破壊屋ブログ

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テロ版君の名は。『ミッション: 8ミニッツ』に出てくる爆弾について

ミッション:8ミニッツ (字幕版)

「軍人と」「学校の先生が」「「入れ替わってるー!」」*1
というアメリカの軍人が学校教師の体に入って、過去に起きた爆弾テロ事件の謎を解くというテロ版『君の名は。』とも言うべき傑作映画『ミッション: 8ミニッツ(原題:source code)』がNetflixに入りました。とある技術によってテロ事件が起きる前の8分間だけを再現できるので、主人公はこの8分間を延々とループするのです。

『君の名は。』を観た人全員がツッコミ入れる
「◯◯*2ことに気づかないほど、何も調べてないのはおかしい!」
ですが、『ミッション: 8ミニッツ』の主人公はたった8分間を駆使してあの手この手で調べまくります。

この映画には鑑賞前に知っておいたほうが良い知識があって、それは劇中の「爆弾」です。たかだか爆弾テロでシカゴの200万人が大パニックになり、それをアメリカ軍が過激な手段で防ごうとしているのが、ちょっと分かりにくい。実はこれ「爆弾」じゃないんです。字幕版でも吹替版でも「高性能爆弾」になっていますが実際は「Dirty Bomb(汚い爆弾)」、つまりシカゴで放射能汚染を起こそうとしているのです。私の年代だと漫画『パイナップルARMY』の最後に出てくる爆弾だと言えば通じやすいかな。『パイナップルARMY』だとヨーロッパ壊滅級の破壊力がありましたね。

日本は放射能被害にかなり敏感なので、数々の映画で放射能や原爆関係の単語は翻訳されません。過去には被爆者がモンスターになる『ヒルズ・ハブ・アイズ』をTSUTAYAが取り扱い拒否するという騒動もありましたね。他にも「サリン」や「VXガス」も全部「毒ガス」ということになっています。


余談ですが、私は
「オススメの映画ある?」
と、何度も何度も質問されてきました。これは意外と難しい質問で、誰が観ても面白い鉄板映画だけど、メジャーな定番映画だったら鑑賞済みかもしれないし、マイナーすぎてもいけない。という微妙な条件を満たしてくれる映画が『ミッション: 8ミニッツ』と『ギャラクシー・クエスト』なので、いつもこの二本をオススメしています。

*1:注:入れ替わってません、一方的な乗っ取りです

*2:時間が違う