破壊屋ブログ

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はたらく悪役

「弁護士が役に立たないアメリカ映画」というのが話題になっているので、補足説明。訴訟大国のアメリカの弁護士は銭ゲバな職業として有名で嫌われています。弁護士が企業不正に手を貸し、弁護士が市民生活のトラブルを金儲けの手段としているからです。数々の映画で悪役として消費されてきました。

有名なのは『ジュラシック・パーク』第一作の弁護士でしょうか。この弁護士の死に様↓ですがアメリカ公開時ではこのシーンで拍手喝采でした。そして弁護士たちが連名で抗議するという騒動もありました。
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韓国映画だと「検察官が悪役」というのが多いですが、これも韓国社会で検察が嫌われているからです。フランス映画だと「移民が悪役」というのが多くて、移民に配慮しているアメリカ映画に慣れているとギョッとする描写も多いです。

日本ではアメリカや韓国ほどの職業悪役の極端な傾向はありません。ただ2016年に「地方創生のために東京からやってきた社長が黒幕」という映画が同時に多数作られたことがあります。地方を食い物にする現状を反映していたのでしょう。

他に日本では「ワガママなクライアント」というのが非常に多いです。アメリカだと「ワガママな上司」が非常に多い。どっちも普段困っている存在が可視化されていて面白いです。

私がよく「?」と感じるのは欧米映画で風俗業従事者の扱いが酷いこと。去年の映画で主人公がうっかり娼婦を殺すシーンがあるのですが「何じゃそりゃ」と思いました。殺された人が他のサービス業だったら成立しない展開です。