破壊屋ブログ

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横断禁止の道路を渡る理由

仲本工事が亡くなった場所は、私が行くライブバーの近くでよく知っている場所だ。自分が知っている場所でスーパースターが亡くなったというのは衝撃だった。今回の事故で思ったことを書く。

横断歩道の無い道路を歩いて渡る老人と、それに反応して減速する車。今や日本中どこでも見られる光景だろう。自分も運転していて老人が車道を突っ切ろうとしている時はブレーキを強めに踏む。そうすると老人は安心して車の前を通り始めるので運転していてストレスが溜まる。
横浜にはいちょう団地という外国人が多数暮らしていることで有名な団地がある。よくメディアでも取り上げられるけど、実際にいちょう団地に行ってみると外国人よりも日本人の老人の多さが目立つ。アジア料理目当てで俺も何度かいちょう団地に行っているんだけど、老人たちが横断歩道の無い道路を当たり前のように渡っていて「そういうゲーム世界?」と感じてしまう。

以前、車が接近中なのに老人がノールックで車道を渡ろうとしたので、私がとっさに老人の体を押さえて止めたことがある。その時に思ったのだが、もし私と老人がコケて轢き殺された場合、運転手が背負う重荷はかなりのモノになってしまうだろう。こういう時は何もせずに老人を見捨てるほうが正解かもしれない。逆に映画『デス・レース2000年』や電気グルーヴの『電気ビリビリ』のオリジナル歌詞のように、轢き殺したほうが高得点になる!というネタまで考えていた。私が痛風になるまでは

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↑傑作映画『デス・レース2000年』で老人たちを殺すために車道に老人を放置するシーン。

痛風発作が起きると数日間はヨチヨチ歩きになる。私の場合は通勤時の徒歩時間が4倍になった。中年男性の歩行速度は時速5キロメートルと言われているので、それが時速1.25キロメートルになった計算だ。こうなると生活が変わってくる。50メートル先の横断歩道は200メートル先になる。みなさんは横断歩道を渡るために200メートル歩くだろうか?私はしなかった。わずかな移動を嫌がり、ヨチヨチ歩きで車道を突っ切るようになった。自分が見捨てようとした老人と全く同じ行動を取っていた。

仲本工事の場合は40メートル先の横断歩道なので往復80メートルの余計な移動を避けたと思われる。徹マン明けという報道もあったので、事実だとしたら身体疲労は相当だったろう。「なぜ車道を渡ったのか?」という意見が多いけれど、ヨチヨチ歩きを経験した私から見ると効率よく移動していただけに見える。

日本の交通対策はかなり進んでいるし今も進化中だけど、今回の事故で社会が出来る対策は少ないと思う。最初に挙げた画像のように「横断禁止の道路は渡らない」という当たり前のことを周知するしかない。でも私も再び痛風になったり加齢が進んだらその時に「当たり前」が出来るか分からない。