破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

絶対に面白い駄作たち

楽天市場のコラム:それどこにまた書かせてもらいました。

srdk.rakuten.jp

今回は絶対に面白い駄作についてコラムを書きました!矛盾しているようだけど、その矛盾を乗り越えた駄傑作があるんですよ。 破壊屋でもちょっと捕捉します。

ワイルドスピードをぶっ飛ばせ!『トルク』

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とにかくド派手な画面構成の『トルク』。ただの立ちションですらこの壮大さである。


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ワイルドスピードの便乗映画『トルク』が面白いのは便乗しているくせにワイルドスピードをバカにしているところ。これは映画のオープニングでゼロヨン(ドラッグレース)をしている男たちを、主人公が時速250キロのウイリー走行でぶっち抜くシーン。ワイスピファンも全員忘れている事実ですが、本来のワイスピはゼロヨン映画でした。


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コメンタリーで監督が
「敵キャラをどういう男にするか悩んだからワイルドスピード風にしたよ!」
と言うシーン。ちょっとわかりにくいと思いますが、ヴィン・ディーゼルのソックリさんが敵役です。


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コメンタリーで出演者たちがヴィン・ディーゼルのソックリさんがボコボコにされるシーンでゲラゲラ笑っていたら、出演者の一人が
「俺、リディックで共演している」
とカミングアウト。


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『トルク』のヒロインが、ワイスピの名セリフ
「 俺の人生ゼロヨンだぜ(I live my life a quarter mile at a time)」
をバカにするシーン。確かにバカなセリフだよな。


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途中、バイクを諦めて車にしたら渋滞に捕まるシーン。そういえばカーアクション映画って、渋滞と保険屋さんが出てこないよね。車社会で一番重要な要素なのに。

史上最悪映画の代名詞『ショーガール』と日本人

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90年代前半の日本人の世界的イメージといえば買春ツアー!劇中の日本人はめっちゃ嫌われまくり。


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エッチなお店で上機嫌の日本人。この人、3秒くらいしか出てこないのに名演技を見せてくれます。


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ヒロインが日本人相手に売春させられそうになり激怒する。プライドを傷つけられるヒロインとそこからの怒りを描いた名シーン。でもこのヒロインってアメリカ各地で売春していたという設定なんだよね。当時の日本人の買春ツアーがどれほど嫌われていたのかよくわかる。

ちなみに映画のミスを指摘する海外サイトなんかで
「日本人なのに何でバンコクなんだよ!」
とツッコミをくらっている。


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『ショーガール』のラストシーンについては、高橋ヨシキさんが解説していたのを聞いて22年越しで意味を理解した。ネタバレなのでリンク先で。ってことは『ショーガール』は『ララランド』のエピソード1なんだね(ララランドのヒロインは大学中退なので全然違います)。


あの星に向かって打て!『サイン』

モロコシ畑で働く農家が、野球道具で「アレ」を迎える。『フィールド・オブ・ドリームス』と全く同じ話なのに、『フィールド・オブ・ドリームス』とは全く違う次元の映画。

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劇場公開当時、俺はあのクライマックスで超絶感動した。このシーンも
「155メートル!こりゃ、すげえのが火を吹くぜ!」
って興奮した。でも家帰ってネットに繋げて感想サイト見たら、世間のみんながクライマックスで呆れ果てていて驚いた記憶がある。
「映画の感想は自分がどう思ったかが大事、他人の意見なんて気にするな!」
と正論言いたいところだけど、これに関しては世間が正しいんだろうな。


『最終絶叫計画3』の『サイン』パロディ。超ネタバレ。


『君の名は』の発狂版『バンジージャンプする』

最強、最凶、最恐といった単語があるけど「最狂」がふさわしいのは『バンジージャンプする』。この映画については何書いてもネタバレになるので何も書けない。『君の名は』と同じ「繋がり」がテーマですが
「それ繋がっちゃうの?」
というのが俺の感想。

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画像は大学生の主人公が惚れた女にカッコイイ自分を見せようとして、スーツに革靴に白い靴下で実習に参加。力仕事もろくにできず女生徒たちに笑われるシーン。見ていて色々思い出して嫌な気分になった。前半の主人公(イ・ビョンホン)の演技は神がかっている。


これらの映画の詳細は下記参照してください。
srdk.rakuten.jp

破壊屋花見 4月8日 土曜日 上野公園

毎年コピペの告知だけど花見です!

破壊屋花見1

今年も破壊屋の花見をやります!

日時4月8日 土曜日(悪天候の場合は順延) 朝っぱから初めて夕方前には撤収。みなさんは好きな時間に来て好きな時間にあがってください。例年通りだと昼過ぎから人が集まります。
場所上野公園
参加条件誰でもOKです。お子さん連れや破壊屋を知らない人なども毎年来てますぜ!みんな大歓迎!
参加費特に無いけど、持ち込みは大歓迎。

参加したい方はツイッターのDMやリプライ、メールフォーム、メール(movie@hakaiya.com)のいずれかで連絡をください。人数を大体把握したいだけなのでドタキャン&ドタ参加はOK。*1

*1:上野公園で場所取りしていると警備員からたまに「何人ですか?」と聞かれるのよ

破壊屋花見 延期

注:二日の花見は八日に延期になりました!

毎年コピペの告知だけど花見です!

破壊屋花見1

今年も破壊屋の花見をやります!

日時4月8日 土曜日(悪天候の場合は順延) 朝っぱから初めて夕方前には撤収。みなさんは好きな時間に来て好きな時間にあがってください。例年通りだと昼過ぎから人が集まります。
場所上野公園
参加条件誰でもOKです。お子さん連れや破壊屋を知らない人なども毎年来てますぜ!みんな大歓迎!
参加費特に無いけど、持ち込みは大歓迎。

参加したい方はツイッターのDMやリプライ、メールフォーム、メール(movie@hakaiya.com)のいずれかで連絡をください。人数を大体把握したいだけなのでドタキャン&ドタ参加はOK。*1

*1:上野公園で場所取りしていると警備員からたまに「何人ですか?」と聞かれるのよ

2016年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞 結果発表

大変遅くなりました。時期も過ぎているのであまり本気にならずに読んでください。
RANMARU 神の舌を持つ男 ~中略~ 鬼灯デスロード編 [DVD]

ベストテン

順位 タイトル 得票
1位 RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編 749票
2位 テラフォーマーズ 440票
3位 HiGH&LOW THE MOVIE 353票
4位 ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE 293票
5位 真田十勇士 247票
6位 天使にアイム・ファイン 229票
7位 劇場版 艦これ 226票
8位 サブイボマスク 218票
9位 HiGH&LOW THE RED RAIN 213票
10位 植物図鑑 運命の恋、ひろいました 194票

全コメント

誰映画 2016 の全コメント
私が2016年映画を200本も観たのは、皆さんのコメントを読んで「え?こんな映画があるの?」とDVDを借りまくったのが原因です。本当にありがとうございます!

短評

低視聴率すぎて「誰も見ていないドラマ」を自称していた向井理の『RANMARU 神の舌を持つ男』が大賞。誰映画の常連だったSMAP映画が消えた代わりにLDH(EXILE)関連の映画が上位に3本も。


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『RANMARU 神の舌を持つ男』がつまらない!という人でも安心してください。パンフレットには細かい解説が載っています。このパンフレットは良い意味で傑作パンフレット。

総評

誰映画大賞の『RANMARU 神の舌を持つ男』には珍しい現象が二つ起きました。一つは誰映画史上、最多得票の700票で一位になったこと。そしてもう一つは炎上していないのに誰映画大賞になったということ。映画史上最大にインパクトのあるタイトルだったけど、そのインパクトは興行ではなくて誰映画に影響与えました。
また毎年連発されていたSMAP映画がついに公開ゼロになりました。SMAPの映画会社ジェイ・ドリームの社長であるSMAPの女マネージャーは粛清されたので、今後は嵐の映画会社ジェイ・ストームがキムタクの映画を作ることになる。仲間を裏切って出世していくキムタクの姿はギャング映画の主人公みたいですね。SMAPの代わりに誰映画に登場したのがLDH(EXILE系の事務所)。2016年のLDHは映画界をいい意味でも悪い意味でも暴れまくりました。


真・この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞

「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞(誰映画)」とは、その年に公開された映画から存在に疑問を感じるような映画に投票するイベントです。しかしここでは私が個人的に選ぶ「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?」の言葉通りの作品を挙げます。

第一位:CUTIE HONEY -TEARS-

「CUTIE HONEY -TEARS-」豪華版 [Blu-ray]
庵野秀明監督の映画『キューティーハニー』は史上最悪級の駄作映画。そんな庵野秀明監督が『シン・ゴジラ』で大成功した年に『キューティーハニー』が復活するとは…。エロ無しギャグ無しというコンセプトな上に、新ハニー役にはゴリ押しと見せかけて、敗戦処理を押し付けられる女優となってしまった西内まりや。誰が観に行くのだろう。2016年の映画あるあるネタ - 破壊屋ブログで書いたけど『キューティーハニー』の映画化じゃなくてアメリカ映画の『エリジウム』の翻案なんですよね。翻案が上手くできてるし、庵野秀明版『キューティーハニー』よりずっと面白いのに、全く注目されませんでした。

第二位:レッドタートル ある島の物語

レッドタートル ある島の物語/マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット作品集 [Blu-ray]

  • 『君の名は。』が超ヒット
  • 『この世界の片隅に』が歴史的高評価
  • 各映画会社の興収トップがどれもアニメ(東宝:君の名は、東映:ワンピース、松竹:聲の形)
  • 外国映画の興収2位~4位が全部アニメ(ズートピア、ドリー、ペット)

アニメ映画が日本社会に経済的にも文化的にも多大な影響を与えた2016年に、まさかのスタジオジブリ最新作が大爆死!*1
大爆死の原因は宣伝を放棄したから。なんで宣伝を放棄したかというと、たぶん宣伝のしようが無いから。『レッドタートル ある島の物語』は

  • 声優無し
  • タイアップ無し
  • 主題歌無し

という修行僧を通り越して即身仏のようにストイックな宣伝を展開。私は常々
「声優にタレントを使うんじゃねえ!日本オリジナル主題歌に差し替えるじゃねえ!」
とツッコミ入れてきたけど、実際それやっちゃうと映画が売れないという現実。

日本の映画宣伝ってひたすら「愛」を連呼するのが醜悪だ。でも『レッドタートル ある島の物語』ってネタバレ。ちなみに海外の宣伝はネタバレしまくりで、そもそもポスターが思いっきりネタバレしている上に、海外版予告編はラストシーンまで使用していて単なるダイジェスト動画だった。でも日本の宣伝は一切のネタバレ無し。おかげで私は映画館で楽しめたけど、誰が観に行くんだ。


第三位:ボクの妻と結婚してください

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/83577/photo/b9dcbd90aa5ea45a.jpg
投票開始前はコレが絶対に一位になると思っていたよ…。

未見の人は
「ボクが死んだら、ボクの妻と結婚してください。」
と思っているだろうけど、それ違うからね。
「ボクが死ぬ前に、ボクの妻と結婚してください。」
だからね。つまり妻との離婚を画策する一方で、新郎となる独身男性に自分の妻を押し付けてくる映画なのだ。男性の方はちょっと想像してほしい。
「ボクの妻と結婚してください!」
あなたの職場に押しかけてくる織田裕二の姿を。感動映画というよりもホラー映画だった。

ちなみに原作を書いたのはフリーの放送作家。映画のラストシーンは家族への遺言なんだけど、長男への遺言がネタバレというのがフリーの放送作家らしい発想だ。

その他

  • 小さいお友達や大きいお友達といった本来の客層以外を取り込もうとしたら全ての客層から見放された『ポッピンQ』
  • 桃井かおり演じる放火犯の自白シーンが1時間続くだけの『火Hee』
  • 陣内孝則監督シリーズ第四弾『幸福のアリバイ Picture』

とかが私が考える誰映画でした。劇場ガラガラだったし。


第一位:RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編

RANMARU 神の舌を持つ男 ~中略~ 鬼灯デスロード編 [Blu-ray]

誰も観てない

この映画のオープニングは
「誰も観ていないテレビドラマの映画化」
というナレーションから始まりました。私はこれが自虐ギャグだと気が付かず
「そうか!架空のテレビドラマを映画化したのか!何て斬新なんだ」
と感心しました。そうじゃなくてTBSの大失敗テレビドラマの映画化だったのね。
実際に職場で「RANMARU知ってる?」って何人にも確認したけど、知っている人がいなかった。

低視聴率ドラマの映画化

低視聴率ドラマの映画化といえば、同じ堤幸彦監督の『銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く』がありました。テレビドラマが爆死したけど映画は撮影済みだったので、映画大爆死は避けられなかった。また2016年はEXILEのフジテレビドラマ『HEAT』が爆死、発表済みだった『HEAT』の劇場版『DRAGON』は制作中止に。『RANMARU 神の舌を持つ男』の製作過程が特異なのは、低視聴率なのにあえて映画化したという点だ。テレビと映画業界に大きな影響力を持つ堤幸彦監督だからこそ出来たのであろう。

わりと面白かった

そして私が好きな映画が誰映画大賞になるのも初めてだ。いや面白かったんだよこの映画。映画のおふざけっぷりはかなり酷かったけど、金田一耕助のパロディとしてはレベル高かった*2。村の土着的な伝説を主人公が現代的な知識で立ち向かう、というミステリーの基本姿勢はちゃんとやっているし。映画のネタバレ書いちゃうけど、ネタバレ
ね?結構スジが通った話でしょ?さらに面白いのは地○○○を繋げるトリック。このトリックは実在する方法で、劇中ではトリックの様子をビデオの早送りで見せてくれた。こういう演出は堤幸彦にしか出来ないと思う。

傑作コメント

縛りやトーマス さん

公開前に堤監督直筆(コピー)による「あまりに低視聴率でご迷惑をおかけしました」という謝罪の手紙が届いたけど、それがすでに滑っていて勘弁してほしかった。

これですね(パンフレットの画像)。試写会組にはこれが届いたのか…。
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第ニ位:テラフォーマーズ

テラフォーマーズ

今のマンガ界の流行といえばメシ食い系マンガなんだけど、その次くらいに流行っているのが死亡フラグ系サバイバルマンガ。そのブームの火付け役だった『テラフォーマーズ』が映画化されました。その結果は2016年最大級の炎上映画。興行収入も散々な結果でした。

ただ俺の感想ですが、ヘンテコなメイクした豪華芸能人たちがナレーション付きで豪快に死んでいくので割りと楽しかった映画です。

ちなみにワーナーのマンガ映画実写化シリーズ、『テラフォーマーズ』以降はこのように展開します。

  • 鋼の錬金術師
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 無限の住人
  • 銀魂
  • BLEACH

傑作コメント

謎の男 さん

この映画に関しては、元東映の高寺成紀が「実写化には無理のある題材が推進され、結果的に現場で頑張る人達に責任が転嫁される構造」とツイッターで発言していたのが印象に残った。

第三位:HiGH&LOW THE MOVIE

第九位:HiGH&LOW THE RED RAIN

HiGH & LOW THE LIVE(初回生産限定)(スマプラ対応) [DVD]
どうでもいいけど、こういうパイナップルみたいにキャラクターが詰まっているポスターの構図が流行っているよね。

LDHが大暴れ

今回の投票企画で私が一番頭を抱えた現象が、みんな『ハイロー』に投票したことです。
映画マニアたちから高い評価を得たハイローがまさかの2本もランクイン。とにかくEXILEの事務所であるLDHが嫌われた、ということに尽きます。コメントを見るとレコード大賞買収、『ズートピア』のオープニング主題歌差替舞台挨拶商法などに怒りがあがっていました(誰が舞台挨拶に来るか直前までわからないため、ファンはとりあえず座席を購入するという商法、LDHとジャニーズがよくやる)。というわけで映画本編は悪くないと言いたいのですが…。

SNSの影響

2016年の映画興行はSNSでの絶賛口コミが大きく影響しました。良い作品の情報が伝わりやすいのは素敵なことです。その代わり絶賛されている映画を「つまらなかった」と書くと「あなたは理解できていない!」「大勢が褒める映画を批判するのがおかしい」と批判される現象がより顕著になりました。
私は『ハイロー』が面白いとは思わなかったので、その旨をツイートしてだいぶ反論されてきました。なんてこと書いている私も好きな映画を批判されてイラッとくることは毎日なので、この手の現象の加害者側になっているはず。

各種映画賞の投票では『HiGH&LOW THE MOVIE』の得票が微妙に低いので*3SNSのあの絶賛口コミブームは何だったんだろうという気もします。

傑作コメント

NO NAME さん

エグザイルが朝の情報番組に宣伝に出てきて「役作りに苦労しましたよ~」とか語ってたのには笑った
普段のお前らと同じやんけ

第四位:ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE [DVD]

去年と同じこと書きますが、一番辛い映画鑑賞って、対象に興味が無いドキュメンタリー映画なんです。そして誰映画ベストテンには、毎年ドキュメンタリーが入ってくるのでそれを観なきゃいけないのが本当に大変。

テレビ局やAKB系が作るドキュメンタリーはやらせ臭漂っているので
「何で興味が無い上にやらせのドキュメンタリーを観なきゃいけないんだろう?」
と痛感します。やらせ擁護派の私でも結構辛い。

ただ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』はやらせ臭が全く無いので何とか耐えることができました。スポンサーが存在しない(台湾観光協会のみ)映画なので、やらせをする必要が無いんだろうね。それでも単なるテレビ番組にしか思えず、映画館で観る意味をビタイチ感じることができない作品でした。

あ、台湾に対して暴言を吐く蛭子能収と、それを何とかジョークで収めようとする三船美佳と、不愉快になっている太川陽介の対比は面白かった。それと三船美佳が海外旅行行っていても、高橋ジョージは子どもに合わせてもらえないのか。

傑作コメント

NO NAME さん

蛭子能収主演映画が今年2本も公開されたという事実が心底恐ろしい…。

任侠野郎、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』以上に酷い映画でした…。



第五位:真田十勇士

映画 真田十勇士 DVDスタンダード・エディション

大河ドラマ『真田丸』の便乗映画というか、ドラマ『真田丸』は映画『真田十勇士』のセットを流用しているので相互便乗ですね。そしてもこれも『RANMARU 神の舌を持つ男』と同じ堤幸彦監督作品です。↓これが堤幸彦の汚泥なるフィルモグラフィー。
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『真田十勇士』は私の映画人生で初めて
「あれ?入場するスクリーン間違えた?」
と勘違いした作品です。なんせ最初の10分くらいは『アニメ真田十勇士』なのだ。コメント欄見ると観た人全員がこのアニメに激しいツッコミ入れている。

個人的に注目している日本映画における「登場人物が死ぬシーンが異常に長い」問題ですが、『真田十勇士』は記録的な長さでした。*4

あと日本映画はネタバレというトリックを毎年やってませんか?私は騙されたこと一度も無いんだけど。『真田十勇士』もバレバレでした。

傑作コメント

ロロ・トマシ さん

予告でユーミンの曲が全く合っていなかった。


あの予告編は酷かった!歌詞も合ってないし。

第六位:天使にアイム・ファイン

天使に“アイム・ファイン


初めて誰映画を読んだ人が
「幸福の科学の映画なんだから誰が観るのか決まっているだろ!」
と怒リ出すのは毎年のお約束ですが、去年も、そして今年も幸福の科学映画が作られます。

幸福の科学は2016年に芸能事務所を作った上に清水富美加も加わったため、これからまた流行るかもしれません。


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主人公は幸福実現党から3回出馬して全部落選。支持者の前で敗戦の挨拶をすると、怒る支持者たちと殴り合いのケンカになってしまう。

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議員を諦めた主人公は再就職しようとするが
「保守派のあなたが中国・韓国の国内でお仕事できますか?」
と面接で散々な目に遭う。

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「二度と選挙活動しない」を条件に何とか内定を取った主人公。だが乱暴な支持者に絡まれる。実は支持者をけしかけたのは彼を見守っていた天使だった。天使の目的は主人公がもう一度世のために戦い出すことだった。

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それでも再就職にこだわる主人公。ついに天使は主人公を過去世(幸福の科学にある概念)につれていく。そこで主人公は吉田松陰から説教される。どうでもいいけど「維新」
って言葉は今やすっかり「ヤバイ政治家の好きな単語」になってしまったな。

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主人公は内定を蹴って再び選挙に出ることにした。主人公を称えるべく、幸福の科学学園のチア・ダンによるララランド風のミュージカルが始まる。最終的にはビームが出てハッピーエンド。森友学園に通って英才洗脳教育受けてもビームは出ないだろうから、幸福の科学学園の勝ち!
ギャグのように解説してしまったが、このシーンのロケ撮影もダンスもかなり凄い(幸福の科学のチアダンはアメリカで二回優勝している)。

ちなみに『天使にアイム・ファイン』の監督の園田映人は、尖閣諸島に乗り込んで撮影した人です。


第七位:艦隊これくしょん

艦隊これくしょん ?艦これ- 第1巻 限定版 [Blu-ray]
みなさん、2017年に最初に映画館で観たのは何ですか?私は『ポッピンQ』と『艦隊これくしょん』です。美少女アニメや課金ゲームに全く興味の無い私ですが、誰映画のために観に行きました。映画の内容は美少女が海面に立っているのが凄いなぁと思いました。

コメントを観ると
「映画はそれなりに良かったけど、あのテレビアニメは許せなかった」
の声多数でした。

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映画館で貰った艦これコースター。花見のときに誰かあげます。


第八位:サブイボマスク

この映画については、破壊屋で取り上げたので、そちらを参照してください。
hakaiya.hateblo.jp


第十位:植物図鑑 運命の恋、ひろいました

この映画については、楽天の「それどこ」という企画でちょっとだけ取り上げましたので、そちらを参照してください。
srdk.rakuten.jp

女性の都合良い願望をとことん突き詰めた映画。こういうアイデア自体は大好き!でも残念なことに設定だけでネタバレしているんだよね。だってヒロインがホームレスを拾うと、彼はイケメンで性格も最高で、家事炊事が完璧で、自分にいつも手紙書いてくれる。この設定のオチといったらネタバレに決まっているじゃん!



その他の現象

続編だらけの外国映画

「予告編は面白そうだったのに本編はイマイチだった」というのはよくある落差だけど、その落差が映画史上最大規模の高低差となった『スーサイド・スクワッド』が外国映画の最高順位になった。ちなみに20位以降の外国映画は

  • パラノーマル・ アクティビティ5
  • アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
  • インデペンデンス・デイ:リサージェンス
  • インフェルノ
  • ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
  • バイオハザード:ザ・ファイナル

と、誰も最新作を望んでいないシリーズの最新作だらけとなった。

エグい商法

EXILEのランダム舞台挨拶も凄かったですが、『MX4D カゲロウデイズ -in a days-』の上映時間20分で1900円はインパクトありました。DVDの値段も上がる一方

  • 存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48
  • 尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48
  • 道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48

の特別版DVDは12000円、もちろん特典はランダム。まあファンが納得しているのならそれでいいけど。こういう商法をずっとバカにしていた私ですが、去年は遂にパトレイバーの新作ブルーレイ5000円(上映時間、たったの10分)で買っちゃった…。

実際に観た人が怒る映画

  • 実際に観た人の怒りを買っていたのは『珍遊記』、私も2016年のワーストだと思ってます。
  • コメントを観ると『仮面ライダー1号』の藤岡弘、のキモい説教がかなり叩かれてますね。私も「これが真の老害か!」とビックリしました。
  • 『X-ミッション』の15分近く続くエンドクレジットに怒る人が複数。長くなる一方のエンドクレジット問題ですが世界中の誰もが改善しようとしない上に、「エンドクレジット後にもオマケ映像があるよ!」とか解決になってない解決策を出すのやめてくれませんかね。
  • 『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』ではバットマンとスーパーマンの仲直りのキッカケに呆れる声が多数でした。あんだけバトっといてそれかよ!

何で誰も観に行かないんだよ!

毎年
「この映画は面白いのに、何で誰も観に行かないんだよ!」という怒りの投票があるんですが、今回は何と『この世界の片隅に』に集まりました。今でこそ超話題作になったけど、誰映画の投票を受付開始した時点は女優のんの独立騒動のせいで宣伝が全然出来てなくて
「いい映画だけど、きっと失敗するんだろうな」
みたいな危機感がありました。

珍タイトル

誰映画は珍タイトルが得票を集めるのが特徴です。去年はこんなのがありました。

  • あいつだ
  • カレーライスを一から作る
  • もしも建物が話せたら

2016年の映画あるあるネタ

今回からは独立させました。リンク先を参照してください。
hakaiya.hateblo.jp

*1:海外スタジオとの共作

*2:2016年の私は金田一耕助にハマっいたのでその影響もある

*3:映画秘宝の26位が最高順位、Twitter映画投票ではベスト100にも入らなかった

*4:俺が知る最長は『用心棒』の仲代達矢の4分間ですが、あれは途中で場面が切り替わるので…

2016年の映画あるあるネタ

去年の誰映画で好評だったので、今年は「2016年の映画あるあるネタ」を独立して紹介します。俺は2016年公開作品を200本以上も観たのよ…


植物図鑑 運命の恋、ひろいました [DVD]
2016年のあるある要素が一番固まっている映画はコレだと思う。

ブラック企業並に忙しい俳優たち

菅田将輝と池松壮亮の忙しさは異常です。2016年公開の映画だけで9本もありました。これにテレビドラマ、CM、PVなど加わったら物凄い数になる。

池松壮亮

  • ディストラクション・ベイビーズ
  • デスノート Light up the NEW world
  • セトウツミ
  • シェル・コレクター
  • 無伴奏
  • 海よりもまだ深く
  • だれかの木琴
  • 永い言い訳
  • 続・深夜食堂

菅田将輝

  • ディストラクション・ベイビーズ
  • デスノート Light up the NEW world
  • セトウツミ
  • 溺れるナイフ
  • ピンクとグレー
  • 星ガ丘ワンダーランド
  • 暗殺教室 卒業編
  • 二重生活
  • 何者

小松菜奈

女優では小松菜奈が忙しかった。

  • ディストラクション・ベイビーズ
  • 溺れるナイフ
  • 黒崎くんの言いなりになんてならない
  • ヒーローマニア-生活-
  • ぼくは明日、昨日のきみとデートする
  • 高台家の人々(特別版のみの出演)


「彼らの忙しさは竹内力を越えた!」と書こうとしたけど、調べたら1999年の竹内力は17本の映画に出ていた。竹内力の忙しさは菅田将輝+池松壮亮。


前前々世もコケてたよね

芸能事務所にとって一番大事なのは女優で、女優を売り出すためにはみんなが知っている作品を映画化しなきゃいけない。そのために同じヒロインモノが何度でも蘇るさ!ちなみに全部コケました*1

  • 『イタズラなKiss』が2年ぶり7度目の実写化
  • 『キューティーハニー』が9年ぶり3度目の実写化
  • 『セーラー服と機関銃』が10年ぶり4度目の実写化。
  • 『怪しい彼女』が1年ぶり4度目の実写化
  • 『白鳥麗子でございます!』が21年ぶり3度目の実写化

『イタズラなKiss』は2017年にもう2本が公開されます。


同じ女優に同じ役が来る現象

誰映画では毎年
「今年も新垣結衣は婚約者を亡くす役でした」
とネタにしていたけど、2016年のガッキーの婚約者役は逃げ切って助かった模様*2。その代わり吉田羊と麻生久美子が全部同じ役でした。

吉田羊

4本の映画に出た吉田羊はそのうち3本が「有名男優の妻役」でした。

  • 織田裕二の妻役(ボクの妻と結婚してください)
  • 福山雅治の妻役(SCOOP!)
  • 中井貴一の妻役(グッドモーニングショー)

実はこの3本は東宝のミドルエイジ路線映画なんだけど3本とも興行的に失敗でした。まあでも東宝的には『君の名は。』が足りなかった金額を埋めた上に山がそびえ立つからいいじゃないか。

麻生久美子

麻生久美子の映画は2本公開されたんだけど…

  • 俳優 亀岡拓次
  • 森山中教習所

全く違う設定の映画なのにネタバレという全く同じ展開なのでビックリした。


オクラホマミキサーと化した中高生向け恋愛映画

女性タレントとイケメンタレントを組み合わせた中高生向け恋愛映画が多すぎる!

青空エールBlu-ray 豪華版(2枚組)
四月は君の嘘 DVD 通常版
オオカミ少女と黒王子 DVD (初回仕様)
黒崎くんの言いなりになんてならない 豪華版 (初回限定生産)[DVD]
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植物図鑑 運命の恋、ひろいました [DVD]
(植物図鑑はF1層向け)

野球部という設定の『青空エール』以外の男優は全員同じ髪型に見えるな…。

女性タレントとイケメンの組み合わせは2015年の恋愛映画カップルをシャッフルしたものなんだよね。もちろん組み合わせをまたシャッフルした作品たちが2017年に公開される。もはやタレントとタレントの壮大なオクラホマミキサーになっている。

誰映画のコメントでは
「もう誰がどの映画に出ていたのか覚えられない」
との声多数。

さらに映画雑誌のキネマ旬報の業界総括号では
「(若手俳優のシャッフル配役ばかりで)本当の意味での新人俳優がいない」
「主演だけではなくて脇役もシャッフル配役が多い」
といった趣旨の論評が載っています。


中高生向け恋愛映画のあるある要素

2016年の中高生向け恋愛映画はだいたい以下の要素があるあるだった。

  • 二人が急接近する原因は停電
  • ヒロインがお風呂に入っていると、イケメンに声かけられてビックリする。
  • イケメンはライバル男性にヒロインを取られたくない!と思った時に、そこで初めて自分の本当の気持ちに気がつく。
  • お姫様抱っこのシーンが不自然。全身が映らなかったり、気絶しているはずのヒロインが男性の負担にならないように男性の体掴んでいたり。
  • この手の映画は町おこしを兼ねているので、ロケ地をやたら強調したロケ撮影が多い
  • ヒロインの友人女性を演じるのがモデル出身の女性のため演技力が酷い
  • ヒロインの食事はラーメンや肉まんなどB級グルメ的なもの、イケメンの食事はスポンサーの商品

この現象はお笑い芸人の廣瀬優もネタにしています。

俺は中高生向け恋愛映画はそれなりに好きである(じゃなきゃわざわざ観ない)。ただし『MARS』は拷問級に辛かった。

2016年の翻案映画

毎年必ずある外国映画の翻案映画です。日本オリジナルのアイデアに上手く絡めてあるし、翻案であることをインタビューで語っている場合もあるので「パクリ」だとは思いません。

  • 田舎町での知的障害者との兄弟愛を描いた『サブイボマスク』は『ギルバート・グレイプ』の翻案。
  • 江戸時代の人々が宇宙生物と遭遇するディーン・フジオカの『NINJA THE MONSTER』は、『モンスターズ/地球外生命体』の翻案。
  • 近未来の格差社会を描いた『CUTIE HONEY -TEARS-』はニール・ブロムカンプ(第9地区、エリジウム)の翻案。
  • 一般人がヒーローごっこで街の悪人と戦う『ヒーローマニア 生活』は和製『キック・アス』を自称しているけど、実際は『SUPER!』の翻案。

ハッピーエンドなのに現実がバッドエンド

青春アイドル映画を観終わったあとに、「このアイドルって何?」と思ってググると悲惨な近況が出て来ました。

みんな好いとうと♪

  • 物語:実在のアイドルグループ:LinQのメンバーが解散を避けるために色々頑張って、ラストシーンで大規模ライブへの熱い決意を結ぶ。
  • 現実:2017年6月に現体制の解散予定*3

リリカルスクールの未知との遭遇

  • 物語:実在のアイドルグループ:リリカルスクールが宇宙生物と出会う。宇宙生物のためにハッピーなエネルギーを集めようとライブを開催する。
  • 現実:出演していた6名中4名が脱退。

ゾウだぞう

動物のゾウはアメリカだと「模範的で威厳のある人物」を象徴する存在です。またゾウは水を求めて長い長い旅を続ける姿が尊敬されているので
「主人公が旅の途中でゾウと会うことで道標を得る」
というのがアメリカ映画のあるあるネタ。2016年はそれが三回もありました。

  • ターザン:REBORN
  • ジャングル・ブック
  • ズーンビ

物語的にはあんまし意味が無く「またゾウかよ…」と飽きの来るシーンでした。


区別がつかない映画

2016年は「区別がつかない映画」も多かった。こんな感じ。

女性アンドロイドもの

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  • オートマタ
  • エクスマキナ

両方とも性処理用の女性アンドロイドが出て来る。「娼婦アンドロイド」というのは昔からSF映画の定番ネタだったけど、昔はそのまんま女優が演じていたので人間そのものだった。最近は特撮が進化したので逆に人間からかけ離れた外見になってきている。

ジャングルもの

  • ターザン:REBORN
  • ジャングル・ブック

どれが本家デスノート?

  • L(デスノートとは無関係)
  • デス・ノート(デスノートとは無関係、っつーか便乗しすぎ)
  • デスノート Light up the NEW world(デスノートの正式続編)

スティーブ・ジョブズもの

  • スティーブ・ジョブズ(2016)
  • スティーブ・ジョブズ(2013)

『スティーブ・ジョブズ』は二年振り二度目の映画化。ちなみに原題は

  • Steve Jobs(2016)
  • Jobs(2013)

なので、また『スティーブ・ジョブズ』を製作したかったら、省略しないで『Steven Jobs』とか、ミドルネームを入れて『Steven Paul Jobs』とかが作れますね。


誰も死なない

最近のアメリカ映画や日本映画は

  • 登場人物全員死亡
  • 登場人物が誰も死なない

の両極端化が進んでいます。死亡フラグという概念も無くなってきています。特に2016年のJホラー映画が顕著でした。とある監督は二本のホラー映画を撮ったんだけど、片方の作品が全員死亡で、もう片方が全員生存でした。


死にそうに見えない

2016年は余命宣告映画ばっかりだった。余命宣告映画とは
「あなたの余命はあと○○です」
と言われた主人公が色々と頑張る映画で、オチはたいてい
「大切なのは自分が何をするかじゃなくて、残される家族に何ができるか」
というもの。

  • 世界から猫が消えたなら
  • 湯を沸かすほどの熱い愛
  • バースデーカード
  • 泣き虫ピエロの結婚式
  • ボクの妻と結婚してください。
  • 聖の青春(これはちょっと違うけど)

そして余命宣告映画の最大の問題点は末期を演じている俳優がこれっぽっちも死にそうに見えないという点。メイクをバッチリとキメているので病気には全く見えない。苦しむ演技だけ。ただ『湯を沸かすほどの熱い愛』の宮沢りえは、演技力&病気メイク&宮沢りえの痩身のおかげで本当に死にそうに見えました。


道交法を守った映画

日本で映画やドラマを作る時は道交法がネックになります(例:凶悪犯の逃亡シーンでもシートベルト必須)。道交法守らなくてもよいロケ地(港とか)となると場所が少ないのか、2016年では『HiGH&LOW THE MOVIE』と『さらば、あぶない刑事』のクライマックスが同じ場所でした。
逆に『孤高の遠吠』の原付き疾走シーンは明らかに公道で違法撮影していたので、「何て気概があるんだ!」と偉く感動して映画秘宝の「2016年のベストシーン」に選んだよ。


日常系コメディ映画

すっかり日本映画の得意ジャンルとなった日常系コメディ。非現実的な事件が何も起きず、会話だけで展開していく作品が増えてきました。出来は面白かったりイマイチだったり。

  • ぼくのおじさん
  • セトウツミ
  • ふきげんな過去
  • の・ようなもの のようなもの
  • 森山中教習所
  • 俳優 亀岡拓次

アニメの総集編

誰映画のコメント読んでいて気がついたけど、テレビアニメの総集編を劇場公開するのが流行っていたみたいですね。


アイドルグループ映画

アイドル映画で

  • クライマックスは解散ライブ
  • その解散ライブを家族友人が観に来てくれて嬉しい
  • 解散ライブが大好評だったのでやっぱりまだまだ活動続けるよ!←これがラストシーン

という映画が毎年複数製作されるのも何とかしてほしい。2016年だと『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ』『みんな好いとうと♪』がそうだった。でも何とかしちゃうと、宇宙人のためにライブをやる『リリカルスクールの未知との遭遇』やアイドル同士が延々と百合キスを続ける『キネマ純情』みたいなヘンテコな映画が出来てしまうが。


地方活性化計画は悪の陰謀

地方活性化を志す社長が悪役、という映画が増えてきました。背景には「地方活性化」という運動自体に疲弊している現状が見えます。逆に悪の政治家がいなかったな。

  • 白鳥麗子でございます!THE MOVIE
  • 探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海
  • ヒーローマニア 生活
  • セーラー服と機関銃 卒業

ネコ映画

ネコ映画は毎年多いです。

  • ネコのお葬式
  • ルドルフとイッパイアッテナ
  • 彼女と彼女の猫 -Everything Flows-
  • 猫なんかよんでもこない。
  • 世界から猫が消えたなら
  • メン・イン・キャット

最後に

映画界が盛り上がった2016年だけど、似たような企画を似たようなキャスティングで作る。という現象がどんどん酷くなっています。ここまで来ると昔の香港映画みたいに、過去のフィルムを再編集して新作として言い張ってもバレないんじゃないかな。

*1:ただし『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』は興行収入が全くの不明

*2:というか映画出演が無かった

*3:話題作りの解散だろうけど

『ナイス・ガイズ!』とシェーン・ブラックの映画

本日公開の映画『ナイスガイズ』は負け犬バディムービーだ。

niceguys-movie.com

主人公は二人いて、タフな奴と負け犬。そんな二人がデコボココンビを組んで業界の巨悪に挑む。タフな奴は常に負け犬に振り回されるけど、クライマックスを決めるのは負け犬のほう。
監督脚本のシェーン・ブラックはそんな映画の脚本ばっかり書いている。彼のバディムービーを紹介。


リーサル・ウェポン

メル・ギブソン演じる主人公は自殺願望のある男。それに対してダニー・グローヴァーは理想的なアメリカの父親像そのもの。相棒が振り回されるという話。クライマックスの舞台がマイホームの立派な庭、というのもシェーン・ブラックらしい展開。

ラストボーイスカウト

これは両方とも負け犬だけど、黒人相棒が白人相棒に振り回されるという構図は同じ。

ロング・キス・グッドナイト

今まで白人男性だったキャラを女性に置き換えた。黒人相棒の振り回されっぷりはギャグの域にまで達している。俺が超好きな映画。

キスキス,バンバン

同名タイトルのイギリス映画と間違えないように。こっちはアメリカ映画で隠れた名作。ロバート・ダウニー・Jr演じる情けなくてしょうがない男が、ハリウッドの陰謀に挑む。相棒は女性下着を身に着けたヴァルキルマー。ロバート・ダウニー・Jrはこの主人公役をジョニー・ノックスビルから奪った経緯がある。そのため年取っているダウニーが、若いミシェル・モナハンと幼馴染という不自然な設定。

ナイスガイズ

これが本日公開の新作。ラッセル・クロウ演じるハードボイルド男(ケンカが超強くて、困っている女をすぐ助ける)と、ライアン・ゴズリング演じるダメ男(何もかも弱くて情けない、女子中学生の娘のほうが捜査に役立つ)の珍コンビがポルノ業界の謎を解く。めっちゃ面白いのでおススメです。


余談:シェーン・ブラックの映画には「車から振り落とされて、そのまま道路で大の字になって寝る」というシーンがよくある。俺はシェーン・ブラックが大好きなので、アメリカのルート66に行ったときにそんな写真を撮ったことがある。(場所はルート66の廃線)
http://hakaiya.com/contents/usa/img/048usa.jpg

トランプっぽいリベラル大統領『ヒップホップ・プレジデント』

ヒップホップ・プレジデント [DVD]

アメリカ大統領選挙を描いた映画『ヒップホップ・プレジデント』を再見した。この映画が作られたのは2003年なんだけど、日本で話題になったのは2008年。映画評論家でアメリカ政治評論家の町山智浩氏がオバマの大統領選挙に合わせて紹介したからだ。


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実際は50年どころか、候補者どころか、5年後に黒人大統領が誕生した。


映画のストーリーとはいうと、民主党の大統領候補たちが死亡する事故が発生。その結果、貧乏な市会議員である主人公が民主党初の黒人大統領候補になる。泡沫候補だった主人公だけど選挙戦を通じて旋風が巻き起こる。


自分が大統領候補になったことを全く信じない主人公の爆笑シーン↓
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俺も2008年のオバマ選挙の時に観ていたので、当時は
「この映画が現実になった!」
と驚いた。でも2017年に見返すと、主人公の選挙戦がオバマじゃなくてトランプにそっくりだったのでまた驚いた。今回はそんな画像を集めてみた。

ちなみに黒人男性の主人公はリベラルな民主党(オバマ、ヒラリー)から出馬、ライバルは保守の共和党(トランプ)だ。
主人公はリベラルな政策を打ち出すけど、選挙戦はトランプそのものだ。

攻撃的な言葉で演説

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主人公は演説で汚い言葉を多用してオオウケ。女性から
「汚い言葉は使用禁止よ」
と注意されても
「男は汚い言葉を使うんだよ!」
と反論する。

イスラム過激派の捏造ニュースを流す

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(ビンラディンは共和党のブライアンを支持している!という偽ニュースを流すシーン)

トランプの選挙戦で卑怯だったのはヒラリーやオバマがイスラム過激派と繋がっているように印象操作したこと*1。ところが『ヒップホップ・プレジデント』では主人公(民主党)は共和党の対立候補に嫌がらせするために、オサマ・ビン・ラディンが対立候補を支持しているという捏造ニュースを流す。

格闘技やアメフトをバカにしない

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対立候補はエリート路線を貫いている。主人公はそれに対抗するためプロレスのリングや各種スポーツの会場に登場して庶民の味方をアピールする。

現実ではメリル・ストリープの反トランプ演説格闘技やアメフトやを見下していて話題になった。メリル・ストリープの演説はトランプの選挙戦とは無関係だけどね。

不謹慎発言の隠し撮りで大打撃をうける

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主人公は銃に関する軽口を隠し撮りされ、それがメディアに流されて大打撃となる。トランプも性的な卑猥発言を暴露されて大ピンチになった。ちなみにトランプはバスの中の下ネタトークを暴露されたんだけど、主人公もバスの中でひたすら下ネタ言っていた。

記者に個人攻撃

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主人公もトランプも嫌な記者には個人攻撃する。

政治未経験を攻撃される

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主人公もトランプも政治未経験を理由に猛攻撃を受けていた。そして劇中の対立候補もヒラリー・クリントンも政治経験の豊富さを訴え続けていた。

メディアからボコボコにされる

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ここからはネタバレ!!


問題発言で支持を集める

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主人公もトランプも正直な問題発言で支持を集める。未見の人には信じられないだろうけど、両方のセリフとも劇中ではリベラルな民主党員たちが絶賛する。
この映画は性的なジョークが多いんだけど、まあHIP-HOPな映画なので…。

絶対に暗殺を防げる方法

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主人公は大統領への出馬をためらう。何故かと言うと黒人が大統領になったら間違いなく暗殺されるから。オバマも「もっとも暗殺される可能性が高い大統領」と呼ばれていた。そしてトランプも暗殺の可能性が高いと言われている。実際に暗殺の呼びかけもあったね。

で、主人公はどうやって暗殺を防ぐかというと副大統領に激ヤバの人間を使命するのだ。そうすれば誰も大統領を暗殺しなくなる。

トランプもトランプ異常にヤバい、誤字失礼、トランプ以上にヤバいペンスを副大統領にしたので
「トランプが憎くても暗殺はダメだ!もっと酷くなる!」
というジョークをよく見かける。
「暗殺する時は二人同時に!」
ってジョークもあるけど。




他にも主人公はトランプ同様に身内重視の体制を取るし*2、トランプ同様に討論会では口喧嘩に持ち込もうとする。とにかくトランプの選挙戦と同じ展開だった。この映画の政治思想は反共和党なんだけど、そんな映画がトランプ的な選挙を描いていたというのが面白い。

そして俺が再見して気になったのは「エリート層への不信感」が全編に溢れていること。劇中出て来る庶民たちはエリート層の政策に不満を感じていて、彼らの怒りの爆発が主人公を大統領にする。トランプにも同じ現象が起きたんだよね。
町山智浩氏はトランプ勝因の一つを「オバマ大統領を支持していた人たちが、トランプ支持に回った」と分析していたけど、この映画を観るとその感覚がよくわかる。


主人公とトランプが決定的に違うのは寛容主義。劇中の対立候補のキャッチコピーは
「アメリカに祝福あれ!」
なんだけど、それに対して主人公が
「アメリカ以外にも祝福あっていいじゃん!ジャマイカとか!」
と言い返すのがクライマックスだ。


ちなみに映画そのものは黒人観客をメインターゲットにしているので、ひたすらブラックカルチャーネタを連発するコメディ映画。俺は日本語吹替&英語字幕で再見してようやく色々と理解ができた。

おまけ

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「この映画にはヒラリー・クリントンは出演していません」という、どうでもいいクレジット。