手元にマンガが見つからなかったので記憶で書く。
ロックマンガ家の喜国雅彦の名作『三丁目防衛軍』のラストは、主人公のハードロックバンドが出世に出世を重ねまくるというギャグだ。
- 三丁目防衛軍を辞めた主人公はインディーズのハードロックバンドに加入
- メンバーの脱退に悩まされながら何とかメジャーデビュー
- 人気が爆発した彼らの国内ツアーは連日客が押し寄せてきて危険な状態になる
- そして最後に東京ドームライブを成功させる
そんな主人公にマネージャーが語りかけてくる。
「いい知らせがあるぞ」
ドームライブに満足している主人公は言い返す。
「今日、この日よりもいい知らせなんてあるんですか?」
マネージャーはさらに言い返す
「ガンズ&ローゼズがワールドツアーの前座におまえたちを指名してきた!」
憧れのガンズ*1とのツアー、そして主人公のバンドはさらなる高みへ上り詰めていく…。
あまりにも都合の良すぎる展開に爆笑したが、このマンガから25年経った現在、このギャグが現実となった。
BABYMETAL東京ドーム!
その後に、レッチリのUKツアーの前座でBABYMETAL!しかもレッチリからの指名!
「いったい何処までいくんだBABYMETAL」
って、もうみんな何度も何度も心の中で呟いていると思う。吉田沙保里や伊調馨と同じで、今我々の目の前で伝説が作られているのだ。
ちなみに日本人アーティストが超大物の海外ツアーの前座に指名されるのは、何度かある。
80年代には日本のE・Z・0がガンズ・アンド・ローゼズの前座でアメリカのクラブツアーをやっている。BABYMETALの活躍の系譜にはこういうジャパメタの存在があるのだ。
ただレッチリのように大物状態が何十年も続くバンドからの前座指名は珍しい。
*1:マンガの中ではタンス&クローゼズ