破壊屋ブログ

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2017年の映画あるある:俳優と監督編

2017年の映画で特徴的だった俳優と監督について語ります。

高齢化する高校生映画

20代後半のアイドル俳優たちが高校生役を演じるのも当たり前になってきました。大人な俳優が学生服を着るというのは昔からの「映画あるある」ですが、芸能事務所は学園モノを撮りたいのに事務所がゴリ押しする自社のアイドル俳優たちが20代後半になってしまった!という現象が起きています。
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山本美月(1991年生まれ)とhey say jump!伊野尾慧(1990年生まれ)が高校生カップを演じる『ピーチガール』。でもこの映画は面白い!実は映画秘宝のベストテンで俺はこの『ピーチガール』をランクインさせました。ポスターから判断するとクソ映画だけど。

似たようなキャスティング現象は間宮祥太朗玉城ティナ

日本映画あるあるの「同じ俳優に同じ役が来る」現象ですが、2017年は間宮祥太朗が不良役ばっかりでした。でも3本とも全く違うタイプの不良を演じ分けていました。

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↑死刑判決の実話の映画化なので不良というよりも極悪人を演じた間宮祥太朗


玉城ティナは「ヒロインのちょっと変わった友人」役ばっかりでした。というかモデル出身が女優に転向した直後は「ヒロインの友人役」しか出番が無いだけなんですけどね。

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左が玉城ティナ

ブラック監督

俳優の忙しさを取り上げてきましたが、俳優だけじゃなくて監督も大忙しです。2017年はこの三人の監督が1年で三本の映画を仕上げています

廣木隆一

大ベテラン監督の廣木隆一ですが、毎年平均して3本監督しています。企画モノに雇われるイメージがありますが、『彼女の人生は間違いじゃない』は監督本人の企画。

古澤健

恋愛映画といえばこの男!職人監督です。

瀬々敬久

瀬々敬久は監督だけじゃなくて脚本も多い。どれだけ忙しいんだ…。

ちなみにこの3人の映画に共通するのはロケ撮影がやたら上手い!ということ。製作スケジュールがキツいので、ロケ撮影でガンガンとスケジュールを消化しているのが真相っぽいけど。
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↑『PとJK』の函館ロケ。このシーンは亀梨和也と土屋太鳳という超人気モノが函館の夜を疾走して、市電の終電に間に合わなかったというシーン。廣木隆一監督の映画は「ロケ地がスポンサー」が多いので特にロケ撮影の上手さが際立つ。

一礼して、キス
画像は無いんだけど『一礼して、キス』で、ロケ撮影中の池田エライザが弓を射った瞬間に偶然カモメが映り込むシーンは2017年のベストショット!古澤健監督もツイートしていたけど、ロケ撮影は想定外の奇跡が起きる。

2017年のブラック女優大賞は平祐奈

平祐奈、忙しすぎ!なんと9本の映画に出ています。

他に広瀬すずと土屋太鳳は主演作が4本も公開されています。主演作となると撮影中の拘束期間が長いのはもちろん、公開前の宣伝もフル稼働なので超絶忙しかったでしょう。これだけ露出している超有名女優なのに、俺はいまだに広瀬すずと土屋太鳳の顔の判別に数秒かかります。

ブラック男優は千葉雄大

2017年の千葉雄大は映画6本に出演しました。

千葉雄大は映画だけじゃなくてテレビドラマに8本も出ていて、しかもそのうちの一つはNHKの朝ドラです。他には萩原利久も2017年の出演作が多かったです。

2017年のオクラホマミキサー現象

似たようなキャスティングの恋愛映画が大量生産されるオクラホマミキサー現象(男優と女優をシャッフルして別の映画を作る現象)ですが、2017年はさらに進化しました。

2017年の中川大志平祐奈ReLIFE リライフ』でカップル役を演じる一方で、『きょうのキラ君』では恋のライバルを演じています。さらに言うとこの二人は2016年の『四月は君の嘘』でも共演済み。もはや恋愛映画界のキャスティングはオクラホマミキサー現象というよりも、付き合ったり別れたりを繰り返すリア充サークルのカップルみたいになりました。