機動警察パトレイバーの熱心なアニメファンなら、進士多美子の声優がTARAKOというのは有名な話だろう。残念ながら途中交代しており劇パト2などでは進士多美子は安達忍が演じている。劇パト2(機動警察パトレイバー 2 the Movie)で進士多美子が夫を引き留めるシーンは最高の名シーンなので、このツイート↓へのレスポンスには劇パト2ネタが多いけど、アレは安達忍の名演である。
多美子さんを演じられたTARAKOさん
— 機動警察パトレイバー公式 (@patlabor0810) 2024年3月9日
ご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/5HFMXl6h8a
進士多美子はマニアックな存在で登場回数も少なすぎるキャラだが、1つだけTARAKO版の進士多美子の出番が多いエピソードがある。それがテレビアニメ版の第25話『春の嵐』だ。
パトレイバーの知識は一切不要のエピソードなので、配信がある人はとりあえず見て欲しい。TARAKOのセリフ回しが最高だ。
なんで知識が一切不要なのかというと、進士幹泰というサブキャラが転職に悩むだけの話なのだ。放送当時がバブル景気でヘッドハンティングが流行っていたため、ヘッドハンティングを題材にしている*1。SFアニメとは思えないほど地味な展開だが、TARAKO演じる進士多美子の演技が超楽しいので是非観て欲しい。
以下ネタバレ
劇中では進士幹泰は超高待遇の転職を蹴って警察官を続ける。放送当時はすごく勿体ないような気がしたが、現実ではその後バブル崩壊。劇パト2では進士幹泰は本庁の課長という大出世を果たすので彼の選択は正しかったのだ。ただノンキャリアで三十代が本庁の課長(警視正クラス)になるのは、ちょっとありえないです。
*1:テレビアニメ版パトレイバーは他にもヘッドハンティングを題材にしたエピソードがある