本日公開の映画『ナイスガイズ』は負け犬バディムービーだ。
主人公は二人いて、タフな奴と負け犬。そんな二人がデコボココンビを組んで業界の巨悪に挑む。タフな奴は常に負け犬に振り回されるけど、クライマックスを決めるのは負け犬のほう。
監督脚本のシェーン・ブラックはそんな映画の脚本ばっかり書いている。彼のバディムービーを紹介。
リーサル・ウェポン
メル・ギブソン演じる主人公は自殺願望のある男。それに対してダニー・グローヴァーは理想的なアメリカの父親像そのもの。相棒が振り回されるという話。クライマックスの舞台がマイホームの立派な庭、というのもシェーン・ブラックらしい展開。
ラストボーイスカウト
これは両方とも負け犬だけど、黒人相棒が白人相棒に振り回されるという構図は同じ。
ロング・キス・グッドナイト
今まで白人男性だったキャラを女性に置き換えた。黒人相棒の振り回されっぷりはギャグの域にまで達している。俺が超好きな映画。
キスキス,バンバン
同名タイトルのイギリス映画と間違えないように。こっちはアメリカ映画で隠れた名作。ロバート・ダウニー・Jr演じる情けなくてしょうがない男が、ハリウッドの陰謀に挑む。相棒は女性下着を身に着けたヴァルキルマー。ロバート・ダウニー・Jrはこの主人公役をジョニー・ノックスビルから奪った経緯がある。そのため年取っているダウニーが、若いミシェル・モナハンと幼馴染という不自然な設定。