破壊屋ブログ

ネタ系映画ブログです。管理人はこの人→http://hakaiya.com/giccho

2017年の映画あるある:俳優と監督編

2017年の映画で特徴的だった俳優と監督について語ります。

高齢化する高校生映画

20代後半のアイドル俳優たちが高校生役を演じるのも当たり前になってきました。大人な俳優が学生服を着るというのは昔からの「映画あるある」ですが、芸能事務所は学園モノを撮りたいのに事務所がゴリ押しする自社のアイドル俳優たちが20代後半になってしまった!という現象が起きています。
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山本美月(1991年生まれ)とhey say jump!伊野尾慧(1990年生まれ)が高校生カップを演じる『ピーチガール』。でもこの映画は面白い!実は映画秘宝のベストテンで俺はこの『ピーチガール』をランクインさせました。ポスターから判断するとクソ映画だけど。

似たようなキャスティング現象は間宮祥太朗玉城ティナ

日本映画あるあるの「同じ俳優に同じ役が来る」現象ですが、2017年は間宮祥太朗が不良役ばっかりでした。でも3本とも全く違うタイプの不良を演じ分けていました。

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↑死刑判決の実話の映画化なので不良というよりも極悪人を演じた間宮祥太朗


玉城ティナは「ヒロインのちょっと変わった友人」役ばっかりでした。というかモデル出身が女優に転向した直後は「ヒロインの友人役」しか出番が無いだけなんですけどね。

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左が玉城ティナ

ブラック監督

俳優の忙しさを取り上げてきましたが、俳優だけじゃなくて監督も大忙しです。2017年はこの三人の監督が1年で三本の映画を仕上げています

廣木隆一

大ベテラン監督の廣木隆一ですが、毎年平均して3本監督しています。企画モノに雇われるイメージがありますが、『彼女の人生は間違いじゃない』は監督本人の企画。

古澤健

恋愛映画といえばこの男!職人監督です。

瀬々敬久

瀬々敬久は監督だけじゃなくて脚本も多い。どれだけ忙しいんだ…。

ちなみにこの3人の映画に共通するのはロケ撮影がやたら上手い!ということ。製作スケジュールがキツいので、ロケ撮影でガンガンとスケジュールを消化しているのが真相っぽいけど。
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↑『PとJK』の函館ロケ。このシーンは亀梨和也と土屋太鳳という超人気モノが函館の夜を疾走して、市電の終電に間に合わなかったというシーン。廣木隆一監督の映画は「ロケ地がスポンサー」が多いので特にロケ撮影の上手さが際立つ。

一礼して、キス
画像は無いんだけど『一礼して、キス』で、ロケ撮影中の池田エライザが弓を射った瞬間に偶然カモメが映り込むシーンは2017年のベストショット!古澤健監督もツイートしていたけど、ロケ撮影は想定外の奇跡が起きる。

2017年のブラック女優大賞は平祐奈

平祐奈、忙しすぎ!なんと9本の映画に出ています。

他に広瀬すずと土屋太鳳は主演作が4本も公開されています。主演作となると撮影中の拘束期間が長いのはもちろん、公開前の宣伝もフル稼働なので超絶忙しかったでしょう。これだけ露出している超有名女優なのに、俺はいまだに広瀬すずと土屋太鳳の顔の判別に数秒かかります。

ブラック男優は千葉雄大

2017年の千葉雄大は映画6本に出演しました。

千葉雄大は映画だけじゃなくてテレビドラマに8本も出ていて、しかもそのうちの一つはNHKの朝ドラです。他には萩原利久も2017年の出演作が多かったです。

2017年のオクラホマミキサー現象

似たようなキャスティングの恋愛映画が大量生産されるオクラホマミキサー現象(男優と女優をシャッフルして別の映画を作る現象)ですが、2017年はさらに進化しました。

2017年の中川大志平祐奈ReLIFE リライフ』でカップル役を演じる一方で、『きょうのキラ君』では恋のライバルを演じています。さらに言うとこの二人は2016年の『四月は君の嘘』でも共演済み。もはや恋愛映画界のキャスティングはオクラホマミキサー現象というよりも、付き合ったり別れたりを繰り返すリア充サークルのカップルみたいになりました。

2017年の映画あるある:日本映画はバスから始まる

日本映画の舞台はバスと屋上だ!

日本映画の撮影場所はバスと屋上!現代劇ではバスと屋上が出てこない映画のほうが少数派です。製作者たちは安易にバスを選んでいるのかというと、そうじゃない。バスのシーンは映画のトーンを観客に説明するときに使われます。だからバスのシーンは監督の腕の見せ所。まずは2017年の映画でバスがどう使われたのかを解説します。

恋人までの距離を表現するためにバスを使うパターン

恋愛映画では恋人同士の距離感を示すシーンでバスを使います。


心が叫びたがってるんだ。

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座席が一つ空いているので、恋人未満の関係を意味する。


『昼顔』

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隣同士なので親密な関係を意味する。


ハルチカ

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男(佐藤勝利)がヒロイン(橋本環奈)に座席を譲ることで恋心が芽生えていることを表現するシーン。


RELIFE

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画面に写っているのは千葉雄大池田エライザなんだけど、主人公カップルの中川大志平祐奈はバスに乗っていない。つまり主人公カップルがバスに乗らないことで急接近していることを意味するのだ!これは上手いアイデア

映画全体の雰囲気を印象付けるためにバスを使うパターン。

2017年はバスから始まる映画が多かったです。映画のオープニングがバスなんです。バス内を描写することで登場人物の性格や「この映画はどういうテンションなのか?」を観客に説明しています。


『トリガール』

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バスの中がオタクだらけで土屋太鳳が悲鳴を上げる。というシーンから始まる。コメディ映画であることを説明している。


ハルチカ

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橋本環奈がバスに乗り遅れてバスを叩くシーンから始まる。橋本環奈の破天荒な性格を説明している。


兄に愛されすぎて困ってます

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ストーカー気質の兄が妹の乗ったバスを襲撃!というのがオープニング。メチャクチャな映画であることを説明している。
どうでもいいけど都市部の学校生活が描かれる映画なのに、バス停が山の中であからさまにおかしい。合成臭いし。でもバス襲撃シーンに繋げるためにこうするしかなかったのだろう。アメリカの砂漠を埼玉県と言い張った『漂流街』みたいで楽しい。


『愚行録』

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これが2017年最高のバス映画『愚行録』だ。
「老人に席を譲れ」
妻夫木聡演じる主人公が怒られて
「すいません」
と謝るところから始まる。ところが主人公は足が不自由なのでバスの中は気まずい雰囲気になる。でも実は主人公の足は悪くなくて演技だ。なぜ演技したのかというと乗客たちに対する主人公の嫌がらせなのだ。この僅かなシーンだけで主人公の性格と映画の嫌なトーンが観客に説明される。

屋上が使われるパターン

日本ではテレビドラマもPVも映画もひたすら屋上を使う。2017年の屋上映画の特徴は、クライマックスが屋上というパターンが多かったです。バスはオープニングで使われるけど、屋上はクライマックスで使われるのね。

クライマックスが屋上だった映画

下記は屋上をクライマックスの舞台にした2017年の映画です。

周囲の目を気にせず撮影できるということで、大物芸能人集合!的なシーンが多かった。

屋上で踊る映画

ちなみに屋上はダンスシーンでもよく使われる。これは2017年に限った話じゃないけど。
『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』
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海辺の邦画

バスと屋上以外に、もう一つ最近急激に増えたロケ地があります。海辺です。2017年は海辺を使う日本映画が多かった。あまりにも多すぎるので列挙できないほど。とりあえず何個かあげます。画像を見れば分かるようにロングショットでよく使われる。俳優のアップ画面がやたら多い日本映画では、思う存分ロングショットを撮れる場所が海辺くらいしか無いのだろう。

『光』

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ハルチカ

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サクラダリセット

サクラダリセット』は4時間の上映時間の半分近くが屋上と海辺で展開する。
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『君と100回目の恋』

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『武曲』

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『海辺のリア』

ついに全編が海辺の映画も誕生!
海辺のリア [DVD]




で、このように日本映画が屋上とバスと海辺だらけになった結果、どうなったかというと…↓

『昼顔』と『兄に愛されすぎて困ってます』が似てる!

日本の恋愛映画は似たようなパターンを踏襲するため似たような映画が大量生産されます。2017年はドロヌマ愛憎劇の『昼顔』とドタバタ恋愛コメディの『兄に愛されすぎて困ってます』が全く違う設定なのに同じ展開になるという珍現象があった。↓こんな感じ。

ヒロインがバスに乗っていると、男が追っかけてくる

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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バスの中でビックリしているヒロイン

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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海岸でデートする

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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ヒロインは海辺の家で男と時間を過ごす

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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夏祭りに行く

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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横浜大さん橋客船ターミナルに行く

昼顔
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兄に愛されすぎて困ってます
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以前から破壊屋で書いてきたけど、女性向けの恋愛モノは夏祭りロケ&みなとみらいロケが定番であり、そこにさらにバスと海辺という新定番が加わった感じです。

*1:屋上後にも話が二転三転するけど

映画の中の映画たち2018

ワッシュさんの企画 2018-10-30 に参加します。

  1. カミュなんて知らない
  2. カメラを止めるな!
  3. 蒲田行進曲
  4. マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾
  5. ラスト・アクション・ヒーロー
  6. 僕らのミライへ逆回転
  7. 千年女優
  8. ヒューゴの不思議な発明
  9. ゾンからのメッセージ
  10. 映画は映画だ


今年のワッシュさんが映画内映画に注目したのは流石だと思う。何故なら2018年は映画内映画が多かった。以下は2018年の映画内映画。


カメラを止めるな! [Blu-ray]
社会現象になった『カメラを止めるな!』は、ゾンビ映画を撮影している人たちに起きる悲劇をワンカットで撮っている。


ブリグズビー・ベア ブルーレイ & DVDセット [Blu-ray]
ブリグズビー・ベア』は劇中劇の「ブリグズビー・ベア」という番組を、主人公が映画化するお話。かなりオススメ。


今夜、ロマンス劇場で
今夜、ロマンス劇場で』は最初に設定を聞いたときに俺は
ローマの休日』と『カイロの紫のバラ』を足しただけじゃねーか!これだから日本映画はダメなんだ!
と思っていたけど、いざ本編見たら他にも色々足しまくっていて戦後日本にあった映画愛を描いた良作でした。


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ゾンからのメッセージ』は「ゾン」と呼ばれる謎の空間に閉じ込められた町を描いた作品。登場人物たちが自主制作映画っぽいことを始めだすシーンが面白い。
ゾンからのメッセージ』は映画館で観ると映写室と連動した仕掛けがあって、映画内映画を強く感じさせた。
あと俺は横浜シネマリンで満たんだけど、シネマリンで観ると短編動画のパスワードが入手できる。で、その動画の内容が映画館から映画が消えるというもので、やっぱり逆説的に映画内映画を強く感じさせる作品であった。

カントリー・ロードの歌詞の訳し方『ローガン・ラッキー』

いきなり映画『ローガン・ラッキー』の中盤のネタバレがあります。


ローガン・ラッキー(字幕版)



ローガン・ラッキー』のオープニングは主人公と娘が歌手のジョン・デンバーの曲について語り合うシーンだ。ハッキリとは説明されないけど、ここで語られている曲は『カントリー・ロード』だ。このオープニングは伏線になっており、中盤で娘が『カントリー・ロード』を歌い出すことで伏線は回収される。このシーンに感動したんだけどその一方で、「え?カントリー・ロードってこんな歌詞だっけ?」と思った。

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調べてみるとこの字幕の歌詞は正確だった。山に囲まれて海も知らないような人々(stranger to blue water)、炭鉱街なので空は汚く(Dark and dusty)、楽しみは密造酒(taste of moonshine)なので飲んでいると泣けてくる。

つまり『カントリー・ロード』の二番は故郷をサゲる歌詞で、故郷のダメなところを歌うからこそ逆に故郷への想いが募ってくる。劇中でもウエスバージニア州の大人たちが、『カントリー・ロード』の二番を合唱するのでかなり泣ける。


が、日本だと二番の歌詞を正確に訳すよりも、もうちょっと曖昧な情景描写で訳しているパターンが多い。俺も情景描写の歌詞だと思っていた。特に「taste of moonshine」は「月光」とか「故郷の味」と訳している人が多く「密造酒」のほうが少ない。まあ確かに日本だと「密造酒の味」なんて言われてもピンと来ないので、そういう翻訳のほうが最適だとは思う。

今回の参考サイト↓、コメント欄に異論も多い。
「カントリー・ロード / Take me home, country roads 」の歌詞再び | ほーほの落穂拾い
『TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS』の翻訳をめぐって。: ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)



そういえば日本だと四星球の故郷ソング『我ら吉野川同盟』が

何もない街のはずなのにお前となら行きたいとこがようけようけあるんじゃ

とあって、これも故郷をサゲることで故郷愛が募る歌詞だ。



最後に:さらに『リトル・ミス・サンシャイン』のネタバレ!

ローガン・ラッキー』の子供ミスコンのシーンは『リトル・ミス・サンシャイン』と全く同じなのに、逆の展開を見せる。『リトル・ミス・サンシャイン』の子供ミスコンは子供がエロい歌で踊りまくることで、アメリカ的保守への反発を表現した超名シーンだ。逆に『ローガン・ラッキー』は最新のエロ系ポップソング*1を歌う予定だった子供が父親の意見に従って『カントリー・ロード』を歌い出すことで、古き良き田舎の保守的な空気を感じさせる。

*1:リアーナの『アンブレラ』なので本当にエロ系なのかどうかは判断が分かれる

敗北した敵ヒロインと浮気するスーパーヒーロー!『宇宙の法 黎明編』

幸福の科学は、そんじょそこらの右寄り映画よりもさらに右を行く保守映画を作ってきたはずですが、彼らの最新作『宇宙の法 黎明編』がまさかのリベラル路線のストーリー!右を向き続けた結果、半周回って左になったのでしょうか。



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↓はアメリカ版ポスターなんだけど、このふたりは悪役!
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解説の前に謝罪

というわけで例によって完全ネタバレ解説しますが、解説前に一つ謝罪を。『宇宙の法 黎明編(The Laws of The Universe - Part 1)』は『UFO学園の秘密(The Laws of The Universe - Part 0』の続編なのですが、『UFO学園の秘密』公開当時に俺は「絶対に続編できない」とバカにしてきました。でも本当に続編作ってしまった。これが彼らの信じる力か!俺の発言を撤回してお詫びします。

前作の主人公たちのその後


スーパーヒーローに変身した主人公。
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  • 『UFO学園の秘密』で高校生だった主人公たちチーム・フューチャーは、ナスカ大学で学生生活を送っていた。どうでもいいけど「ナスカ」ってペルーの地名が日本の学校名になっているのって変だよな。
  • 前作では超絶カッコ良かった主人公が進路を決めずに八つ当たりする男で、前作ではダメ人間だったエイスケが配信で一発大当してモテモテキャラになっているという逆転ネタが良い。
  • 彼らは大学の勉強や進路の準備に備える一方で、アメリカにテレポートしてヒーロー活動も行っていた。ここから映画はいきなりスーパーヒーローものになる。

スーパーヒーロー登場


ヒロインのファントム・イリュージョン。スカートを使わず、胸の谷間を見せないというポリコレデザインだけど、今作でミニスカ巨乳女にヒロインの座を奪われる。
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チーム・フューチャーたちはギャラクシーフォースという力を使ってヒーローに変身するのだ。ギャラクシーフォースって何だよ!?とツッコミたくなるが、劇中では「力を目覚めさせる力」と説明になっていない説明がある。あと彼らのヒーロー名がカッコ良すぎて恥ずかしい

  • 主人公は、獣人になるスペース・コマンダー
  • 主人公の恋人は、幻影を見せるファントム・イリュージョン
  • 主人公のライバルは、騎士の格好をしたホワイトナイト
  • テレポート能力のあるアブソリュート・サンクチュアリ
  • 姿を消せるインビジブル・スピア

敵を殺すのが楽しいヒーロー、大虐殺する


ホワイトナイトは闇落ちして、ポスターにも出てくるブラックナイトに変身する。
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  • だがヒーローとして敵を虐待することが楽しくなっていたホワイトナイトは、悪の少年:ダハールにそそのかされ、悪の騎士ブラックナイトに変身してしまった。
  • どうでもいいけど「悪のブラックナイト」はアメリカで公開した時に人種的な意味で大丈夫だったのか?かといって「ダークナイト」にしちゃうと別の映画だしなぁ。
  • ブラックナイトはダハールと共に3億3千万年前にタイムスリップする。何で3億3千万年前かというと、幸福の科学の教義に「3億3千万年前に大川隆法が地球に登場した」というのがあるからだ。
  • そこはレプタリアンたちの星だった。ブラックナイトの出身星プレアデウスはレプタリアンによって虐殺されていた。ブラックナイトはその恨みを晴らそうとする。
  • ブラックナイトはレプタリアンの星の天地を逆にすることで星を滅ぼす。このシーンは大迫力の良シーン!

宇宙最強の戦士ザムザ登場


ザムザ。途中しか出てこないにも関わらず主人公以上のインパクトを残す。宇宙最強の戦士でミニスカ巨乳で残虐だけど純情という夢のようなキャラ。
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  • レプタリアンはほとんど死んだ。生き残ったレプタリアンたちは船に載って地球へ脱出する。彼らを指揮するのは宇宙最強の戦士ザムザだ。ザムザは凶暴で傲慢な性格な女性である。イラつくと部下を殺したりする。
  • 主人公はブラックナイトを連れ戻すために、宇宙連合(幸福の科学の教義に出てくる異星人集団)の力を借りて3億3千万年前にタイムスリップする。
  • 主人公は3億3千万年前の地球でザムザと遭遇。アニメ版ゴジラ並に強いザムザにあっという間に負けたので、彼女の奴隷になる。
  • 主人公もザムザも標的はダハールとブラックナイトなので、一緒に旅に出ることになった。
  • ここでヒロイン交代が発生して、なんとザムザがヒロインになる!凶暴で傲慢な戦士ザムザが光堕ちしていくギャップを楽しむ物語なのだ。

新ヒロイン誕生

  • 主人公とザムザは旅の道中で偶然怪物に襲われる村民を助ける。村民たちは当然ながら「ありがとう」という言葉を伝えるが、「ありがとう」という概念の無いザムザは戸惑う。
  • ザムザは村民たちの結婚式に出席することになった。主人公から「キス」という概念を説明され「愛って何だ?」と考えるようになるザムザ。
  • しかしザムザは村民たちにゴミ出しをお願いされたことで「私は宇宙最強の戦士だぞ!」と激怒。大暴れする。
  • 大暴れするザムザだが、そこに現れた地球の女神と戦って敗北、グルグルに縛られたザムザは「クッ、殺せ!」「だが部下の命だけは助けてやってくれ」と懇願する。
  • だがザムザの部下のレプタリアンたちは、敗北したザムザに興味を無くし裏切る。そしてザムザの代わりにもっと強い戦士であるブラックナイトの部下になる。えーと、レプタリアンたちは自分たちを虐殺したブラックナイトの味方になるっておかしくない?この映画の脚本はそれなりに良いけど、ここは大失敗だと思う。

幸福の科学の写輪眼発動


これが諸悪の根源ダハール。彼の正体はなんと…。
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  • ここからは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のソコヴィアみたいな展開なので、だいぶハショる。
  • 主人公はかつての親友だったブラックナイトに再会、戦いに勝利しブラックナイトを正気に戻す。
  • ブラックナイトをそそのかし、レプタリアンの星を滅ぼし地球征服を狙う少年:ダハール。彼の正体がついに明らかになった。ダハールの正体は宇宙の根源的な○であり彼の体は巨大な○○だったのだ!
  • ↑えーとこのオチって現在製作中の有名ハリウッド映画のオチと同じだよね?まさかまだ完成していない本家映画よりも先にこのネタをやるとは…。先にパクるというマンガ『NARUTO』でカカシが見せた写輪眼のような技だ。もしくは『スター・ウォーズ』が日本公開される前に大急ぎで作ったスター・ウォーズパクリ映画の『宇宙からのメッセージ』とか。ちなみにそのハリウッド映画とはコレです。

アルファ神が登場してリベラル演説

  • ダハールは主人公を殺そうとするが、実は主人公に惚れていたザムザが身代わりとなって死ぬ。ちなみに本当のヒロインであるファントム・イリュージョンは一度も出てきていない
  • ザムザは死ぬ前に「お前は奴隷で私が主人だ、お前を守るのは当たり前だ」とつぶやく。
  • ダハールを倒すために地球の神:アルファ神が登場する。アルファ神とは大川隆法が最初に地球に登場したときの形で超イケメン
  • ダハールとアルファ神の壮大な戦いの結果アルファ神が勝利し、ダハールは消える。
  • ここでアルファ神は地球に住む人々(3億年前に人は無いけどさ)に対して「自由に生きよう」「移民は受け入れよう」「移民受け入れは衝突が発生するけど、相手を尊重しよう」というリベラル演説をかます



追記:コメントで指摘されましたが、これはネオリベの意見ですね。

唐突にラストシーン

  • アルファ神はザムザを生き返らせる。
  • 生き返ったザムザを見て主人公は大喜び、思わず抱きつく。ザムザはビックリして「か、勘違いするんじゃない!」と慌ててかわいい。
  • 正気に戻ったホワイト・ナイトとザムザ。彼らはお互いがお互いに民族虐殺しているという仲だけど、「虐殺はどっちもどっち」ということで仲良く握手する。いいのか。
  • 主人公とホワイト・ナイトは3億3千年後に戻ることになった。永遠の別れとなるタイムスリップする直前、ザムザは「私はお前を夫にしても良かった」と主人公にキスする。
  • 映画はいきなりここで終了する!まあ続編作る予定なので、わざと尻切れトンボにしたのだろう。でも教祖が浮気して教義に変更があった宗教だけあって、別のヒロインと恋仲になる映画を作るとは…。


なぜリベラル路線になったのか

幸福の科学の映画は保守寄りだった。尖閣諸島に上陸して撮影して外交問題にまでなった『尖閣ロック』や、侵略から日本を取り戻す『ファイナル・ジャッジメント』などがある。そもそも前作の『UFO学園の秘密』のラストシーンは「真の悪は中国(レプタリアン)だった!続く!」という終わり方だった。しかし今作では保守思想は消え失せ、逆にレプタリアンを受け入れるという物語になっている。
まあ教祖はアレでも作っている人たちはマトモなアニメ作家たちなわけだし。とはいえやはりこの方針転換は衝撃的だ。どうしてこうなったのか?俺の憶測なんだけど…。

  1. 大川隆法が作った最初の原作があまりにも酷すぎて、使い物にならなかった(後述する)。
  2. それで大川隆法は別の原作を作ることにした。内容はザムザと呼ばれる男のレプタリアンが改心する物語。
  3. ザムザの設定が使えると判断した脚本家チーム(個人の名前は発表されていない)が、ザムザをヒロインに変更する。
  4. さらに最近のアメコミ映画(マイティ・ソー バトルロイヤルとかアベンジャーズとか)を参照した脚本を仕上げる。

今回リベラル路線になった最大の原因は、幸福の科学の敵であった「レプタリアン」を同じ地球の仲間として描いている点だ。さらにリベラル寄りのアメコミ映画の影響を受けて「敵と仲良くなる」「移民を受け入れる」というストーリーに仕上がったのだろう。アメコミ参照ネタもパクリにならないように上手く処理している。まあ『アバター』の影響がちょっと大きいけど、幸福の科学にとって『アバター』は重要な映画なので仕方ないかな(異星人との文明交流という映画の設定が教義とマッチしている)。
あと幸福の科学映画は毎回クライマックスで演説があるんだけど、今までの映画だと妄想系専門用語が一杯出てくるので眠いことこの上なし。でも今作はわかりやすい言葉しか使ってないのも特徴的。



追記:コメントで散々ツッコまれましたが、本作は移民政策を推し進めるネオリベ的見解で大川隆法が以前から主張していた内容と一致しています。今回の映画はレプタリアン(幸福の科学の敵)との和解を描いている点が斬新です。

大川隆法が作った最初の原作はどれくらい酷いのか

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手塚治虫の影響を受けたという原作買って読んだけど本当に酷い。

  • 地球にグレイ型宇宙人がやってきて地球人を誘拐する。その対策を金星人たちが会議で考える。
  • グレイ型宇宙人は地球人を誘拐するときに、無重力光線を発射する。だから無重量光線を無効化する警備ロボットを開発する。その警備ロボットは全長20メートルで透明になれる。
  • 唐突に東北に大震災が発生するが、偉大なる日本人(大川隆法)が千葉を襲った大津波を念力で跳ね返す
  • その日本人はアメリカ人の美女とコンビを組む。
  • 二人は世界から支持されて、全世界の権力を手に入れて防衛兵器を開発する

これはちょっと使えない…。というわけで大川隆法はもう一回原作を作り直す。それがレプタリアンの物語だ。映画はこれが下敷きになっている。


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地球の全権限を手に入れて兵器開発。中二でも思いつかないストーリーだ。

その他雑感

  • 幸福の科学映画としては間違いなく上位にくる良作だった。
  • 「え?何でここ1,2年のアメコミ映画の影響があるの?」と思ったけど、本作の製作が本格スタートしたのは2018年春という超過密スケジュール。そりゃ確かに最近の映画の影響を受けるのも可能だわ。
  • 過密スケジュールのせいか、アクションシーンはちょっと物足りなさがある。
  • 本職の声優たちを使っているだけあって声優演技は充実。ザムザの声優を担当した千眼美子は芸能人枠とはいえ彼女もノリノリの名演技!
  • 大川隆法は金髪の白人に過剰な思い入れがあるらしく、偉大な人はたいてい金髪の白人なのだ。大川隆法の著作でも「金髪の白人」と外見に言及ある。

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  • 二週連続ナンバー1という大ヒットとなった本作。でも俺は映画が始まる前に座席一覧をキャプチャして実際の映画館の中と比較したけど、埋まってるはずの連席に人がいなかった。

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(これは客が少ない横浜ムービルなので、これでも混んでいるほう。ただし実際の劇場はさらに人が少なかった)

死亡フラグのお話

俺のこのツイート↓がバズりました。配役だけで誰が死んで誰が犯人なのかわかる「配役デスノート」「死兆星キャスティング」とか名付けたい現象ですね。

でも「深刻な問題」と書きましたがこれは取り消したい。死亡フラグや配役から展開を予測するのも映画を観る楽しみです。


死亡フラグが立ちまくる男

映画『ホットショット』より、出撃前に死亡フラグが立ちまくる夫婦。超好きなギャグです。

黒猫がよぎる

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マイホームを購入する

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子どもたちが待っている

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鏡が割れる

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家に帰ったら重要なサインすると約束する

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地球を救う方法を思いつく

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ついでにケネディ暗殺も

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大事なものを渡さずにポケットに入れたままにする

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お前はすでに死んでいる…と言いたくなるほど死亡フラグ立ちまくり。


案の定、夫は派手に事故死。主人公であるチャーリー・シーンが
「奥さん、見ちゃダメだ!」
と彼女を後ろ向きにするけど、後ろが鏡だったので夫の墜落をバッチリ目撃する。
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最初に死ぬキャラの法則

↑のツイートはリプライや引用RTなんかに
「あの映画で有名な○○が最初に死んだのは驚いた!」
的な意見がめっちゃ多くついています。

でもそれは一番最初に死ぬのは一番ギャラが高い人という全世界共通の法則なんです。最近の例だとテレビ朝日版の『そして誰もいなくなった』で向井理が、ケネス・ブラナー版の『オリエント急行殺人事件』ではジョニー・デップが最初に死亡退場します。ちなみに両方共アガサ・クリスティ原作です。

というわけで今回は死亡フラグ(海外では「クリシェ」と言う)の話。ネタがネタだけにネタバレ多数です。

定番死亡フラグ

有名な死亡フラグは
「結婚の予定を自分から喋り始めたキャラクターは死ぬ」
「イチャついているカップルは死ぬ」

ですね。マニアックな死亡フラグだと
「靴紐を結ぶシーンがあるキャラクターは死ぬ」
とかあります。逆死亡フラグでは
「処女・童貞は生き残る」
がありますね。ホラー映画ではこのフラグを逆手に取って
「どう見ても童貞のアイツが死んだ!なんと実は童貞じゃなかった!」
という展開もあったりします。死亡フラグの法則をきちんと守りながら「あいつ童貞じゃなかったのか」と観客を驚かせる見事な手腕です。

ジュラシック・ワールドの例

アメリカ映画は日本映画よりも死亡フラグを強く主張してきます。例えばジュラシック・ワールド・シリーズでは
「イギリス英語を話す人は死ぬ」
という死亡フラグがあります。劇中でイギリス英語を喋って結婚の予定があるという死亡フラグが複数たつ女性ザラは、そりゃもう無残な死に方をする。

もちろん俺にはイギリス英語とアメリカ英語の違いなんてわかりませんが、現在公開中の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でもイギリス英語ネタはちゃんとセリフ・字幕で説明されて、死亡フラグの上げ下げが観客にわかるようになっています。*1

人種による死亡フラグ

他にもアメリカ映画だと、死亡フラグには人種が絡んできます。黒人やメキシコ人たちのサブキャラクターが死んでいって、最後に白人たちが生き残ってハッピーエンドというのが娯楽映画の王道です。昔のジュラシック・パークシリーズなんかがその例ですね。
ちなみに最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』はマイノリティが生き残る一方で動物愛護精神が無い人たちがバンバン死んでいく展開です(恐竜が思想を選んで人を殺すわけじゃないのに!)。人種差別を乗り越えた結果、思想差別が生まれた感があって興味深いです。

死亡フラグを逆手に取った映画

俺のツイートへのリプライで
「ディープ・ブルーでサミュエル・L・ジャクソンが死ぬのが驚いた!」
というのが多かったですが、『ディープ・ブルー』のサミュエル・L・ジャクソン死亡ネタは、公開当時の宣伝ネタだったんです。『ディープ・ブルー』で本当に驚かされたのはサミュエル・L・ジャクソンではなくて死亡フラグを逆手に取った展開です。ホラー映画は途中で黒人が殺されて最後に白人ヒロインが勝利する。というのが定番ですが、『ディープ・ブルー』は死亡フラグが立っている黒人男性のLL・クール・Jが何度もピンチになっても死なないで結局生存。逆に白人ヒロインがいきなり死にます。
ちなみに『ディープ・ブルー』のレニー・ハーリン監督とLL・クール・Jは映画『マインドハンター』でも人種の法則を逆手に取ります。連続殺人鬼モノの真犯人は白人男性という法則を逆手に取って、黒人男性のLL・クール・Jと白人女性が生き残ってどっちかが犯人という展開。「真犯人は白人男性」という法則を知っていると逆に混乱するという仕掛けです。

日本映画の場合

日本映画はアメリカ映画よりは死亡フラグの主張が弱いですが、配役で何となく予想がついてしまう。また誰が生き残るのか何となくわかる逆死亡フラグも日本映画によくある現象です。今は収束気味ですが、アイドルたちが大量出演するサバイバルホラーが何本も作られていました。それらの作品はくだらなくも微妙に面白くて、誰かが死んで退場という緊張感が見どころ。ところがアイドルに疎い俺でも
「どっちが生き残るか全く読めないすげえ展開だ!あ、でもこっちが推されているっぽいから、こっちが生き残るんじゃないかな?」
と予想ついてしまう。去年の誰映画でも書きましたが、全員生き残るホラー邦画が増えているのも、映画はアイドル俳優たちのプロモという側面が影響しているんじゃないかなと思ってます。

ただ読めるから悪い!というわけじゃなくて、そういうのも映画を観る楽しみです。



オマケ:日本映画の死亡フラグ ベスト3

最後に日本映画の配役からわかる死亡フラグベスト3を紹介します。

1位:新垣結衣の結婚相手

新垣結衣との婚約はデスノートに名前も書かれたも同然の死亡フラグです。『恋空』『トワイライト』みたいに結婚相手が死ぬことをウリにしている映画や、『麒麟の翼』『BALLAD 名もなき恋のうた』みたいに結婚相手にあからさまに死亡フラグが立っている映画ならまあわかるんですがね。新垣結衣が学校の音楽教師を演じて合唱チームを率いる青春映画『くちびるに歌を』みたいに死亡要素が全くない映画でも新垣結衣の結婚相手は死にます。新垣結衣の出演作を追っていると、まるで保険金目当ての夫殺人に見えてくる。

2位:主人公が20代~30代の映画のご両親役のどちらか

主人公は20代~30代で自身に悩みを抱えていて、親のことをちゃんと考えていない。親を演じるのは知名度の低い演技派の俳優。これはもう死亡フラグです。中盤で実家から親が亡くなったと連絡が来るのがお約束。
この展開の日本映画があまりにも多すぎるため、この死亡フラグを逆手に取った映画も存在します。『WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常』は明らかに死亡展開の親に結局何も起きないで健康!というギャグがあります。ベテラン監督の作品はこういうところがお見事。

3位:大沢たかお

大沢たかおはフラグじゃねーよ!というツッコミするなかれ。2000年代の大沢たかおは映画の中でとにかく死にまくりました。一流男性芸能人たちって死ぬイメージが無い人が多いのに(キムタクとか福山雅治とか)、大沢たかおはどことなく死のイメージがある。だから2000年代のお涙頂戴日本映画ブームの中で重宝されたのでしょう。俺も友達に
「この映画ってどういう映画なの?」
って聞かれたら
「大沢たかおが死ぬ映画だよ」
「なるほど!」
という会話が成立しました。

*1:発音ではわからないけどファッションで何となくわかる

日本映画の夏祭り展開でサイコーなやつ

日本映画(+アニメ)は夏祭り展開がメッチャ多いんだけど、俺のお気に入りは『HOME 愛しの座敷わらし』。以下ネタバレ。

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主人公(左端)は小学生の少年。東京から田舎に引っ越して友達がいないので、サッカーに混ぜてもらおうとするが実は彼らは強豪校。サッカー少年のリーダー:カッちゃんに説教される。

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主人公はサッカーを全くやったことないため何もできない。そんなダメダメな主人公に、何だかんだでリーダー:カッちゃんは気を使って仲良くしてくれる。顔も中身もイケメン!

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主人公はサッカー仲間と仲良くなって夏祭りに行く。そこで主人公が見たものは!

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イケメンリーダー、実は女子だった。今まで知らなかった主人公は驚愕し、惚れてしまう。オス堕ち!



このシーンは何かドキドキするので凄く好き。

イケメン女子を演じた沢木ルカは他の映画でも男子役で出ていたりする。残念ながら引退してしまった。