破壊屋ブログ

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果てしなき男たちの渇き

『渇き。』がわからなかった人向けの解説(ネタバレ有り) - 破壊屋ブログ←あのエントリは実在の性接待について書いたので、多くの人が「書いてあることがヤバすぎ!」と心配してくれた。でも書いたことは一般的に報道された内容なのであまり心配していない。一般的な報道の無い「関東何とか」の件だけはボカして書いた。俺が心配しているのは、年齢が低い人との性行為を直接的に表現したのでgoogle八分が発生しそうなことだ。


あのエントリでも書いたASKA&栩内事件、世間はASKA容疑者のことばかり大きく取り上げられているけど、俺が注目しているのは未だに否認を続ける栩内容疑者だ。栩内容疑者はパソナの「接待」担当ね。

シャブの購入ルートをバラして保釈されたASKA容疑者と違い、栩内容疑者は未だに黙秘を続けて拘留されている。パソナを守るために何も語らない戦法を取っているのだろう。栩内容疑者はこのまま起訴されて、反省の態度無しということで重めの罪に問われると思う。昔はシャブで逮捕された江夏豊が裏ルートを守るために黙秘を続けて実刑判決を喰らい「さすが男・江夏」と言われたらしいが、現代では女・栩内こそが意思を貫き通す人である。


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マンガ『MONSTER』の名シーン。

ところであのエントリでは性接待について書いたけど、日本は違法なはずの売春がなぜか合法的に行われているという国。企業がわざわざリスクを冒して怪しい連中に性接待を依頼するまでもない。接待で使った風俗店の領収書を経費として切るだけだ。

この仕組みに絡むエピソードで一番ウケたのは東京電力の風俗店領収書騒動だ。2011年、福島第一原発原子力事故が起きて世界中の非難が東京電力に集まり日本中が東京電力に怒っていた。そんなときに東京電力宛ての領収書で風俗店を利用した猛者がいたらしく、その風俗店がブチ切れて声明を出すという事態になった。

でも世の男性たちの欲望は果てしない。風俗店では満足できない男たちが多いらしい。酷いエピソードは博報堂の強制わいせつ事件だ。この事件は性接待を要求した明治安田生命側が「プロの女性じゃなくて素人ね」という無理難題をふっかけてきた。そのために博報堂の社員は「セレブパーティー」と称して素人女性を集めて睡眠薬で眠らせるという蛮行に出た(明治安田生命の社員は怒って何もせずに帰った)。

他にも素人女性を集めてパーティーやろうとして失敗した企業はサマンサタバサがある。サマンサタバサの社長が女性から強制わいせつで訴えられたけど和解が成立した。博報堂もサマンサタバサも女性が訴えたから発覚したけど、闇に消えていく事件も多くあるだろう。

こんな事件を起こす男たちがいるから、栩内容疑者みたいに接待担当が生まれるのだ。


でも今このエントリ読んでいる男性はちょっと考えてほしい。仕事の取引先から「ガハハハ、この美女は接待担当なのであなたの好きにしていいですよ、ゲヘヘヘ」って言われた自分の姿を思い浮かべて欲しい。実際にそうなったら下劣さに不愉快になるなり、それ以前に相手の怪しさにビビって断るだろ普通!

という話を友人にしたところ「ああいうのはもっと上手くハメてくるよ」と言われた。ちょっと考えてみた。取引先の美女から酒席で「ギッチョさんって映画がお好きなんですか。もっとお話聞きたいなー、このあとご一緒できませんか?」とか言われたら…速攻で引っかかっている自分の姿が思い浮かんだ。

参考リンク

渇き。STORY BOOK