『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』で主人公がつまらないPUBから別のPUBに移動することを「ブーブーしようぜ(Let’s Boo-Boo.)」と表現していた。このシーンの意味を調べてみた。
- 主人公が高校時代に慕っていたシェパード先生の教室の壁には、シェイクスピアの『冬物語』の有名なト書き「クマに追われて退場(Exit, Pursued by a Bear)」が書いてあった。
「クマに追われて退場」は『冬物語』の表紙に使われているくらい有名。
- 主人公は、それをギャグで「クマゴローに追われて退場(Exit, Pursued by Yogi Bear)」と読み変えた。クマゴローはアメリカのアニメキャラの「ヨギ・ベア」のこと。
今は日本でも「ヨギ・ベア」と呼んでいるらしい。
- さらに読み替えて「クマゴローとブーブーしようぜ(Let’s Yogi and Boo-Boo)」と読み変えた。ブーブーはクマゴローの相棒の子熊。
映画版のブーブーの声優がジャスティン・ティンバーレイク…。
- それで主人公が「ブーブーしようぜ」と言うと「この店から退場しようぜ」の意味になる。日本のネット社会で「笑える」を「草が生える」と言うようなもんか。
早口のセリフのやりとりなんで全然わからなかった。ただオープニングに出てくるシェパード先生の教室の壁にはちゃんと「冬物語」が貼ってあった。
「ブーブー」の会話も面白いけど、頭の悪い主人公と同級生の会話
「あのシェイクスピアの戯曲なんだっけ?」
「冬物語」
「それなんだっけ?」
「だから冬物語」
というやり取りも良かった。