破壊屋ブログ

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高市早苗首相に対する呼び捨て問題の解説

中国外務省が記者会見で高市早苗首相を「高市早苗」と敬称を付けずに呼び捨て、それに対して日本の外務省の報道官が

「立場の違いがあっても、一国の指導者に対して、しかるべく敬意を払うことは国際儀礼上、当然のことだと考えている」

と表明しました。日本の各メディアも一斉に報じています。チョーマイヨミ(朝日・毎日・読売)の画像を貼っておきます。



これは呼称の格下げです

通常、中国外務省の記者会見では日本の首相を「首相」と肩書をつけて呼んでいます。しかし高市早苗首相の台湾有事発言を受けて「日本の現指導者」、同じく「日本政府」のことを「日本執政当局」という呼び方をするようになりました。
つまり正式な呼び方をしないことで日本の現政権の正当性を認めないニュアンスを生み出しているのです。これだけでもかなり強烈な格下げなのですが、今回は呼び捨てという決定的な格下げをしました。

なぜ呼び捨てにしたのか?

問題になった2026年9月30日の中国外務省の記者会見は、小泉防衛相による日本の核所有や原潜所有の発言を牽制するものです。つまり外交の場で日本側を攻撃するために呼び捨てという手段を使ったのです。ちなみに過去に小泉純一郎元首相が毎年靖国神社に参拝しても、中国外務省は呼び捨てにはしなかったです。現在の中国はそれほど強硬手段を取るようになっているのです。

なぜ今回問題になったのか?

実は台湾有事発言以降、中国外務省が高市早苗首相を呼び捨てにするのは以前からありました。「首相を呼び捨てにしている!」という反応は日本ではほとんどなく、中国国内向けのパフォーマンスという見方のほうが強かったと思います。ただ今回は日本外務省が中国外務省に申し入れをしたことでニュースになっています。

SNS上の反応

↓ひろゆき氏の反応です。

↓はてなブックマークのトップコメントです。

SNS上では「高市早苗だってトランプ大統領をドナルドって呼び捨てにしている」という反応が多いです。これらの意見の問題点は4つあります。

  • 日中関係を把握できていない
  • ニュースの文脈を理解できていない
  • それ以前に記事を読まずに記事にコメントしている
  • 国のトップが相手国のトップを呼ぶときに親しみを込めて呼び捨てを使うのはよくあるということを知らない

私も高市早苗首相の呼び捨て外交には懐疑的ですが、今回の日中関係のニュースとは全然別物ですよ。オールドメディアと呼ばれる新聞ですが、SNS上の幼稚で短絡的な反応よりかはずっと信用できます。

高市早苗首相を批判するのなら

この件で高市政権を批判するのなら、中国の攻撃的な反応を生み出すキッカケとなった核所有と原潜所有に関して批判すべきです。「高市早苗だってドナルドって呼び捨てている!」という批判は的外れすぎです。

映画の話題

無理矢理映画の話。日本の呼び捨て外交といえば日米のトップ同士が「ロン(ロナルド・レーガン)」「ヤス(中曾根康弘)」と呼び合ったロンヤス外交です。レーガン大統領の伝記映画『レーガン』でも中曾根康弘は登場します。

まあ映画のメインはレーガンとゴルバチョフ(ソ連)やサッチャー(イギリス)との関係で、中曾根康弘はあまり長時間出ません。でもこのロンヤス外交の結果、日本はバブル時代に突入するんですよね。

参考記事

香港の新聞が詳しく解説してくれています↓
中國觀察:外交稱謂見冷暖 高市下月仍來深圳?

本当にあった究極vs至高の対決

『美味しんぼ』の新アニメの話題が盛り上がっていて、私も原作マンガネタをポストしたところ何度もバズりました。せっかくなのでここにも載せます。

↓巨漢の酔っ払いに屹然と立ち向かう富井副部長。

https://x.com/hakaiya2/status/2101705692323385389

↓ボッタクリバーみたいな美食俱楽部*1。現代だったら消費税だけで1億円だ。

https://x.com/hakaiya2/status/2102208168961212739


↓誰も覚えていない栗田のライバル、さわ子。

https://x.com/hakaiya2/status/2101706257661079651


↓大石警部の家に行ったら賭場になっていた。絶句している山岡が爆笑モノ。

https://x.com/hakaiya2/status/2102127220622016747


↓富井副部長を助ける海原雄山。珍しすぎる展開でビックリする。

https://x.com/hakaiya2/status/2102129075100008737



今回は思い出話として本当にあった「究極vs至高の対決」を紹介します。

2003年7月 究極側


2003年7月に雑誌『CUT』が「ぼくらが愛する究極のロック・ムービー100 !!」という特集を組みました。

このベスト100を掲載しているサイトが↓ですが…
kill-the-movie-on-sunday.blog.jp


リストを見れば分かると思いますが「何でロック映画にそれを選ぶ?」「何でロック映画の名作のあれが無いの?」と言いたくなる内容です。このリストを擁護すると、色んなミュージシャンやコラムニストたちからのアンケートを元にしているので仕方のない側面はあります。ただあまりにもロックじゃないこのリストに激怒した雑誌がいました。映画秘宝です。映画秘宝は何度か「究極のロック・ムービー100」を批判するコメントを出していたのですが遂に…。

2004年1月 至高側


2004年1月に映画秘宝もロック映画特集を組みます。「至高のロック映画69 Rock'n Roll!」です。このタイトルだけで当時の私は爆笑しましたが、雑誌を開いた瞬間衝撃を受けました。

企画の表紙が海原雄山だったのです!しかも革ジャンにピアス。

「究極 vs 至高」って勝手にやったら剽窃になるけど、「究極」を銘打っているモノに「至高」を名乗りながらケンカ売れば剽窃にはならない!という社会のバグみたいな企画でした。

*1:実際は美食俱楽部以外の場所

「結婚する前にセックスしないように!」という啓蒙的な映画

久しぶりにタイタニックを観て思い出した映画がある。『ダイバージェント』だ。アメリカでは2010年代にYA(ヤングアダルト=10代後半)向けのSFが大ブームになって『ハンガー・ゲーム』『メイズランナー』といったシリーズ映画が次々と作られた。『ダイバージェント』もそのうちの一本だ。


↑左がヒロイン、右が教官

当時のアメリカでは未婚の若い女性が結婚しないまま妊娠してシングルマザーが急増したのが大きな社会問題になった。そのため当時の未成年が観るようなアメリカ映画では未成年に対して「結婚する前にセックスしないように!」という啓蒙的なシーンがあったりした。『ダイバージェント』にもそんなシーンがあるのだが……ネタバレ解説します。


世界崩壊後のアメリカ、僅かに生存した人類は平和を保つために無欲・平和・高潔・博学・勇敢の5つの派閥を作り共存していた。

ヒロインの両親は「無欲」派でだったが、ヒロインは16歳になったときに武闘派の「勇敢」を選択。ヒロインは武闘派戦士として戦いの訓練の日々を送る。

↑仲間同士のランキング争いなど、日本のマンガっぽい要素がたくさんある。

辛い日々だが、彼女は戦いを指導する教官にフォーリンラブ。

↑割とイチャイチャしているので、結構楽しそうな日々である。この映画に一番近い日本のコンテンツは『エースをねらえ!』『トップをねらえ!』である。


↑教官はヒロインの処女を尊重するために眠るときは床に眠る。

ヒロインは戦士として次々に試練を受ける。格闘、銃撃、薬物による幻覚に監禁。成績が悪い者は追放されるので、仲間同士の闇討ち、自殺による脱落者も出てくる。
そしてヒロインは最終試験を受けることになる。戦士の最終試験とは…。

いつものイチャラブじゃなくて肉体関係を迫ってくる教官にNOを突きつけることだった!

↑教官に服を脱がされそうになるので拒否するのが最終試験!『みいちゃんと山田さん』が人気の我が国では考えられない展開だ。

そしてヒロインは処女を守るために、大好きな教官をぶっ飛ばす!試験に合格したヒロインは万雷の拍手で迎えられる*1。

ヒロインを褒めたたえるのは…ケイト・ウィンスレットだった!

いや、オマエはタイタニックの中でセックスしまくったじゃねーか!オマエがこの試験を指揮するのは変だろ!と思ってしまう。『タイタニック』のラブシーンは非常に有名で、ケイト・ウィンスレットは体当たりラブシーンを演じる女優として有名になったんだよね。『リトル・チルドレン』『レボリューショナリー・ロード』『愛を読む人』とか凄かった。だからこそ、余計におかしく感じる。

*1:襲ってくる教官は薬物による幻覚だった

各国でリメイクされた数が多い映画ランキング


『容疑者Xの献身』はいろいろな国で映像化されているよなーと思い、世界で最も多くリメイクされている映画を調べてみました。

1位:『おとなの事情』(イタリア映画)/ 18か国



「世界で最もリメイクされた映画」としてギネス世界記録に認定されている。
スマホの通知を全員で公開し合う密室劇という設定のため、低予算で舞台を置き換えやすいのが理由です。

2位:『あやしい彼女』(韓国映画)/ 8か国



リメイク国:中国、ベトナム、日本、タイ、インドネシア、フィリピン、インド、メキシコ
70歳のおばあちゃんが突然20歳に若返るコメディ。韓国の映画会社CJエンタテインメントが、現地企業と共同制作するグローバル戦略の一環としてリメイクしまくった。

3位:『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(スペイン映画)/ 6か国以上



リメイク国:イタリア、インド、韓国、中国、インドネシア
こちらも密室での会話劇がベースのため、リメイクしやすい。インドでは言語(ヒンディー語、テルグ語、カンナダ語)ごとに3作品作られているけど、ここでは「インド」として1国にカウント。

4位:『最後まで行く』(韓国映画)/ 5か国



リメイク国:中国、フィリピン、フランス、日本、イラン
主人公の刑事が轢き逃げ事故を起こしたことから始まるサスペンス。警察の腐敗や不正を扱うテーマはリメイクされやすい。国を問わず共感できるのであろう。

5位:『最強のふたり』(フランス映画)/4か国



リメイク国:アメリカ、アルゼンチン、インド、トルコ
日本でも大ヒットしたフランス映画です。

6位:『容疑者Xの献身』(日本映画)/ 3か国以上



リメイク国:韓国、中国、インド
東野圭吾の小説が原作。インド版は映画版とNetflix版もある。中国版は原作を重視している一方で、インド版は原作をだいぶ変えた韓国映画版のリメイクだ。インドは韓国映画のリメイクが多い。

7位:3か国



3か国でリメイクされている映画は非常に多いので一部のみを。韓国映画『ブラインド』は日本、中国、ベトナムで。



日本映画『タイヨウのうた』はベトナム(テレビドラマ)、アメリカ、韓国でリメイクされている。『猟奇的な彼女』はアメリカ、中国、日本(テレビドラマ)でリメイクされている。


注意:ランキングとカウント数はあまり信用しないで

リメイク数のカウントは難しい。最大の理由はインドだ。まずインドは言語別にリメイクする。今回は「インド」という単位で一本扱いしたけど「言語別」という概念を入れると、ランキング数は大きく変化する。あとインドは無許可リメイクが多い。日本原作の『オールド・ボーイ』は韓国版・アメリカ版・インド版があるけど、インド版は無許可リメイクなのでカウントするのも変だろう。

他にはテレビドラマ版や配信版も含めるかどうかも難しい。また映画のリメイクじゃなくて、原作の版権を買って別映画化というのも多い。例えば日本映画の『異人たちとの夏』とイギリス映画の『偉人たち』は、原作が同じ日本の小説というだけであってリメイクではない。

というわけで『おとなの事情』が一位という事実以外はちょっと信用できないランキングです。

『姫野姫子の奴隷みてえな彼氏』と同じ設定の作品

まずはこのマンガを読んでください。新人賞を取ったマンガですが衝撃の面白さです。設定を多過ぎにすることで読者を惹きつける勢いがお見事です。
pocket.shonenmagazine.com


で、このマンガと同じ設定の作品があります。下記の二つです。

  • イギリスのドラマシリーズ『瞳の奥に』
  • 韓国映画『超能力者』

今回はそれらを解説するのですが、ネタバレ解説なので注意してください。

『瞳の奥に』のストーリーのネタバレ解説

私は大量の映画を観てきた人間なので「衝撃の展開」にはたくさん遭遇してきましたが、人生史上最大の衝撃の展開を味わえたのは『瞳の奥に』です。全6話のテレビドラマです。


左からイケメン医者、ヒロイン、友人女性

あるあるすぎる出だし

病院でスタッフとして働くヒロインはある日バーでイケメンとエロい感じになるのだが、次の日に病院に出勤すると昨日のイケメンが新しい上司の医者だった。これは欧米の女性向け恋愛コンテンツのあるあるネタで日本で例えるなら「食パンを咥えた女子高生が曲がり角でぶつかった相手が転校生」みたいなものです。ヒロインはイケメン医者と付き合い始める。

昼ドラみたいな展開

それとは別にヒロインは街の曲がり角で偶然ぶつかった女性と仲良くなり友人になる。恋人と友人女性が同時にできて嬉しいヒロインだが、イケメン医者と友人女性は夫婦だったのだ。ヒロインは意図せずして不倫にハマる。イケメン医者がヒロインと浮気している理由は、妻(ヒロインの友人女性)から夫(イケメン医者)への執着が異常すぎるから。
愛情と友情の板挟みになるヒロイン……。って普通の昼ドラみたいな展開ですが、何度かヘンテコな描写があります。友人女性が特殊な技を持っているのです。


ヒロイン(左)と友人女性(右)

浪漫飛行な夢

特殊な技とは「どこにでも行ける夢を見られる」という技です。劇中では「明晰夢」と呼ばれています。友人女性はこの技をヒロインに伝授し、ヒロインは眠るときに好きな場所に移動できる夢を見るようになります。何それ?本編と何の関係が?

修行時代

ドラマはさらにヘンテコな展開になります。友人女性の若い頃の回想シーンになるのです。若い頃の友人女性は入院中だったのですが、患者仲間だった男性が「どこにでも行ける夢を見られる」技の持ち主で、その患者仲間から技を伝授されていたのです。そして友人女性はイケメン医者と結婚していたのです。


患者仲間の男性(左)から「どこにでも行ける夢を見られる」技を伝授される友人女性(右)

実は幽体離脱だった

一体このドラマは何なんだ?何を描きたいのか?と思いながら回を追っていくと最終話の一話前(第五話)が衝撃の終わり方をします。
ヒロインがいつも通り「どこにでも行ける夢を見られる」技を使って夢を見るのですが……夢で見た景色が現実に起きている景色だと気が付くのが第五話のラストシーン。つまりヒロインが習得した技は夢を見る技じゃなくて幽体離脱だったのです!って何じゃそりゃ。今までの夢のシーンは全て幽体離脱で見た現実の光景でした。そしてさらに衝撃が連続する最終回へ!

衝撃が連続する最終回

最終回前半

友人女性は幽体離脱の使い手でした。幽体離脱で夫を監視していたので、ヒロインと夫(イケメン医者)が浮気していることは最初から知っていたし、ヒロインとぶつかって友情を結んだのも狙ってやったことでした。ヒロインは友人女性を問い詰めます。

最終回中盤

幽体離脱で夫とヒロインの浮気を監視し続けていたことがバレた友人女性は自殺を計画します。遺書を書き、自宅に自分を閉じ込めて放火します。ヒロインは友人女性を救うために、幽体離脱の超大技を使って、幽体(生霊)を友人女性の中に入れて、内側から友人女性を動かして燃え盛る家から脱出しようとします。
ところが、体が動きません。罠として自分の体を麻薬で動けないようにしていたのです。そして友人女性の幽体が、逆にヒロインの体に入り込みます。なんとヒロイン(体は友人女性)はそのまま死亡します。世間ではそれは友人女性の自殺として処理されました。

計画通り!

つまり友人女性は

  1. 夫に執着しまくって夫に愛想を尽かされた
  2. 夫の浮気相手(ヒロイン)を幽体離脱で探して友人になる
  3. 自殺するフリしてヒロインと自分の体を入れ替える
  4. ヒロイン(体は友人女性)は殺されて、夫はそのまま気が付かずに友人女性(体はヒロイン)と付き合い続ける

という夫と復縁するためにヒロインをぶっ殺して体を乗っ取るという壮大な計画だったのです。あまりにも衝撃的な設定でしたが、真の衝撃はここから始まります。

最終回終盤

実は友人女性の幽体もとっくの昔に死亡していました。友人女性の体に入っていたのは前述の患者仲間の男性だったのです!

つまり患者仲間の男性は

  1. イケメン医者に恋する
  2. 女性の体を手に入れるために友人女性に幽体離脱の技を伝授する
  3. 女性と男性の体を入れ替えに成功した後に女性(体は男性)を殺害する。
  4. そしてイケメン医者と結婚する


男がイケメン医者と結婚したいために、女性を殺して体を奪い続ける話
だったのです!ドラマのラストシーンはヒロインの性格が変わったことを怪しむヒロインの幼い息子(ヒロインは実はシンママだった)に対してヒロインが「私は変わったのよ」と笑うシーンです。

超絶複雑で壮大な話(5時間近くある)なので説明が難しい作品なのですが、これをたった45ページでやったのが『姫野姫子の奴隷みてえな彼氏』なのです。
しかも『姫野姫子の奴隷みてえな彼氏』はさらに設定を追加していきます。韓国映画の『超能力者』です。

『超能力者』のネタバレ


韓国映画『超能力者』も私が大好きな映画です。M・ナイト・シャマランの映画でよくある「映画の謎の設定が後半で判明する」タイプの映画なのですが、『超能力者』が凄いのは映画が終わる瞬間、つまりエンドクレジットが流れる数秒前に観客が「なるほど!そういう設定だったのか!」と気が付くことです。観客が設定を理解した瞬間に映画が終わるのです。

全てを操る悪役

『超能力者』の悪役は「視界に入る全ての人間を操ることが出来る」という超能力者です。悪役は人々を操作してお金を盗むことで生活しています。ところが廃品回収業者の主人公だけは操れない。

犯行を目撃された

ある日、悪役は主人公の勤務先の人々を操って金を盗もうとするのですが、主人公から見ると「アレ?みんなどうしたの?何で動かないの?」状態。悪役から見れば自分の能力が効かない人間に自分の犯行を見られたわけです。

悪役との闘い

それ以降、悪役は主人公に執着して主人公を殺そうとします。その方法は主人公の周りの人間を操って、主人公を襲撃するのです。一般人の主人公は何度か大怪我を負いながらも奮闘します。
最終的に主人公はビルの屋上で悪役の体を抱えてダイブ、地面に激突した悪役は死亡し、主人公は全身まひになり電動車いすを使うようにになります。

映画の設定が判明するラストシーン

映画のラストシーン。電動車いすで駅のホームにいた主人公の前にホームから子供が落下します。列車が突入してきて子供が死んだ!と思った瞬間、電動車いすから飛び出した主人公が子供を救出した瞬間に映画が終わります。
つまり主人公も超能力者で、その能力とは「どんな大怪我でも治るし、どんな超能力も効かない無敵のヒーロー」だったのです。

日本では『MONSTERZ モンスターズ』というタイトルでリメイクされていますが、こっちは逆に宣伝の段階で「主人公は無敵」をネタバレさせてました。

パクリではない

『姫野姫子の奴隷みてえな彼氏』はこの二本を組み合わせた作品(他にも相手の記憶を書き換える能力はアメリカ映画の『PUSH 光と闇の能力者』っぽい)ですが、パクリでは無いと思います。作者がこれらの作品を知らなかった可能性は高いですし、知っていたとしても『姫野姫子の奴隷みてえな彼氏』はアイデアの組み合わせ方や転がし方が秀逸で、オリジナル色が強いです。それ以前に『超能力者』はアメリカ映画の『アンブレイカブル』の翻案だしね。

『となりのトトロ』を超える宗教映画じゃない宗教映画

私の↓このツイートが大バズりしました。

私が2012年に同じことを書いた時は「確かに宗教映画じゃない」という声が多かったですが、今は「確かに宗教映画だ」という声が半々くらいになっています。この14年間で日本人の宗教観が大きく変わったとは思えないので、これは「海外の視点で日本の文化を捉える」という視点が増えたということだと思います。とても良い事です。

ただそれでも私は『となりのトトロ』が宗教映画だとは思っていません。画像のシーンはあくまでも古い日本の描写であり、アメリカ映画で下記のセリフがあっても宗教映画ではないのと同じです。

  • OH MY GOD(我が神よ→なんてこった)
  • BLESS YOU(神の祝福あれ→お大事に)
  • CROSS MY HEART(心臓の前で十字を切る→指切りげんまん)

とはいえ画像のシーンに日本人の宗教観が強烈に出ているのも事実です。『となりのトトロ』が宗教映画として解釈できるのも確かでしょう。今回は劇中の描写を極端に解釈できそうな作品を紹介します。

パルプ・フィクションは宗教映画か?


映画『パルプ・フィクション』はサミュエル・L・ジャクソンが演じるギャングの殺し屋に神の奇跡が起きるという話です。それ以降殺し屋は神の道に目覚めて、迷える子羊を導く羊飼いになることを望みます。そして映画のクライマックスは殺し屋が迷える子羊(強盗)と対話するというものです。




じゃあ『パルプ・フィクション』は宗教映画か?と言われるとちょっと困ってしまう。パルプ・フィクション(三流小説)のネタとして神が出てきただけ、と捉えるのが正しい解釈でしょう。

となりのトトロに似ている映画

『となりのトトロ』の影響を強く受けている『パンズ・ラビリンス』という映画があります。田舎にやってきた少女が森の中で異形のモノと出会うファンタジーです。
監督のギレルモ・デル・トロは『となりのトトロ』の大ファンとしても有名です。


左からトロ、トトロ、ハヤオ

『パンズ・ラビリンス』には共産主義が何度も出てきます。




だからといってこの映画が共産主義の映画!とは言えないでしょう。あくまでもファシズムと共産主義が戦ったスペイン内戦を描いているだけです。時代風景の描写に思想性を求めるのは、正解だったり誤解だったりするので難しい。『パンズ・ラビリンス』も「抵抗としての共産主義を描いている」だったら正しい解釈です。

ツリー・オブ・ライフにはなぜ恐竜が出てくる?

逆のパターンで、普通の家族映画かと思ったら究極の宗教映画な作品もあります。『ツリー・オブ・ライフ』です。

日本では家族映画として宣伝されましたが、この映画はバリバリの宗教映画です。凄まじいのは映画の序盤の天地創造シーンが15分くらいナレーション無しで延々と続くのです。観客は↓を延々と観続けます。

  1. 宇宙が誕生する
  2. 太陽が誕生する
  3. 地球が誕生する
  4. 水中に単細胞生物が発生する
  5. 恐竜が出てくる

↓の動画は『ツリー・オブ・ライフ』で宇宙が誕生する瞬間。最後まで見てもまだ太陽すら出てこない。
www.youtube.com

日本人から見れば「???」となるシーンですが、これは「神は実在するけど進化論も本当だよ」という意味で、神の実在と進化論の矛盾に直面している人たちから見れば画期的なシーンです。

そして天地創造シーンの一番の謎は肉食恐竜が草食恐竜を食べずに見逃すシーンです↓
www.youtube.com

これはどうやら神の恩寵(Grace)が恐竜にも芽生えるという表現らしいですが、無信仰な私に言わせてもらえれば「そういう発想はカルト宗教と変わらねーよ!」です。

神の使命の映画

ようやく記事タイトルの話。宗教映画じゃないのに宗教映画として解釈された凄い映画があります。『ブルース・ブラザーズ』です。『ブルース・ブラザーズ』は主人公たちが孤児院を救うために大騒動と大破壊を撒き散らす映画で、劇中壊れる車の数は長い期間「映画の中で壊れる車の台数No1」の記録を持っていました。

滅茶苦茶な本作ですが、バチカンの公式新聞が「模範的なカトリック映画」として認定して話題になりました。
eiga.com

まあ確かに宗教映画としての解釈も可能なんですよね。


ブルース・ブラザーズはカトリックの孤児院育ち。


嫌々ながら教会に行ったらジェームズ・ブラウンがいた。


ブルース・ブラザーズは神の啓示を受けてバンドを作る。


バンドメンバーは「聖職の一端を担う」といって集める


「On a mission from God(神の使命を帯びている)」は名セリフとして有名。今では「俺がこのアイドルを推すのはOn a mission from Godだ」みたいなニュアンスで使われている。

最後に

便宜上、この記事の中で「正しい解釈」という言葉を使いましたが、世界中のコンテンツ・文化が気軽に楽しめる今の時代ではもう「正しい解釈」は古い概念かもしれません。観客がどう受け取るかが重視されるのかも。

好きなボーカリスト ベスト200

ハッシュタグ「好きなボーカリスト10人挙げるとその人の世界が分かる」を集計しました。有効投票1451名の結果は…。

順位 名前 人数
1 位 チバユウスケ 135
2 位 河村隆一 120
3 位 稲葉浩志 113
4 位 hyde 112
5 位 氷室京介 102
6 位 櫻井敦司 96
7 位 京 89
8 位 甲本ヒロト 86
8 位 フレディ・マーキュリー 86
10 位 清春 81
11 位 吉井和哉 80
12 位 ロニー・ジェイムス・ディオ 76
13 位 ジョン・レノン 73
14 位 椎名林檎 69
14 位 米津玄師 69
16 位 suis 65
17 位 草野マサムネ 64
17 位 桜井和寿 64
19 位 忌野清志郎 63
19 位 TERU 63
21 位 yasu 54
21 位 宇多田ヒカル 54
21 位 リアム・ギャラガー 54
24 位 デヴィッド・ボウイ 53
25 位 ロバート・プラント 51
26 位 玉置浩二 50
27 位 スティーヴン・タイラー 49
28 位 藤原基央 48
29 位 マイケル・キスク 47
29 位 大森元貴 47
31 位 カート・コバーン 46
32 位 奥田民生 45
33 位 藤原聡 44
34 位 Ado 43
35 位 浅井健一 42
36 位 中島みゆき 40
36 位 藤井風 40
36 位 ロブ・ハルフォード 40
36 位 ブルース・ディッキンソン 40
40 位 桑田佳祐 39
40 位 デイヴィッド・カヴァデール 39
40 位 TOSHI 39
43 位 葉月 38
44 位 宮本浩次 37
44 位 hide 37
44 位 ジャニス・ジョプリン 37
47 位 細美武士 36
47 位 アクセル・ローズ 36
47 位 ポール・マッカートニー 36
47 位 ジョン・ボン・ジョヴィ 36
51 位 尾崎豊 35
51 位 ACAね 35
53 位 森重樹一 34
53 位 チェスター・ベニントン 34
55 位 YUKI 33
55 位 MISIA 33
55 位 西川貴教 33
55 位 トム・ヨーク 33
55 位 K 33
60 位 デーモン閣下 32
61 位 坂井泉水 31
61 位 石野理子 31
63 位 人見元基 30
63 位 逹瑯 30
63 位 スティーヴ・ペリー 30
63 位 ジェイムズ・ヘットフィールド 30
67 位 中森明菜 29
67 位 小田和正 29
67 位 ミック・ジャガー 29
67 位 GACKT 29
71 位 宇都宮隆 28
71 位 グラハム・ボネット 28
73 位 ASKA 27
73 位 Aimer 27
73 位 上杉昇 27
73 位 山口一郎 27
73 位 黒猫 27
73 位 コリィ・テイラー 27
79 位 幾田りら 26
79 位 オジー・オズボーン 26
81 位 久保田利伸 25
81 位 渋谷龍太 25
81 位 ガラ 25
84 位 Vaundy 24
84 位 Taka(ONE OK ROCK) 24
84 位 セバスチャン・バック 24
84 位 yowa 24
84 位 秋田ひろむ 24
84 位 有村竜太朗 24
84 位 谷絹茉優(Chevon) 24
91 位 Cocco 23
91 位 浜田麻里 23
91 位 浜田省吾 23
91 位 大槻ケンヂ 23
95 位 milet 22
95 位 来夢 22
95 位 井口理 22
98 位 井上陽水 21
98 位 斉藤和義 21
98 位 槇原敬之 21
98 位 松岡充 21
98 位 ロッド・スチュワート 21
98 位 マオ 21
104 位 矢沢永吉 20
104 位 沢田研二 20
104 位 越智志帆 20
107 位 山下達郎 19
107 位 岡村靖幸 19
107 位 aiko 19
107 位 吉川晃司 19
107 位 戸川純 19
107 位 ボブ・ディラン 19
107 位 カレン・カーペンター 19
107 位 斎藤宏介 19
107 位 AI 19
107 位 キリト 19
107 位 長屋晴子(緑黄色社会) 19
118 位 LiSA 18
118 位 星野源 18
118 位 藍月なくる 18
118 位 後藤正文 18
118 位 岡野昭仁 18
118 位 五十嵐隆 18
118 位 遠藤遼一 18
118 位 ikura(YOASOBI) 18
118 位 ノエル・ギャラガー 18
127 位 キタニタツヤ 17
127 位 松田聖子 17
127 位 田中和将 17
127 位 ビリー・ジョエル 17
127 位 aki(Laputa) 17
127 位 MORRIE 17
127 位 ケイト・ブッシュ 17
134 位 渡辺美里 16
134 位 佐野元春 16
134 位 坂本英三 16
134 位 あいみょん 16
134 位 Toshl 16
134 位 Marilyn Manson 16
134 位 ルー・リード 16
134 位 野田洋次郎(RADWIMPS) 16
134 位 千秋 16
143 位 鬼束ちひろ 15
143 位 美波 15
143 位 向井秀徳 15
143 位 エリック・マーティン 15
143 位 松任谷由実 15
143 位 水樹奈々 15
143 位 桜井賢 15
143 位 ジョニー・ロットン 15
151 位 志村正彦 14
151 位 山田雅樹 14
151 位 棗いつき 14
151 位 徳永英明 14
151 位 NOKKO 14
151 位 浅岡雄也 14
151 位 川上洋平 14
158 位 UA 13
158 位 大瀧詠一 13
158 位 中島卓偉 13
158 位 二井原実 13
158 位 大江慎也 13
158 位 中川敬 13
158 位 田島貴男 13
158 位 真島昌利 13
158 位 岸田繁 13
158 位 星街すいせい 13
158 位 森川之雄 13
158 位 スティング 13
158 位 クラウス・マイネ 13
158 位 John Wetton 13
158 位 TOMOO 13
158 位 nayuta 13
158 位 平沢進 13
158 位 森友嵐士 13
158 位 ホリエアツシ 13
158 位 尾崎世界観 13
158 位 SU-METAL 13
179 位 竹内まりや 12
179 位 なとり 12
179 位 アイナ・ジ・エンド 12
179 位 秦基博 12
179 位 木村充揮 12
179 位 大貫妙子 12
179 位 ジョー・ストラマー 12
179 位 森山達也 12
179 位 KAN 12
179 位 ニール・ヤング 12
179 位 Michael Jackson 12
179 位 中納良恵 12
179 位 石橋凌 12
179 位 峯田和伸 12
179 位 ジム・モリソン 12
179 位 Jon Anderson 12
179 位 Klaus Meine 12
179 位 Paul Rodgers 12
179 位 山中拓也 12
198 位 モリッシー 11
198 位 スガシカオ 11
198 位 Geoff Tate 11
198 位 影山ヒロノブ 11
198 位 ヴァン・モリソン 11
198 位 Sam Cooke 11
198 位 RIRIKO(NELKE) 11
198 位 RUKI 11
198 位 高橋幸宏 11
198 位 Roy Khan 11
198 位 オーティス・レディング 11
198 位 TOSHI-LOW 11
198 位 YUI 11
198 位 美空ひばり 11
198 位 ブライアン・フェリー 11
198 位 Anchang 11
198 位 やくしまるえつこ 11
198 位 ジョン・アンダーソン 11
198 位 ジョン・ウェットン 11
198 位 トム・ウェイツ 11