破壊屋ブログ

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愛国ポルノ大好き!俺たちニュースキャスター2

2014年に目立った現象の一つに「愛国ポルノ」がある。「世界から見て日本ってスゲー!」というコンテンツを揶揄する言葉だ。映画ネタに絡めると、今年の東京国際映画祭のキャッチコピーが「愛国ポルノ」だと批判された。


東京国際映画祭のキャッチコピーが不快な愛国ポルノであると大きな批判に - エキサイトニュース(1/2)

俺は以前から「世界から見て日本ってスゲー!」というネタが大好きだったので、愛国ポルノ批判は時々耳が痛くなる。最近観た『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』という映画には、愛国ポルノのダメっぷりをわかりやすく説明してくれる展開があった。

俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク [DVD]

前作の『俺たちニュースキャスター』は1970年代のアメリカを舞台にした映画だ。主人公の男性ニュースキャスターたちがキャリアウーマンの女性と対決するという設定。なぜ対決するのかというと、主人公たちは保守でマッチョ思想の持ち主なので女性の社会進出に反発するから。もちろん主人公たちは「単なるバカ」として描かれる。ラストシーンで(リンク先ネタバレ)https://twitter.com/hakaiya_spoiler/status/543777849698578433と字幕が出てくるシーンは最高に笑える権力批判ギャグだ。

『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』はその続編で舞台は1980年代。今度は主人公の上司が黒人女性になるんだけど、主人公は反発する以前に女性の黒人が自分の上司だということを認識すらできない!という酷いギャグがある。

ここからは映画の中盤のネタバレ

映画の中盤で、ニュースキャスターの主人公は絶対に視聴率が取れるニュースを作らなきゃいけない状況に追い込まれる。そこで主人公が思いついたコンテンツとは…愛国ネタ、かわいい動物、ダイエットだ。


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アメリカが偉大だということをテレビで伝えよう!

このコンテンツは大成功して、主人公が作る番組は大人気になる一方でテレビは堕落していく。そして安全を無視する企業の告発をやらなくなる。

映画のクライマックスは主人公が、(リンク先ネタバレ)https://twitter.com/hakaiya_spoiler/status/543779955075584002だと気がつくというものだ。

これらの展開はブッシュ政権お抱えとまで言われた保守系のFOXニュースをネタにしているのだろう。でも自国で権力者たちが強すぎる力を持ち、一方で国民は愛国ポルノで満足しているという現状は日本にも通じると思う。国を愛することが権力者たちに力を与えてしまうという負の側面だ。それに日本の報道自由度ランキングはアメリカの46位よりも更に下の59位だしね。