破壊屋ブログ

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2015年の映画ベスト上位十本を簡単に解説します

第一位 マッドマックス 怒りのデス・ロード

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]
あの伝説的シリーズの新章が始まった!
崩壊した世界を神のごとく支配する男:イモータン・ジョーは五人の女たちを妻にしていた。彼女たちを逃すために片腕の女戦士フュリオサがFURY ROAD(原題)を爆走する。FURYとはローマ神話の復讐の女神。ちなみにマックスは輸血袋として活躍する。

第二位 スター・ウォーズ/フォースの覚醒

【映画パンフレット】スター・ウォーズ フォースの覚醒
あの伝説的シリーズの新章が始まった!
微妙だったプリクエル三部作(エピソード1~3)と違って、エピソード7となる本作は出来が良かったために歓喜するファン多数。映画史上もっとも人気のある主人公でもあるハン・ソロの復活が話題になった。本当の主人公のルーク・スカイウォーカーはどこかに消えた

第三位 キングスマン

KINGSMAN / キングスマン(初回限定版) [DVD]
シリーズ第一作:新たな物語が始まる!
イギリスの労働者階級の青年(画像の左上)がイギリス紳士的なスパイに成長していく映画。この映画のテーマは「人種差別主義者は死ね!それと金持ちも死ね!全員死ね!」です。

第四位 セッション

セッション(字幕版)
将来有望なドラマーの少年が音楽学校に入学し、教師のパワハラ地獄に陥る。クライマックスの衝撃度が話題になった。

第五位 ジュラシック・ワールド

【Amazon.co.jp限定】ジュラシック・ワールド スチール・ブック仕様ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
あの伝説的シリーズの新章が始まった!
今作は遺伝子操作で作られた最強の恐竜「インドミナス・レックス」が暴れる。「印度・見なす・レックス」にすると覚えやすい。

第六位 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
シリーズ最新作が登場!
ヒロインを助ける物語ではなく男を助けるBL的展開が話題になった。本作は第5作だがIMDBで行われた「シリーズ最高傑作は?」アンケートの結果は「4>5>1>3>2」になる。

第七位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (字幕版)
シリーズ最新作が登場!
もう既にキャラクターと設定の多さについていけない人が多いだろうが、これでもマーベル・シネマティック・ユニバースと呼ばれる映画シリーズは始まったばかり。2016年は彼らがSMAPみたいに分裂してお互いに戦う。

第八位 アントマン

アントマン (字幕版)
シリーズ第一作:新たな物語が始まる!
マーベル・シネマティック・ユニバースの主人公は神や超人や大金持ちばっかりだけど、アントマン』は中年フリーターが主人公なので感情移入しやすい。

第九位 クリード チャンプを継ぐ男

「クリード チャンプを継ぐ男」オリジナル・サウンドトラック(スコア)
あの伝説的シリーズの新章が始まった!
ロッキーのライバルだった故アポロ・クリードの息子がチャンピオンに挑戦する。思わず前シリーズのネタバレを書いてしまったが、アポロが死ぬのは公開当時メッチャ宣伝していたので気にしないでほしい。

第十位 はじまりのうた

はじまりのうた-オリジナル・サウンドトラック
低予算映画の奇跡『ONCE ダブリンの街角で(2007)』を撮ったジョン・カーニー監督の最新作。ニューヨークが舞台の音楽映画。

次点 ナイトクローラー

ナイトクローラー [DVD]
事故現場を撮影してメディアに売るカメラマンの物語。とだけ書くと面白く無さそうだけど、主人公が意識高い系の若者なのが大ウケした。意識高い系が誤った方法で成功していく物語。


hakaiya.hateblo.jp
元ネタはこちら。


上位十本のうち八本がシリーズ映画だ。興行的にも批評的にもシリーズ映画は有利なのである。映画は数年がかりで壮大な物語を楽しむ文化になってきた。
ちなみに俺は映画秘宝ベストテンに興行的にも批評的にも失敗した『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を入れました*1

*1:興行的に失敗したのはアメリカ国内

2015年の映画ベスト100(Twitterのまとめを集計しました)

マッドマックス 怒りのデス・ロード: COMICS & INSPIRED ARTISTS (G-NOVELS)
みなさんが選ぶ2015年最高の映画は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でした。


Twitter / Account Suspended さんがまとめたTogetterの↓
togetter.com

これをポイント制で集計してみました。映画選びの参考にどうぞ。

順位 タイトル 得点 投票人数
1 位 マッドマックス 怒りのデス・ロード 2540 324
2 位 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 1716 238
3 位 キングスマン 1181.5 196
4 位 セッション 1142 182
5 位 ジュラシック・ワールド 804 142
6 位 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 714 130
7 位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 690 121
8 位 アントマン 622 125
9 位 クリード チャンプを継ぐ男 612 86
10 位 はじまりのうた 449.5 76
11 位 ナイトクローラー 444 94
12 位 007 スペクター 441.5 94
13 位 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 427 76
13 位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 427 82
15 位 ワイルド・スピード SKY MISSION 390 73
16 位 ジョン・ウィック 384.5 77
17 位 インサイド・ヘッド 367.5 70
18 位 アメリカン・スナイパー 350 86
19 位 海街diary 342 66
20 位 コードネーム U.N.C.L.E. 322.5 65
21 位 フォックスキャッチャー 315 54
22 位 恋人たち 312.5 48
23 位 野火 292 55
24 位 Mommy/マミー 227.5 36
25 位 チャッピー 214 48
26 位 バクマン。 207 43
27 位 シェフ 三ツ星フードトラック始めました 205 37
28 位 ヴィジット 197 37
29 位 ウォーリアー 184 31
30 位 マイ・インターン 181 35
31 位 プリデスティネーション 172 36
32 位 インヒアレント・ヴァイス 162 25
33 位 パレードへようこそ 154 27
34 位 きみはいい子 153.5 28
35 位 ガールズ&パンツァー劇場版 131 25
36 位 幕が上がる 110 19
37 位 ターミネーター:新起動/ジェニシス 98 26
38 位 君が生きた証 97 17
39 位 博士と彼女のセオリー 94.5 19
40 位 さらば、愛の言葉よ 92 14
41 位 グリーン・インフェルノ 90 22
42 位 岸辺の旅 86 15
43 位 ピッチ・パーフェクト2 81 15
44 位 ストレイト・アウタ・コンプトン 78 14
45 位 映画ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 75 15
45 位 ヴィンセントが教えてくれたこと 75 11
47 位 バケモノの子 73.5 17
48 位 おみおくりの作法 72 14
49 位 あん 70.5 12
50 位 神々のたそがれ 70 11
50 位 ミニオン 70 21
52 位 ハッピーアワー 69 9
53 位 心が叫びたがってるんだ。 68 13
54 位 ブラックハット 65 10
55 位 ミュータント・タートルズ 64 16
56 位 ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール 63 10
56 位 わたしに会うまでの1600キロ 63 11
58 位 リトルプリンス 星の王子さまと私 62 11
58 位 国際市場で逢いましょう 62 10
60 位 サンドラの週末 61.5 14
61 位 花とアリス殺人事件 61 10
62 位 オン・ザ・ハイウェイその夜、86分 58 11
63 位 黄金のアデーレ名画の帰還 56 10
64 位 きっと、星のせいじゃない。 54 12
65 位 黒衣の刺客 51 8
65 位 草原の実験 51 10
67 位 コングレス未来学会議 49 8
67 位 ピクセル 49 10
69 位 百円の恋 48 9
70 位 エール! 47 12
70 位 百日紅~Miss HOKUSAI~ 47 9
72 位 名もなき塀の中の王 46 10
72 位 ピエロがお前を嘲笑う 46 13
72 位 テッド2 46 12
75 位 薄氷の殺人 44 9
75 位 ピッチ・パーフェクト 44 10
77 位 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 42.5 11
78 位 ザ・トライブ 42 11
78 位 22ジャンプストリート 42 11
80 位 私の少女 41 9
81 位 龍三と七人の子分たち 40 9
81 位 アメリカン・ドリーマー理想の代償 40 11
83 位 ヒックとドラゴン2 39 11
84 位 トゥモローランド 38 13
84 位 ベイマックス 38 8
86 位 ビリギャル 37.5 8
86 位 ラブ&マーシー終わらないメロディー 37.5 9
86 位 駆込み女と駆出し男 37.5 10
89 位 ベテラン 36.5 7
90 位 海にかかる霧 36 6
91 位 メイズ・ランナー 35 5
92 位 ワンダフルワールドエンド 34 5
92 位 ソロモンの偽証前篇・事件 34 8
92 位 イマジン 34 5
92 位 マジック・マイク XXL 34 8
92 位 アリスのままで 34 10
97 位 ジャッジ裁かれる判事 31 8
97 位 EDEN/エデン 31 6
97 位 シンデレラ 31 10
97 位 激戦ハート・オブ・ファイト 31 7

有効投票数は435名分でした。次回更新時に解説を書きます。

これから各所でベストテンが発表!

集計ルール

  • 十本選んだ人の場合は持ち点が55点になり、一位が10点、二位が9点、…、十位が1点と割り振る。
  • 例えば三本選んだ人の場合は持ち点が6点になり、一位が3点、二位が2点、十位が1点と割り振る。
  • 「順不同」の場合は持ち点の平均点を割り振る。つまり十本選んだ人は一つの映画につき5.5点。
  • 「日本映画ベスト五本と外国映画ベスト五本」「四位以下は順不同」といった投票の場合は全て順不同として集計する。
  • 十一本以上選んだ場合は十一本以降を無効とする。
  • 『ソロモンの偽証』『進撃の巨人(実写版)』『メイズランナー』は『1』『2』『1&2』をそれぞれ別に集計する。
  • 2015年公開作品と無関係の映画が半分以上あった場合は全体を無効とする。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がキネ旬1位なのはどれくらい凄いのか?

マッドマックス 怒りのデス・ロード』がキネマ旬報でベストワンをとった!!これはかなり凄いことだ。
www.kinenote.com

キネマ旬報でベストワン取った映画といえば、2013年は愛、アムール(高齢夫婦の老々介護が悪化していく様を描いたフランス映画)、2012年はニーチェの馬(貧しい農家が終末を迎える様子を描くハンガリー映画)といったアートムービーが強い印象がある。

映画ファンよりも遥かに多くのアートムービーを見ている映画評論家たちが選ぶベストなので、アクション映画はどうしても埋もれがちなのだ。

ちなみに2014年のベストワンは『ジャージー・ボーイズ』でこれはエンターテイメント色のある映画だけど、監督はクリント・イーストウッドキネマ旬報ではクリント・イーストウッド監督作品は1位を取りやすい。過去15年の間に5回もベストワンを取っている。

しかし『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はクリント・イーストウッド監督作品(アメリカン・スナイパー:2位)を抑えて1位になったのだ。

まあとにかく『マッドマックス 怒りのデス・ロード』みたいなカーアクション映画がキネマ旬報1位を取るのはとてもとても珍しいことなのである。

そこで過去にキネマ旬報ベストにランクインしたアクション映画を調べてみた。アクションの定義はIMDBで「Action」という区分けになっている作品だ。各年から1本づつ選んでみた。

作品名順位
2015マッドマックス 怒りのデス・ロード1位
2014ラッシュ/プライドと友情10位
2013セデック・バレ4位
2012ドライヴ8位
2011なし
2010第9地区3位
2009なし
2008ダークナイト3位
2007なし
2006グエムル 漢江(ハンガン)の怪物3位
2005スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐8位
2004ロード・オブ・ザ・リング  王の帰還5位
2003ラスト・サムライ5位
2002なし
2001JSA5位
2000グラディエーター8位
1999マトリックス6位
1998プライベート・ライアン2位
1997なし
1996なし
1995なし
1994なし
1993なし
1992なし
1991ターミネーター28位
1990なし
1989ダイ・ハード1位

つまりアクション映画がキネマ旬報ベストワンになるのは『ダイ・ハード』以来、26年振りなのだ!おめでとう『マッドマックス 怒りのデス・ロード』!*1

*1:『ダンス・ウィズ・ウルブス』や『許されざる者』みたいに西部劇が1位になることはある

2015年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞

遅くなってすいません。投票は始まってます!
この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞

ルールとかその他諸々はいつも通りです。皆様奮って投票してください!

永遠のテロ 老害よ神風となれ!


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『マッド・マックス 怒りのデスロード』より。日本版では表現されてないけど兵士たちは「カマクレイジー・ウォー・ボーイズ」と呼ばれる。カマクレイジーとはカミカゼとクレイジーを合わせた造語だ。カマクレイジーたちは死んでヴァルハラに行くのが目的なので、死ぬことを恐れていない。支配者からは消耗品として扱われている。


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日本語字幕や吹替だとカマクレイジーを「使い捨て」と表現しているけど、英語の「Old Mans Battle Fodder」を直訳すると「老人が所有する戦闘用家畜」だ。


先週の週刊新潮にすごいコラムが載っていた。コラムのタイトルは

自爆テロをカミカゼと言うな

書いているのはヤン・デンマンという自称オランダ人のジャーナリスト。ただし中の人はまちがいなく日本人。コラムの内容は、パリで起きたテロが海外で「カミカゼ」と呼ばれたことへの抗議だ。神風特攻への評価を引用しながらその素晴らしさを讃えている。

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これ以降、引用は全て俺の要約である。

自爆テロは一般市民を標的にしているから、戦争の神風特攻とは違う

これは確かにその通りだ!この論点は俺も納得がいく。しかし他が酷い。

神風特攻は効果があった。その後の占領軍に恐怖を与えたのだから。

それ自爆テロの効果と同じだよ!

神風特攻隊員たちには権力を手に入れる欲は無かった。

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それはテロリストたちも同じだよ!

神風特攻隊員たちは祖国を憂いる貴い熱情があった。

テロリストにもISISを想う熱情があるよ!

テロリストは正規軍ではないので人権が守られることはない。

正規軍でも人権が守られない代表例は我らが日本軍だと思いますが。

回天(人間魚雷)の隊員たちは軍神になった

神って概念ならイスラム過激派の殉教者よりもタチが悪いよね。

(コラムの中盤)神風特攻は祖国と家族を想っていた。
(コラムの後半)映画やドラマの特攻は現代の価値観に基づいていて、少し問題がある

その「祖国と家族」ってヤツが現代の価値観だろ。


「そりゃ神風=自爆テロ扱いされても文句言えないよ!」という逆効果のあるコラムだ。ちなみにコラムには神風特攻が日本軍の命令であることは一切書いてない。自発的に神風になったことになっている。それに日本人たちは英霊になって靖国神社に行けると言われて特攻し、イスラム過激派たちは殉教者になって天国に行けると言われて自爆テロをする。ますます欧米の自爆テロに近いなぁ*1

そもそも神風という言葉を自爆攻撃の意味で利用したのが神風特攻隊だろ。海外に文句言える筋合いはない。*2


でもこのコラムで一番酷いのは特攻論ではない。まさに老害そのものなこんな意見を書いているのだ。↓

日本の若い世代は死ぬ意味を見つけられなくなる

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その死ぬ意味を見つけた人たちが今のテロリストだろうが!

週刊誌の読者の平均年齢は高齢化が進む一方で、このコラムを読んで「その通り!」と喜んでいるのも老人たちが多いはず。まず先にオマエラが死ぬ意味を見つけろよ!若い人が死ぬ意味見つけてどうすんじゃない。今からでも遅くはない。本当に神風特攻を讃えるならブラックバイトで社畜として殉じたり、医療費削減のために自殺だってできるのではないだろうか*3


というわけで週刊新潮は「海外マスコミは神風を誤った用法で使うな!」と主張しているんだけど、その日本でも過去に「乱暴なタクシー運転手」を意味する「神風タクシー」という言葉がある。
この神風タクシーという言葉を作ったのは週刊新潮なんだよね。

*1:ただしパリのテロでは犯人たちの一人が自爆する気が無いのに自爆に巻き込まれた疑惑がある

*2:フランスにおける「カミカゼ」という言葉の意味の変化はこのコラムが詳しい。 www.j-cast.com

*3:もしくは原発の廃炉作業でロボットの代わりに原子炉に突入するとか。これが本当のフクシマ・カマクレイジー(Fucucima kamakrazee)

スター・ウォーズ ニップルで覚醒

前回のエントリはスター・ウォーズ上映館への文句だけど今回は逆。

以下は著名なスター・ウォーズマニアである侍功夫さん(@samurai_kung_fu)の指摘だ。

伏せた部分をネタバレにならない程度に解説すると、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』をとしまえんのIMAXの振動座席で観るとフォースのタイプによって座席の揺れ方が違った。と侍功夫さんが言っている。

すごい上映環境もあるんだなーと思ったけど、2002年の『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の時って上映環境による乳首問題あったよね?俺のうろ覚えだけど

  1. エピソード2は高画質のデジタルで撮影された。
  2. しかしデジタルに対応している映画館が少なかったので普通にフィルムで公開された。
  3. その後デジタル版が映画館で公開された。
  4. そのときに「高画質だからアミダラ姫の乳首のぽっちり具合が分かる!」というネタが発生
  5. 極一部の人間が乳首を探すためにデジタル上映に行った。


極一部じゃなくてもっと大勢だったかもしれない。どうでもいいうや。まあとにかく映画館も技術向上している。俺は今年『マッドマックス』で4DXを初体験してその凄さに驚いた。でも場末のボロ映画館(例:俺が大好きな横浜シネマリン)で『スター・ウォーズ』や『マッドマックス』を観るのも楽しいかも。

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』が一番早く観られる映画館は?


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本来の意味でスター・ウォーズを待っている人たちの画像

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観るのに異常に待たされた!10年ぶりの新作という意味ではない。TOHOシネマズのCMの長さだ。上映開始からスター・ウォーズ本編開始までの間に以下の映像を見せられたのだ。

  • 紙兎ロペのCM
  • ライフネット生命のスヌーピーのCM
  • 『シン・ゴジラ』特報
  • 延々と続く映画の予告編、『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』とか
  • ワンピースのスター・ウォーズ応援映像
  • また延々と続く映画の予告編
  • MicrosoftのSurfaceのCM
  • またまた延々と続く映画の予告編
  • 『さらば、あぶない刑事』の告知
  • 最後の最後に来年のTOHO映画『ルドルフとイッパイアッテナ』が登場

実際の本編開始までの長さは19分だったけど体感時間は30分を超えていたよ。あのタイミングでSurfaceのCMが流れるのはもはやネガティブキャンペーン。昔のフィルム映画の演出「③→②→①」という数字の切替ネタが二回も流れたときは「スマホの電源入れてー」と思った。

俺はミニシアターに通っていた人間なので映画館のCMの長さには慣れていたし(近隣のミニシアターの予告編を全部観せられるのでミニシアターブームの時は酷かった)、映画館で観る予告編でテンションがアガる人種だけど、それでもTOHOシネマズのCMの長さにはウンザリさせられた。

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さらにTOHOシネマズはスター・ウォーズだけ特別料金を上乗せしているのである。金払ってCMを観るという行為に「社畜」や「養分」みたいな言葉が欲しい。

公開前に「TOHOシネマズに行くとワンピースのスター・ウォーズ応援映像がある!」ってニュースが流れると世間では「そんなのいらねーよ!」ということで炎上した。でも実際に観てみるとワンピースのキャラクターたちがスター・ウォーズのコスプレしながら映画を楽しみにしている短い映像。スター・ウォーズネタをちゃんとやってくれるので、予告編地獄の中の清涼剤になっていた。


ちょっと気になったので首都圏の映画館の
「CMの長さ」=「映画館が確保している上映時間」-「スター・ウォーズ本編の上映時間(136分)」
を計算してみた。

映画館名 スター・ウォーズ前のCMの長さ
TOHOシネマズ19分
新宿ピカデリー14分
横浜ブルク1314分
ユナイテッドシネマ9分
1099分
新宿バルト99分

やはりTOHOシネマズが長い。川崎でスター・ウォーズを観るときはチネチッタか109に行けば、TOHOシネマズ川崎よりも10分も早く終わるのである。やっぱり109シネマズ好きだなぁ。何で潰れたんだ109シネマズ横浜。


最後に。こういう記事を書くと、はてなユーザーから「TOHOシネマズで観るのが悪い!」って叩かれそうだけど、俺にも色々事情があって映画館を選んでいるのである。