯をモンクは上手く説明できない。真犯人プロデューサーのイベントでしどろもどろになって大ピンチに陥るモンク。
解説
評判悪いエピソード
テレビドラマのミステリーモノであるある現象の「大物ゲストが出てくるエピソードのトリックは酷すぎて珍作になる」が起きたエピソードです。このエピソードは非常に評判が悪い。夏時間のトリックはかなり酷くて、オープニングで夏時間の話が出た時点で
「ああ、今回は夏時間を間違えるトリックだな」
とバレバレ。ただ英語圏の感想を読むとモンクがラッパーの世界に戸惑うギャグが全然面白くないそうですが、私は面白かった。
異常にぬるいギャングスタの世界
視聴者層がお上品なドラマのせいか、とにかくギャングスタの描写がぬるすぎて笑ってしまうほど酷い。マリファナネタはパイプを勧める程度（誰も吸ってない）、エロネタは画像のようにジーンズ履いた女性がイチャついているだけ、暴力ネタはプレステで表現。テレビでスヌープ・ドッグを出すときはここまで柔らかくするのか。
オマケ
劇中屈指の名ギャグ↓、ギャングスタの世界ではハンドサインに意味がありすぎるので、理解できないモンクは手を「降伏」の状態のままにするというギャグ。
でも今はハンドサインにも色々とポリコレ叩きが発生するので、このギャグがガチになりつつある。
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