アメリカでこんな事件が起きました↓
職場の冷凍庫からアラーム音が鳴っていた。清掃員は
「アラームが鳴るのは電源に問題があるから」
と思ってブレーカーを調べた。その際に清掃員は
「やはりOFFになっていた」
と判断してブレーカーをONにした。ところが実際は逆でONになっていたのを誤ってOFFにしてしまった。
この事件は↓このような見出しで報道されました。
www.cnn.co.jp
この記事を「アラームがうっとしいので、清掃員がブレーカーを落とした」と誤読する人が続出しています。
これはヤフコメのTOPコメント↓
これもヤフコメ↓
はてなブックマークではちゃんと海外記事を読んで真相を把握している人たち多いです(はてなの良いところ)。にも関わらず、はてなでも誤読コメントはやっぱりあります。↓
このはてなコメントは「コンセント抜こうとした」という虚偽を事実のように追記していて、デマが生まれる瞬間になっています↓
他の海外記事を読んでみましたが
- 清掃員はブレーカーに触るのが不適切だと理解していたが、アラームに対処することを優先した。
- 清掃員は支援が必要な人物だった。
- 清掃員は善意で行動していた。
- 冷凍庫が直せなかったのは、コロナ禍で技術者が来れなかったから。
- 大学の教授はアラームの事情を説明する記述やアラームを一時的に消す手順を冷凍庫に貼っていた。
などと書いてありました。大学側・清掃会社側の言い分は双方ともに健全なモノです。大学側の被害に重点を置いたCNNの記事は、確かに誤解を招きやすい記事です。バランスが取れていないCNNの記事だけが日本語翻訳されたのも誤解を招く原因になりました。賠償金についてはまさに司法の判断に委ねるしかないでしょう。
清掃員は情報を誤って判断し間違った行動を取りました。しかし私から見ると清掃員を一方的に批判している誤読コメントの人達もこの清掃員と同じことをやっています。
余談1
「掃除のおばちゃんがコンセント抜いちゃった」系のコメントが多いですが、今回の事件は大学教授が女性で、清掃員が(名前から察するに)男性です。