中国外務省が記者会見で高市早苗首相を「高市早苗」と敬称を付けずに呼び捨て、それに対して日本の外務省の報道官が
「立場の違いがあっても、一国の指導者に対して、しかるべく敬意を払うことは国際儀礼上、当然のことだと考えている」
と表明しました。日本の各メディアも一斉に報じています。チョーマイヨミ(朝日・毎日・読売)の画像を貼っておきます。



これは呼称の格下げです
通常、中国外務省の記者会見では日本の首相を「首相」と肩書をつけて呼んでいます。しかし高市早苗首相の台湾有事発言を受けて「日本の現指導者」、同じく「日本政府」のことを「日本執政当局」という呼び方をするようになりました。
つまり正式な呼び方をしないことで日本の現政権の正当性を認めないニュアンスを生み出しているのです。これだけでもかなり強烈な格下げなのですが、今回は呼び捨てという決定的な格下げをしました。
なぜ呼び捨てにしたのか?
問題になった2026年9月30日の中国外務省の記者会見は、小泉防衛相による日本の核所有や原潜所有の発言を牽制するものです。つまり外交の場で日本側を攻撃するために呼び捨てという手段を使ったのです。ちなみに過去に小泉純一郎元首相が毎年靖国神社に参拝しても、中国外務省は呼び捨てにはしなかったです。現在の中国はそれほど強硬手段を取るようになっているのです。
なぜ今回問題になったのか?
実は台湾有事発言以降、中国外務省が高市早苗首相を呼び捨てにするのは以前からありました。「首相を呼び捨てにしている!」という反応は日本ではほとんどなく、中国国内向けのパフォーマンスという見方のほうが強かったと思います。ただ今回は日本外務省が中国外務省に申し入れをしたことでニュースになっています。
SNS上の反応
↓ひろゆき氏の反応です。

↓はてなブックマークのトップコメントです。

SNS上では「高市早苗だってトランプ大統領をドナルドって呼び捨てにしている」という反応が多いです。これらの意見の問題点は4つあります。
- 日中関係を把握できていない
- ニュースの文脈を理解できていない
- それ以前に記事を読まずに記事にコメントしている
- 国のトップが相手国のトップを呼ぶときに親しみを込めて呼び捨てを使うのはよくあるということを知らない
私も高市早苗首相の呼び捨て外交には懐疑的ですが、今回の日中関係のニュースとは全然別物ですよ。オールドメディアと呼ばれる新聞ですが、SNS上の幼稚で短絡的な反応よりかはずっと信用できます。
高市早苗首相を批判するのなら
この件で高市政権を批判するのなら、中国の攻撃的な反応を生み出すキッカケとなった核所有と原潜所有に関して批判すべきです。「高市早苗だってドナルドって呼び捨てている!」という批判は的外れすぎです。
映画の話題
無理矢理映画の話。日本の呼び捨て外交といえば日米のトップ同士が「ロン(ロナルド・レーガン)」「ヤス(中曾根康弘)」と呼び合ったロンヤス外交です。レーガン大統領の伝記映画『レーガン』でも中曾根康弘は登場します。


まあ映画のメインはレーガンとゴルバチョフ(ソ連)やサッチャー(イギリス)との関係で、中曾根康弘はあまり長時間出ません。でもこのロンヤス外交の結果、日本はバブル時代に突入するんですよね。
参考記事
香港の新聞が詳しく解説してくれています↓
中國觀察:外交稱謂見冷暖 高市下月仍來深圳?




















































